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犬と暮らす相手には自分だけではなく家族が伴う場合が多いと思います。我が家は私のほかに連れ合いと息子が二人です。連れ合いの両親も同居していましたがすでに亡くなり今年は一人増えて11人の大家族です。


犬について多くを知らない人が家族であることは通常当たり前です。家族は子供もいるでしょうしお年寄りもいるでしょうし、あとから生まれてくる赤ん坊もいるでしょう。一般的には子犬を教育する時に家族にも協力を仰ぎ同じ言葉を使おうとか、同じ方針で犬に対応しようとか言われていますが、現実的には非常に難しいと思います。


犬を飼うことを了解できた家族の場合、犬を好きである、可愛いと感じているという部分は共通です。そして犬についてよく知らない人の方がより多く犬に対して媚び、犬から使われる人間となることが多いものです。これは自分が犬に好かれたいという願望からくるもので、飼い主自身にも起こりえることでしょう。飼い主自身は同じ状況に陥っては元も子もありませんが。。。(笑)


犬に通じた人間は犬に対して媚びへつらうと、犬自身が飼い主を頼れる相手だという認識がつかず願望通り犬に好まれない状況を作ることを知っています。ですが、見た目には犬の要求を受け入れる人間の方が犬が好んでいるようにも見える部分に飼い主は間違いを犯します。飼い主とその家族は犬への対応が違うのが当たり前なのだと考えていれば、家族が犬を甘やかしても気にならないはずです。


核家族で子供を育てるときとは違い、祖父・祖母がいる条件での子育てと、犬を人の家族の中で育てることには類似性があります。子供は愛情の伴う厳しさを親からは受け入れますが、祖父や祖母からは愛情が伴っても厳しさを受け入れにくいものです。ですから多くの場合おじいちゃん・おばあちゃんは孫に甘くてうまく行き、おこずかいやおやつなどで孫の機嫌をとってもいい関係が出来上がります。その背景には親がいて厳しい制限もかけてあればなのだろうと思います。
祖父や祖母をまねて親自身が子供の機嫌を取りながらおやつやおこずかいを交換条件になびかせる手法は多少よい部分もあるのかもしれませんが、教育とはほど遠くなってしまうのではないでしょうか?
私はそんな考えのもとに家族が犬に対して問題になるであろう最悪のやってはならないこと以外はすべて大目に見ています。


犬は飼育される家庭の中でかわいがられるべき存在であり、飼い主自身のいうことがどんなに聞けたとしても、家族が触ることができないとか、威嚇行動をとるとか、散歩等に連れだせないとか、ある程度の言うことを聞こうとしない等では犬と暮らしているとは言えないと思うのです。
多少甘やかしていても飼い主自身がルールを決めていてそれに従う意思を犬に対して作らせてあれば通常家族とよい関係を作れるのが犬です。家族は祖父祖母が孫に対するように無償の愛で付き合えばよく、飼い主だけは犬への責任を持って正しく教育すればよいと考えています。


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犬からの答えを受け止めながら教育していけば、仮に食べ物を使わなくても、家族が食べ物を使っているのにいうことを聞くのは飼い主の方になります。犬は群れ族というシステムを持ち、リーダーに従い行動するという本能を持つ生き物で仔犬が従うべき最初のリーダーは母親で、飼い主は母親の代わりになればいいのですから。母親はほかの誰よりも仔犬に対して多くの時間と手間を裂き、子犬が群れの中で生き抜くための術を伝えます。飼い主が同じことができれば、一緒に暮らす家族に対しても愛情深い表現を起こしかわいがられる存在になり、なおかつ飼い主の命令には従う犬と成長します。


家族に伝えておかなければならない犬に対しての配慮は、相手が大人(または小学生の高学年以降)の場合、犬をからかうことが嫌われる原因になると伝えることと、無理やり抱きしめたり捕まえたりすると嫌われるということくらいです。また意味無く叱りつけたり言うことを聞かせようともがけばもがくほど言うことは聞かないのだと伝えることも事によっては必要な場合もあります。
飼い主からの意見は、家族に聞く意思がなければ犬はそれに沿った行動を起こしますし、参考にして行動すれば望んだように変化することはすぐにわかるでしょう。


通常、小学生くらいの子供の場合には犬に対する注意事項を言い含め、彼らに任せておく方が多くの場合うまく行きます。彼らは子供であるという共通点から相手を理解することが早くお互いにやられて嫌なことははっきりと断れるし、やってほしいことは要求していきます。友達になるからです。大人がそばで見ていて目に余る行為があった時のみ介入し、「喧嘩両成敗」のルールにのっとって平等に犬も子供もたしなめることが大切です。人間の子どが優先としてしまうと犬は理解不可能になる場合もあり信頼関係の構築が望みにくくなります。
大人からの注意事項を理解できない幼い子供の場合はまた別です。大人の監視下においてのみ犬との接触を許し見守っていくのが理想です。


犬は犬なりに家族に対してどの人のはここまで許せるとかを決めてくるので、その度合いは家族それぞれに違いが出てくることを知っておくとよいでしょう。


たとえばうちでは下の息子が一番かわいがっている犬のひげを引っ張っても遊びだと解釈しているのでその犬に嫌われて避けられたりすることはありませんが、接触の度合いが少ない犬に同じ行動をすると嫌なことをする奴だと明らかに避けられるようになります。息子を避ける犬に私が同じ行動をしても私を避けることはありません。つまり信頼関係には度合いがありすべてが同じ条件下にないのだということです。


家族を信頼しかわいがられる犬に育てるのは飼い主以外にはいません。アマアマな家族に行動に対してむっとすることもあるでしょうが太っ腹になって寛大に見られてこそ犬たちから一番の信頼を得られる相手になれるだろうと思います。
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