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テレビで動物虐待のニュースを聞き、特集を見てひどいと感じる人はたくさんいるはずです。でも・・・人間不信になった犬たちの悲しい目から人は何を学ぶのでしょう?犬たちの怖くてたまらない恐怖の目の色を見て悲しさで胸が苦しくなります。私は、人の姿をみるだけで震えが止まらない犬が映し出されることはそうさせた相手が人であることに理由はどうあれ体がわなわな震えるほど怒りを覚えます。人はどうして言葉もかいせない賢く美しい生き物を虐待できるのか、モノのように扱い、人と同じように扱うことができないのはなぜなのか、いまだにその理由を私は理解できません。


犬を産ませて売る人間がいるのが悪いようにさえいわれるようになった現在です。ペットショップ反対、生体販売反対と声高に言われる世の中になりました。でも本当にそうなのでしょうか?産ませた人間がその仔犬たちの将来を案じ、飼い主に適切な犬の飼育方法を伝えられ、仔犬たちが育っていく経過を、その犬の最期を知ることができたら犬たちの不幸は減るはずです。そして犬を購入しようと考えている人の多くが、そういう先を見つけられていれば、問題とされる犬の販売にかかわる不的確な輩は当然減っていくでしょう。


わたしは繁殖者として自分が産ませた犬たちの将来をいつも案じています。純血種の宿命である遺伝傾向の問題も自分が産ませた犬にかかわっていけるなら育った犬たちから次の世代を作るための多くの情報を得ることができます。
そして、いちばん重要であるはずの、
無責任な飼い方をし無責任な放棄を未然に防ぐことは犬がたくさん生まれていることが問題というよりは、その犬たちを渡す側の繁殖者が意識改革をすれば可能なのです。
変わらなければならないのは産ませる側にもありますが、
本当は先に変わらなければならないのは飼い主たちのほうです。。。

命あるものを飼うということがどれほど責任が重く大変であることなのか、そしてその
責任を全うできない事態があるならばそれ相応の責任の取り方を明確にするべきです。また、本当に犬たちに必要なことを知らずにペット業界の思惑にはまる人を減らすことも大切だと思うのです。それが犬たちの幸せへの希望だと思っています。





我が家にはシェルティーとダックスとポメラニアンたちが一緒に暮らしています。・・・何頭いてもその子その子はそれぞれに違い、かけがえのない存在です。自分達の力で犬と暮らし始めて今年2023年で30年を迎えた我が家には、楽しく素晴らしい経験を得た時もあるし、数頭の愛すべき犬たちとの別れを経験するときもありました。
我が家は一般的なブリーダーと言われる職業の人と同じような形で犬と付き合ってはおらず、繁殖に携わる子も、引退した子も、保護した子も、競技を頑張った子も、みんな一緒に暮らしています。シェルティーの半分はドッグスポーツをしたりトレーニングもします。ダックスやポメラニアンは愛すべき家庭犬です。つまりは仕事用の犬というものは1頭もいません。法律で定められるようになって形式上はペットの存在の犬と繁殖に携わっている犬との区別はされてしまいますがそれは紙面の上でのことだけです。どの子もみんな私の大切な家族です


犬舎飼いという形はとっていないので俗に言うケネルではありません。ケージはちゃんと犬の数だけ置いてあり必要であれば使えるようにはなっています。ですが通常犬たちは部屋の中でフリーで暮らしています。つまり一般のご家庭とほぼ同じ環境の中でたくさんの犬たちが人と一緒に暮らしています。普通こういうところをブリーダーとは言わないかもしれません。でも、子犬を産ませてお譲りしている以上日本ではそう呼ばれてしまいます。こんな状況で現在にいたっている我が家は特殊な繁殖家なのだろうと自覚しています。犬をお金に換えているのだから商売人・犬を商品だと思っているだろうと考える人とは感性が違うと思うので自分の犬をかかわらせてお付き合いすることは不可能です。





すでに自分たちの力で犬を飼うということができるようになって30年以上の時が流れ、生活している半分以上の犬は10歳を超えた老犬たちになりました。我が家から天使になった子はもう40頭になりました。天に送った子はみんな立会いの火葬をします。お骨はすべて家に保管してあり、いつの日か私も天に逝く日が来たら先に逝ってしまった子たちと一緒のお墓に入れてもらう予定です。幸い最近そういう場所もできたそうでちょっと安心しています。毎回長い時間ペットロスに陥って、レインボーブリッジ(虹の橋)に旅立った友人を思い泣く日も少なくはありません。不慮の事故、先天的な疾患、予後不良、直せない病気、全うできなかった寿命。獣医さんから宣告された残りの寿命をどれだけ伸ばしてきたか、どんな看護生活を送ってきたか、犬のためになぜそこまでしてしまうのか、その当時の想いも含めて【MY DOG】や【RainbowBridge】の中には我が家の記録が山ほど書きだされています。


MAGICSTYLEでは、MAGIC家ではどんなことを大切だと思って犬たちと接触しているかとか、愛犬家ってどんな人なのだろうとか、どんな犬を良い犬とみているのか、どんなふうに犬と暮らしているのか、何を教えたらよいと信じているのか、犬をどんなふうに解釈しているのだろうかなど、MAGIC STYLE(MAGIC流)独特の考え方と我家の環境や犬の育て方・犬への接し方などを躾を通してまとめてみました。


掲げているものは、飼う人、接する人の考え方と行動次第で決まるもので、「これだ」という一つの答えはないものだと思います。ですが、そのことを踏まえてなお、私は犬をこう見ているのですとか、こういう犬がよい犬だと思いますという私自身の意見の発信場所として掲載することにしました。これは我が家の話であって私が思っていることであって、ほかの犬を飼う人たちにこうしてくださいというものではありません。それをご了承いただき読んでいただければ幸いです。




家族ですと、子供と同じですとおっしゃる方はたくさんいますが、その人たちの中に自分の都合が悪くなると、家族のはずの愛犬を捨てたり、面倒をよく見なかったり、無理なことを強要したり、中には可愛くなくなってしまい虐待すらする人もいるのが現実です。放棄犬や遺棄犬のほか、愛玩動物管理センターに持ち込まれる多くの犬が飼い犬です。最近は雑種といわれるミックス犬だけではなく純血種がたくさんいます。


我が家にいるダックスやポメラニアン、シェルティーだって持ち込まれています。その先には死しかないと知らないのでしょうか?誰かがもらってくれると安易に考えているのでしょうか?死の淵から助け出される子はほんの少ししかいません。毎日毎日殺されています。年間30万匹もです。持ち込んだ人が殺したも同然なのに、自分の手が汚れなければ関係ないのでしょうか?自分さえ楽になれれば殺しても気にならないのでしょうか?


わたしはうちから生まれた子がそんな目に会うのは絶対に嫌です。だから子犬を譲る約束の中に飼えない事情ができたら必ず我が家に帰してくださいとお願いしています。虐待なんて、テレビの中の対岸の火事だと思っていた我が家にさえ、あんなにかわいがってもらっていたはずの子が、食べ物もろくに貰えずにまるはげになるほどの栄養失調に追い込まれ、今まであった体重の半分にまでやせ衰える状態で保護するという現実がありました。


数日遅かったら死んでいたかもしれなかったのです。そんな事をした人も元はとっても犬が好きな、俗にいう愛犬家でした。状況が分からず連絡が取れずどれほど心配したか…。あの人たちには私たち家族の想いも、あの子が死ぬほど飢えて精神状態さえおかしくなりかけていたことも意に解さない大したことではなかったことが悲しいです。そんな風に変化を起こすことが最初からわかっていたら決してあの子を渡したりはしなかったでしょうに…。今更ながら人を見る目のなさに自己嫌悪に陥ります。






犬だって年もとるし、怪我もするし、病気にもなるし、絶対安静が必要な時もあるし、毎日通院が必要だったり、手術を受けなくてはならなくなったり、入院しなくてはならないこともあるでしょういつまでも元気で何事もなく飼い主に迷惑をかけることなく一生を終えるとは限らないのです。彼らの寿命は人に比べればはるかに短く、長くても17・8年が限界に近い年数です。


犬と暮らし始めたら、毎日付き添ってそばにいてあげなければならない時だってあるでしょう。夜も眠らずに見守らなくてはならない時もやってくるかもしれないのです。寝たきりにでもなったら床ずれができないようにしょっちゅう体を動かしてあげなければならなくなることもあるのです


相手が犬でも人でも、その時々に応じて今何が必要で今は何をしなくてはならないかの判断は、残された生きられる時間にさえかかわってくることもあるのです。犬を迎え入れるということはただ可愛いとか、癒されるからとか、役に立つとか楽しめるとかだけではなく、必ずと言っていいほどやってくる人と同じリスクも受け入れなくてはならないはずです。自分以外のほかの人間と共に暮らすとしたら当然起きるだろうことが、犬と暮らすことにおいても起きるのですから。





犬を迎え入れるということは独身とサヨナラすることです。相手は犬でも、1+1で2になってしまうのですから結婚して伴侶を得たのと似ています。相手は大人の人とは違い手のかかる赤ん坊と同じです。独身時代のように自由気ままに好き勝手はできなくなります。でも、相手を愛していたら苦にならない程度のことでしょう。人同士だって伴侶を選んだら自分勝手なことばかりしていたら一生穏やかに想いあって暮らしていくことはできません。それと同じです。


病気になったときや年をとった時にも、人医と同じで犬にも医療事故だって起きるだろうし、相手が医者であっても何もかも鵜呑みにして信じていればすべてがいつもうまくいくわけではないのは同じです。人ですら家族を守れるのは自分たち自身の注意力であるように、愛犬を守れるのも飼い主自身でしかありません。犬ごときにいつもの生活を乱されるのは困るとかめんどくさいなと思う人は家族として迎えたという言葉の意味はないし、認識もないのでしょう。


人だって、怪我をしたり病気になったり年をとっていく時に、看病・看護が嫌だとか、年をとったら邪魔になると感じるのなら、その状態になっているものたちに適切なことはしてあげられるとは思えません。犬たちだって人と同じように老化がはじまり、今までできたことができなくなっていくのだという認識も必要です。病気になった子を看病するときにも彼らが心細くならない配慮も必要になるし、怪我をしてしまったら完治させることを最優先に考えた行動をしなければならなくなるのは人に対してと全く同じことです。





私は日本人なのでペットに対しての最先端の海外の考え方にいまだに納得できない部分を持っています。まだ頑張れる子を人の手間がかかるからとか元気な時のようにごくふつうに行動できなくなるからと、または痛みが起きる前に苦しむ前に安易に安楽死を選択するような考え方は今だに賛成できません。


かといって何が何でも生きてそばにいてと大切な友人を苦しめたくもありません。犬とともにがんばれるだけがんばって彼らが生きていること自体が苦痛であるその最後の時が来たら眠らせてあげることは愛の証しかもしれないとも思っています。でもその日を迎えるまでにともに病魔やけがと闘い、がんばればこその決断だと思います。


【MAGICSTYLE】はいわば【MAGIC流】という意味で掲げてあり、犬に対する考え方や自分たちの経験則からの行動と、提案や自分なりの良い犬の定義とか、こういう犬に育てたいとか、こんな場合にはこうしているよという我が家流のおはなしが主になっています。もちろんMAGICSTYLE(MAGIC流)という独自のものなのでこれが正しいよと言うつもりはありません。このカテゴリーのなかを読んだ方が、共感してくださっても、違うんじゃないかと疑問を持たれても、それぞれに判断していただければと思っています。


そんな考え方もあるんだねとか犬をそういう風にみているのかと知ってもらいたくて書き連ねたページの集大成がここです。独断と偏見で犬への理解がまだまだ不十分な社会通念であると感じている私たちMAGICSTYLEから、彼らが素晴らしい伴侶となるだけの資質を備えた生き物だという事実や、犬のまだ確定されていない素晴らしい能力を引き出すためにどんなことを伝えているのかとか、また、犬と暮らすってどんなことを言っているのか私たちの犬の愛し方を伝えるために書き綴った頁です。


読み重ねていただければ、私たちが犬と暮らすとはどんなことだと言いたいのか、どれほど愛しているのかが伝えられるかもしれないと思っており、犬と暮らすことになるほどねと言う新しい発見をひとつでも残せたらと願っています。



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