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2009/04/28 Tue

犬を飼うってステキー ですか?

su00.gif【犬を飼うってステキですか?】
この小冊子を私はマリンを飼ってしばらくしてからかかりつけの獣医さんの待合室で見かけました。もう15年も前のことです。その当時、とても感動しこういうことを沢山の人に知っていれば不幸な犬は減るのになぁとおもいました。そしてその当時無理を言って発行元に問い合わせし1冊送っていただきました。


とってもよい内容なのに、犬を飼う人に聞いても見たことが無いといわれて数年。。。今ではすっかり忘れかけていた冊子です。

調べ物をするためにサーチして言たら偶然引っかかりました。今ではインターネットという媒体があっという間にこうしたものも手軽に家にいて読めるようになったのですね。
うちのある冊子は何度も読み返していたのでずいぶんとぼろぼろになりとても写真等でブログに載せられる様相ではありませんが、本家本元ではダウンロードもできるようにpdfファイルにもなっているし、掲載もされているのでぜひ読んでもらいたいなと思います。

ぜひご一読を・・・【犬を飼うってステキーですか?】

子供さんでもわかるように漫画で楽しく可愛く、でも真面目に書かれています。 

2009/04/27 Mon

爪を噛む犬

我が家のモリーはた〜くさんのお犬様たちの中でただ1頭自分の親指の爪を噛む癖があります。


大人になってそこそこ自意識がはっきりするまでは起きなかったこの現象。どうやらちょっとムカついたことがあったとか自分でどうにもできない心の問題で行動が起きるように見えることが多いのです。

爪に異常があるわけでもなく、アレルギーというわけでもありません。痒くて噛んでいるわけでもなく・・・

彼女の一日の行動パターンから推測するに、思いどおりにならないことが多かった日の夜にこれが始まるように思えてなりません。犬のことはいろんな方面で解明されつつありますが、精神面では犬というよりも動物について事体が解明されていません。人間だってまだまだの領域ですから仕方がないと言えばしかたがないのですが…。。。

今の常識では犬は人の言葉をかなり理解できるとかいうところを完全に証明できていません。行動学などから学ぶ部分と自分が犬たちと接していく中で学ぶ部分とに大きな差を感じている現在です。メンタルな部分になったらよりわかるはずもなく(苦笑)

まぁ飼い主の特典で勝手に人間同様に解釈して、モリーはいつまでたっても頭の中身が赤ちゃんで今日は嫌なことがあったからイライラしちゃって爪を噛んで精神安定剤にしてるのかもねぇ〜とお気楽ん構えています。もちろん自傷行為に発展したら問題ですが、爪を噛んだ次の日はできるだけストレスがかからないように工夫することを心がけています。

こんな部分も子育てとおんなじだなぁと思いつつ…。

2009/04/23 Thu

我が家の犬ご飯その2

food_chika_1.jpg今日は鮮度の良い「チカ」という小魚が手に入ったので早速御飯に使うことにしました。この魚は一般的には「ワカサギ」の代用品として売られているお魚で、非常に安価が魅力です。「ワカサギ」ととてもよく似た種類の魚なのでたぶん?成分もそうは変わらないようです。骨も身もやわらかく、煮たらぐちゃぐちゃに崩れてしまうので少し手はかかりますが魚焼きで焼いたりフライパンで焼いたりして使います。犬だって「食べた!」という感触が欲しいはず。何でもかんでもぐちゃぐちゃに似てしまえばいいってもんじゃないという考えなので、消化できるものは形があるようにしてあげる主義の我が家。なので・・・手間はかかりますがたまにはこうしてちびっこい魚を焼いたりするわけです。

food_chika_2.jpg今日の御飯は毎度おなじみの御飯の上にこのお魚が2・3匹のって豪勢になる予定です(*^_^*)まぁ俗に言う「白焼き」って言う奴になりますが、なかなか良い味出してるんですよね。うちの歯を抜いてしまったポメのノンちゃんや蘭ちゃんも大喜びして1匹ずつ丸ごと食べちゃいます。手渡しであげるときは基本は頭から…これは魚の骨の構造を見ればわかりますが骨の流れを逆にすると引っ掛かったりして危ないので頭から上げるわけです。もっともこの「チカ」という魚の骨は喉に引っ掛かったりはしませんが、念のためです。

food_chika_3.jpgついでですが、犬の御飯を手作りにするときに食材に魚を使う場合には火を通しても痛みが早いので作ったら早めに与えるほうが安全です。また魚には多くの寄生虫がいるので安全性が高くない物は犬であっても生で与えないほうが得策かなぁと思います。もっとも人間が刺身で食するものは犬だって当然生のほうがおいしいです。生食といえば犬は最初から生なら何でも喜ぶわけではないし、酵素の問題を考慮して与えるということならすべてを生にする必要性は少ないと思います。ペットで飼われている犬たちのほとんどが飼い主さんから多くのおやつとして人の食べるものを与えられていることを考えれば、生野菜でも生の果物でも大いに酵素は補えるでしょう。ちなみに我が家は一時期生食が多くなりましたが今は通常の火を通したご飯が主になっています。

これは年をとってきて細菌に対する抵抗力が弱まった子が多くなったことと、元来なんでも適当な飼い主である私が食材を刻んで鍋に入れて煮込む方法が一番簡単で楽に作れるものだと改めて気が付いたからにほかなりません(笑)犬の食事も人の食事もおいしく楽しく食べられれば最高だと考えています。だからたまには豪勢なご飯もありだし、今日はこれしかないんだよねぇ〜ごめんね!もありだと思っています(笑)

昔の飼い方じゃないけれど、人の御飯の残り物も混ぜちゃってあげてしまう我が家はこんな犬の御飯で育っています。。。バランスは大切だけどうちはアバウトなもので…(苦笑)

2009/04/20 Mon

Category: Quality of Life

命の誕生に向けて

犬は本来自然の中で生きていた動物だから、
先天的な障害児の場合にはたぶん自然淘汰されたと思う。
人が手をかけなければ、それが運命というものだろうし、
そのために強く次の世代に続く遺伝子だけが生き残ってきたのだろうから・・・

野生動物は、ほとんどがみな同じような姿態であるし、
その子孫を続けていく為に残酷にも見えるほどの自然淘汰がなされていく。

ライオンは、一つのプライドと呼ばれる群れで形成されているが多くはボスとなるオスを中心に
数頭の雌とそのボスの子供たちとで形成される。

このボスが挑戦者が現れ群れを乗っ取られた時に、
生存している前のボスの子ライオンたちは残らず噛み殺されるのだ。

なぜなら、群れを取られた弱いオスの子孫は新しいボスにとっては無用のものだからである。
新しいボスは自分の子孫を残さねばならず、そのためには雌が子育てをしていては
自分の子孫を続けられない為に
子ライオンは殺され、雌には発情期がすぐにやってくるのだ。

高等知能を持つチンパンジーですら、子殺しという穏やかではないことが行われることも知られるようになった。

健全な個体だってこうした淘汰が行われて自然の世界では強いものの子孫が生き残ってきたのだ。

健全でない個体は、母親に育ててもらえることもなかったろうし、
また運良く子供時代を生き延びてきても、
健全な兄弟たちのように子孫を続けていけるほど生き延びていくことは不可能だろう。

リカオンなどは群れで生活し、非常に愛情深く群れと接する為に病気にかかった仲間をも介護することが知られている。
このために、犬特有のジステンパーなどに感染した仲間がいる群れはほぼ全滅してしまうという。
そのなかで体力を充分に持ち、たぐい稀なる生命力の強い生き残った個体の子孫が
また繁栄を続けていくという誠に理に敵った自然の法則なのだ。



純血種の犬たちは、人が目的別に改良(改悪)してきた特殊な種類のもので、
野生の動物とはまた違った考えで見なければならないだろう。

犬という大きな種族の中にそれぞれの犬種が存在し、
同じ種族の犬と言う生き物なのかと思うほど、
セントバーナードからチワワまで
大きさから性質から、姿態まで違うものたちばかりだ。

このように人が人為的に作ってきた犬たちには多くの悪い遺伝子を受け継いでいるものもある。
形を均一化していくためには当然のことといえるだろう。
人の手が無いと自力で出産できない犬種や、
明らかな遺伝疾患を抱えると知られている犬種でも、
多くのファンシャーの努力で今日も続けられてきている。


生き物本来にある子供を数多く生むことは
妊娠初期に発生する奇形や疾患を抱えるもの(先天性疾患)
が生まれてくる自然発生の確率を生き残る為に考慮し含めているのだが、
こと遺伝に関する諸問題については多くのブリーダーが語り合わない。

これには一つに先天的な異常が遺伝子によるものなのか、
自然発生に値するものなのかの判断が非常に難しいからだと考えられるだろう。
現在でも多くの遺伝疾患と目されるものですら、
その個体がキャリアしているかどうかの判断を下せる機関は少ないはずである。
いくつかの遺伝疾患については海外の機関で調べる事ができるものもあるが、
調べられるものにはまだ犬種や疾患によって限界がある状況だ。

最近では、タブーとされていた情報が公開されるようになってきてもいるが、
犬種によってはまったく公開されない物も多くある。

人為的に作られた犬という一つの大きな枠の中に存在する犬種群に、
定められた犬種標準に乗っ取って、
必要のない、もしくは、外れたものには
厳しい形ではあるが淘汰という方法が脈々と続けられてきていた。

ただしこの淘汰という方法が、生物学上、存在するに値しない命であったかどうかは疑問の残るところだ。
一つの定められた形に固定するには多くの努力と忍耐と、
その後ろに隠された多くの失われなくても良かった命が失われてきている。
勿論淘汰されるべき命もあったこととは思うが・・・

命という視点から考えるのか、犬種の確立、存続を考えるのかによって
繁殖意図は大きく変わってくるのだと思う。

スタンダード(犬種標準)に書かれている失格事項の多くには、
何故それが問題なのかを書かれているものは少ない。
それはその犬種に関わるブリーダーたちが経験を通して学んでいくべきことなのだろう。
できうるなら、多くの情報を学べる機会が増えることを願っている。

繁殖は考えようによって命というとてつもなく重い、
また逆に簡単に軽んじられるものを生み出す行為である。

人類は最高の知能を持つ、まさに神の様な高等動物であるだろうが、
だからこそ、命あるものを大切にしていく心だけは忘れて欲しくないものである。

命の誕生は本当に素晴らしいものだ。

この世に生を受けたもの達に関わったものにはたとえそれが犬であろうとも、
大きな責任が覆い被さってくると考えていたい。
わが子に関わる親のように・・・
そう考えられたとき、初めて命の重さを感じられる気がする・・・

2009/04/20 Mon

安楽死・最期の選択

犬を愛する、慈しむ・・・色んな形や方法があるのだと思う。
どれが正しくてどれが間違っていると誰にも決められないのかもしれない。

犬の命の重さを痛感する時・・・・それは彼らとこの世で一緒に生きられなくなる日が近づいている時ではないかと思う。今は獣医医療も日々進歩し、人間並みの治療が受けられるようにもなった。保険がきかない分確かに高額ではあるが、それでも今までは手をこまねいていた病気が治せるようにもなってきた。

ただ・・・人間も同様にどうしても繋ぎとめて置けないものがある。

その原因がどんなことであれ、どんなに泣き叫んでも、捕まえておくことができなくなった時に、一緒に生きた人間は大きな決断をしなければならないときが来るのだと思う。

犬には唯一人には許されてはいない『安楽殺』という方法が取れる。幸か不幸か、犬は法律的には物であるからだろうか・・・私があえて通常良く使う『安楽死』と言う言葉を避け、『安楽殺』という言葉を使うのには、私なりにその行為をどういいわけをしても自分から死ぬという意味ではなく他のものが命を止めるという意味だと思うからだ。安楽殺にもその手段に行き着く前に人それぞれ状況様々ではあるが、
日本では
飼い主がそれを望まない限り、獣医さんのほうからそう言う決断を下すべきだという話は少ないだろう・・・
それは、医療に携わるものは、決してあきらめてはいけないからだと思う。最後まで命を繋ぐ最善の方法を努力をする・・・そういう獣医さんが多い。
それがたとえ相手が動物であっても医療に携わるものの使命なのだとも思う。

ただ、手遅れで苦しむ姿をどれほど長く続けさせるべきかを飼い主は自分自身で判断しなければならない。
これほど辛くなかなか決断できないことはこの世にあるのかと思うほどだ。

薬物を使用しても、もう押さえられない発作が置き続けたり、生きていくために必要な器官が壊れてしまって再生する事が不可能だったり、体中に傷ができてしまうことすらわからなくなって暴れ続けたり、痛みに耐えかねて苦しんでいたり、呼吸することすらが苦痛であったり・・・

それが心臓が止まる時まで続くのであるなら・・・最後の選択として考える方法ではないかと考える・・・・

諸外国では、予後不良(生きる事が不可能)の場合に限り、動物が今後今以上に苦しみ続けることが解っていると、その苦しみにたどり着く前に楽にしてやることが多い。

これは競馬馬が骨折するとその場で安楽殺させることに似ている気がしてしまう。

昔、『テンポイント』と言う名馬がいた。誰もが2世を期待した名馬だったが、骨折の不運にあってしまった。競馬ファンのみならず、多くの人に愛された馬だっただけに、関係者は万が一への望みを捨てずに必死で治療をした・・・今までだって、決してそういう事で助かったこともなかったし、くるしませる結果が待っていることはこの世界では常識だった。でもその時、彼に関わる人たちや多くのファンたちは、彼に生きることを期待したのだから・・・
もしかしたらという一縷の望みを託して・・・結果は、彼に地獄の苦しみを与えただけだった。

その後、どんな名馬でも骨折の不運に見舞われた馬たちは、その場でその生涯を人の手で閉じさせることになった。ライスシャワー、サイレンススズカ・・・そして人の目に触れずに多くのファンももたずに逝った馬たち・・・
これは関係者の馬に対する最後の愛情なのだと思う。手塩にかけ育て育成し大きな晴れ舞台に立てた名馬といわれる馬たちは生まれてくる多くの馬たちの最頂に君臨する。誰が骨を折った位で死なせたいと思うものか・・・

でもサラブレッドは3本の足では自分の体重を支えられない。体をつるして体重を支えようとしても残ったひづめが腐り、敗血症を起こし、苦しみもがいて死んでいくしか方法が無いのだから・・・

愛する友が死の淵で苦しむ時、私自身はその子の状況がもし自分だったらどう言うのだろうかと考える。
この先に何かもっと楽になる方法はないのかと考える。
その方法が無くなった時、苦しみしかなく、やがて来る死を待つ間中
痛みや苦しみに体や精神をさいなまれるなら、深い深い眠りに付かせてやることは最後の愛情だと思う。

人間は哺乳類いや全ての動物の中で最高の知能を持つ最高の生き物だから、だから他の生き物の命を絶って良いとは思わない。人として正しい判断として苦しみから解放する最後の手段として行うなら、それは罪ではないのではないかと思っている。

私自身も2回安楽殺の方法を選んだ。ただその方法を実行する前に私の愛する友達は、天国に昇っていってしまった・・・もっと早く決断するべきだったのか、あの子達を思い出すたびにこれでよかったのかと思いをはせる時が有る・・・人には尊厳死と安楽死とを選ぶ権利があるとかないとか・・・様々な論議もあるようだが、家族に愛されている犬から、何を一番求められているのかを判断するのは飼い主以外の誰でもない。



願わくば、安楽殺という方法は、飼い主自身が楽になるために行われるのではなく、犬自身のために行われる方法であって欲しいと願っている。

犬の苦しみを取り去ることで選ぶべき選択であり、介護する飼い主が犬が頑張っているのを見るに忍びなくて早まった決断を下すのだけは避けて欲しいと願っている。
自分だけで判断を下さずに信頼できる獣医さんの助言を参考にし最後の決断をして欲しい・・・。
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