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マリンは無事に13歳の誕生日を迎えました。知らない間に白髪も増えてしまって、歩き方もぎこちなくなって、現役時代を思い出させるような軽やかさは微塵も見えなくなっています。年のせいかたくさん食べているのにあまり太らなくなっってきました。 10歳を超えてやたらに太った時期、コリステロール値も高く甲状腺のホルモン値が低いのだろうと治療量には満たない容量で薬を飲ませていた分、年寄りながら元気に動けていたのかと思います。シェルティーの年をとった犬の多くは若いうちには何ともなくてもこのホルモンが下がりやすいと聞いていたので、これに気がつかないままホルモンを足さないことがシェルティーの寿命が短い要因なのかもしれないと考えあえて投薬していました。 13歳を超えた老犬は若い犬とは違い新陳代謝も大きく異なっています。ダイエットに励めるのはまだ若い証拠で、太れなくなる日がやってくるのは人間と同じなのでしょう。 そんな13歳を無事に迎えたすぐ後に、マリンは口を開くことができなくなりました。ハッと気がつくと額のあたりに豊かにあったはずの肉がすっかりなくなって骨が浮き出ています。確かに年をとるとだんだんそうなると思っていたので気にしなかったけれど、その減り方は異常でした。思いかえせばお正月の時に頭を撫ぜるとなんか妙だなと感じていたころから落ちていたのではないかと思います。 口が開かなければものが食べられません。あわてて獣医さんに連れていきました。。。口が開かないという典型的な臨床症状にはいくつかの大きな病気があります。 一つは破傷風。体のどこかに切り傷のようなものがありそこから破傷風菌が感染してしまったら発病します。破傷風菌は日本中のどこにでもあり、特に土から感染する菌です。我家では深爪(血が出るほどに爪を切り落とす)は絶対にしないように注意しているので、もし感染するとしたらパッドに傷ができていたのかとあわてました。でも破傷風ではありませんでした。 もうひとつはあごの関節に異常が起きてなる顎関節症です。この病気ではないかと思いました。でも獣医さんの診断は筋炎。血液検査の数値からと無くなってしまった肉の状態から自己免疫疾患の一つで自分の免疫が筋肉を異常と感知し攻撃し壊してしまうという病気だろうとのことでした。 そんな難しい病気のことは私は知る由もありません。大変な病気になってしまったと落ち込み以前から悪いはずの肝臓が気になりステロイドの投与を渋って獣医さんともめてしまいました。自己免疫性疾患の治療にはステロイドを使います。免疫力を抑えるためにステロイドは必要な薬です。でも肝臓へのダメージは大きくなるのですから。。。 肝臓を壊しても今の状態を何とかするほうが先決なのか、悩みに悩んだ末にステロイドの投与を受けることになりました。自己免疫疾患でなくても炎症がひどい場合にもステロイドは効果抜群です。マリンは本当に筋炎という病気だったのか…その答えは数年後にはっきりとします。 診断されたその日の日記 2月4日になってようやく効果が出てきてマリンはおしゃべりができ、ご飯も徐々に食べられるようになっていきます。ステロイドの選択は間違ってはいませんでした。でも、本当は… |