MAGIC WORLD - 虹の橋
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★ 6 ★チャンピオン完成 


マリンの気持ちがつかめてからはまるで夢のように毎回のショーで勝ちあがりました。決める時のマリンは自分で引いていてもも気持ちが良いように決まりました。マリンはリードワークの必要の無い犬です。スタンディングポーズが乱れていると、『マリちゃん足!』と言うと自分でちゃんとした場所に直す様な子です。マリンが今日はやるわよと言った日は必ずと言って良いほど勝ちました。プロのハンドラーさんたちに混じってエクセレントまでもらったことも何回もありました。何より嬉しかったのは、埼玉インターで、ウイナーズ戦で勝った時です。





並ぶ犬たちはショー会場で何度も見ているプロハンドラーさんたちが引く犬ばかりでした。マリンにこっそりと、『マリンが一番綺麗で素敵よ。。。』とささやいたあの日大きなショーで勝たせてもらったのです。。。。あっという間のチャンピオン完成でした。感慨深いものがありました。毎日毎日ブリーダーさんに電話をした日が続いた時もありました。何度もやめようと思ったり、ぼろくそに犬の悪口を言われた時もありました。生意気な態度だった時もあったのだと思います。声もでかいし、口も悪いから(爆笑)このころは素人が自分の犬を引いて出るのは少なかったからもあったのかも知れません(笑)・・・


その中で生意気なおばさんハンドラー(それも2人の子持ちの)を、陰ながら力になってくださった、マリンのブリーダーさんと、ハンドリングやトリミングをああでもないこうでもないとビデオカメラを持ちながらうろうろとしているのを容認してくださり勉強させていただいた先生や、落込んでるのを勇気付けてくださったハンドラーさんたち、そして、
いつも一緒にマリンを応援してくれた大切な家族と友達たちとファンに感謝しています。





このころからプロの人たちに混じって勉強会などにも誘っていただけるようになり、ますますシェルティーにのめりこんでいきました。自分だけではそれ以上進めないことも、一緒に楽しむ仲間とともにかなり辛口トークを交えながらお互いの意見や考えをぶつけてよい意味で成長していった時代でもありました。仲間とともに、良い指導者のもとで勉強できることはとても大切なことだと思います。そのチャンスを与えてくださった方々には足を向けて眠ることが出来ません(笑)


マリンがチャンピオンになる為には訓練試験を受けなければなりません。その科目は既にマリンもキャンディもできるようになっていましたので、公開訓練試験で、CD2を受検しみごと合格しました。(本当はCD1でよかったのですが、できるところまで受けてみたかったのです。)この機会もシェルティー関係の方に進めていただいたおかげてチャレンジを決意したのです。



そしてあの無謀な発言をした日から、約半年後、マリンはJKCチャンピオンになりました。関東近県それもほとんどが都内もしくはその近くで開催されるShowだけに出陳しての結果でした。JKCのチャンピオンになるとショーにでてもなかなか勝つことはできない時代でした。まして私とMARINのコンビですから日常は今までどおりです(笑)日夜ショーマナーに励んでいるSPECIALドッグとプロハンドラーさんの中に混じって勝てるはずもなく(笑)






訓練もなんとなく遊び感覚で楽しんでいましたがやはりショーは麻薬のようなもので行きたくなってしかたがありません。そこで探したのでJCCというシェルティーとコリーだけの単犬種団体でした。そしてマリンとまた新たなJCCと言う団体に挑戦してみようと思ったのです。ここではMARINと私とのコンビだけではなく、気軽な服装で参加できることがパパにも受けて、夫婦で勝ち抜き戦で楽しみました。



勝ったら交代せずに連荘でMARINと走る。でも負けたら交代です。JCCでもほとんど負けたことはないままにチャンピオンは完成しました。つまりMARINはパパと走ることが多かったのです(笑)初出陳からほとんど土付かずでした。その後も順調にG−CHを目指して走りました。このころブリーダーさんから、『レディ』と『マリン』を交換しようかと冗談交じりの話が出たりしましたが、もし、『マリン』がブリーダーさんの家にいたなら、きっと『レディ』のようになっていたのかもしれません。


私たちにはそんな財力も時間もありませんでしたから、マリンという犬にとって、私達のところに来てしまったことが彼女の一つの可能性をつぶしてしまったのかもしれないなぁと感じた時期でした。G−CHまで残りがあと一本というところで、マリンの仔を残すことにしたいとブリーディングに入ったため、その後はなかなか状態がいいときに当たらず最近はShowはご無沙汰してしまっています。


長かったようで駆け足のようにマリンの全盛期は過ぎていきました。何故そのまま走らなかったのか・・・『レディ』がインターナショナルチャンピオンになったその後に続こうと考えた事もありましたが、まずは離れられないこと、費用のこと、子犬が欲しかったことや、そして、私が引いてる以上はマリンがハンドラーの先生に引いてもらうように、各地のShowには参加できないと言う現実や、家族のことも考えなくてはなりませんでした。


インターナショナルCHにもしてあげたい。でもマリンはきっとそれを望まなかったでしょう。我が家から何ヶ月も離れることは私たちが望まないようにマリンもまた望まなかったと思うのです。あの子は私と走るのが好きなだけでリンクで頑張ったのです。決してショーは好きでは無い子です。彼女が望んだのは私たちと一緒の平凡な普通の生活です。
きっとマリンが話せたらショーは止めたいのよといってたと思うのです。


何より彼女はショーリンクで走るときよりも広い原っぱに連れて行ってもらってゆっくりみんなと遊ぶほうが心から開放され一番美しく見えるのですから。。。。





そして私たちはMARINの2世を夢見るようになっていました。また別の方向ではマリンがJKC、JCCとショーに走っているころ、いつもお供のキャンディはつまらなさそうでした。お付き合いで行くショー会場はいつもサークルの中でたまにお散歩に歩く程度、彼女には楽しいはずが無いのです。一緒に出した訓練試験でそれは楽しそうに動くキャンディを見ているうちに、キャンディも何かチャンピオンとつくものをとってやりたいと思うようになりました。


 


訓練試験は2匹ともCD3をとっていました。それ以上になると芸的な科目をこなさないと科目数が足りなくて、基本科目全てを教えていた私は競技会へのチャレンジをしようと思い立ちました。これなら子供も一緒に参加できます。何でも大会で20ポイントをとればトレーニングチャンピオンになるのです。こちらの世界もまったく知らない世界でした。毎日のお散歩のついでにしか教えていない訓練とは言いがたいもので、何をとち狂ったか私はまた燃え始めました。


かくして私はまたブリーダーさんの好意で、訓練士師範の先生に毎週1回習うことになりました。その当時、同じブリーダーさんからショーを目指して犬を購入した人たちとも交流が出来、皆で習うことになったのです。今では有名になったハンドラーさんや、ブリーダーの娘さん、近所のお友達加わり、楽しい訓練教室が始まりました。


そのころはショーチャンピオンのシェルティーがトレーニングチャンピオンを目指すという事は考えられないような少ないことだったのです。最初はキャンディのつもりが仔犬のころからの気持ちの悪いほどの頭脳を持つマリンのほうが訓練も楽に覚えていきました。ただちょっと動きがキャンディにはかなわないだけで、教えるほうは訓練はこんなに簡単なのかと思うほど、2匹とも砂が水を吸収するように覚えてくれました。



先生はキャンディを高く評価してくれて、こういう犬は教え甲斐があるんだよと褒めてくださりました。選別を教えたらコリークラブのCDXも受けられるよと励ましてくれました。そして性能の高さを求めるのなら繁殖してもいいだろうというコメントまでいただいたのです。あのキャンディが、皆から『ポチ』と笑われたキャンディがです・・・・ショーの会場には連れてこないほうがブリーダーさんにも良いと思うわと言う忠告を受けた時もありました。私には2匹とも同じ子供たちなのに、ショー用の犬でないからとキャンディの良さを1つも知らない人にそんなことは言われたくありませんでした。悲しくて、ショーチャレンジをそのことで止めようと思ったこともありました。



でもわたしのキャンディは他の人のために存在しているのではないのです。私たち家族の為に神様から与えられた宝物です。そのキャンディが、性能の高さを評価してもらえたのです。俄然私は張り切りました。先生からの一言で、マリンの容姿を持ち、キャンディの性能を持った犬を作りたいと言う漠然とした夢が出来ました。みんなのお世話係とかもしてその上2頭も連れて行って練習するわけですから時間的にも他の人に比べれば少なかったはずです。

いつか褒めてもらいたくて、ショーのハンドリングの時のように練習日以外には毎晩練習しました。自分でも、これだけできるのだから挑戦したいと言う気持ちになってきたころ、『強制持来』と言う科目で壁に当たりました。その頃遠隔もかなりうまく動くようになっていてかなり有頂天になっていたころです。『強制持来』にはいったととたんにマリンの顔が曇るようになりました。いやなんだとすぐにわかりましたが、この科目をこなさなければその先には進みません。


持来を含む科目はたくさんありましたから、どうしてもこれはこなしていきたい科目でもありました。持来は犬のもともと持っている欲性に頼って教えても、入らないものです。命令されたものを地面においてあってもテーブルにおいてあっても咥えて持ってこなければなりません。何よりまずは手から差し出されたものを受け取ることから始まります。マリンはかなりこれには苦戦しました。


先生は短い時間で犬にストレスをかけずに教えなければ犬が可哀想だぞと言います。そのためには少しはきつく教えて強制的にしなければならないともいいました。大きな壁です。これには参りました。マリンに訓練は楽しいものだと教えてきたのにこの科目だけは嫌でもなんでも咥えなさいと教えなければならないと勘違いしてしまいました。あとで考えると素人の浅はかさだと痛感しますが、その当時はこの科目で断念したメンバーもたくさんいました。みんな揃っていう言葉は『犬に嫌われたくない・・・』ということばでした。


私は少し皆とは違っていました。前にハンドリングでマリンと気持ちが1つになったことが大きな自信だったのです。やり方さえ間違わなければマリンは私を嫌いにはならない・・・そんな自信だけで、試行錯誤を繰り返しながら先生からの期限を大幅に越えてマリンの強制持来は完成しました。その時の嬉しさと言ったら、ショーで勝つときよりももっともっと嬉しかった気がします。



後で先生に強制持来はプロでもきちんと入れるのは難しいのだと聞き余計に嬉しくなりました。特にシェルティーはもともと持来欲の薄い犬種で、レトリバー系の犬に入れるのとは数段違う難しさがあるのだそうです。JCCにも訓練の競技会がありました。こういうときはキャンディもでられるので、楽しみながらチャレンジしました。素人判断で教えた訓練よりももっと高度なことをとまたやってみたい病が始まり、教えていただいた方法は今でも活用しています。


不思議なものである程度出来るようになり自分たちにとってマリキャンが最高の犬たちだと感じることが出来るようになった頃にはタイトルにこだわっていない自分がいました。今思うとキャンディーにも取って上げればよかったなぁと思うことがあります。それは自分たちの中では素晴らしいという評価があっても他人はタイトルのあるなしで判断することが多いのだと気が付いたからでしょうか。


MARINはトレチャンでショーチャンピオンで多くの人から賞賛を受けましたがキャンディーは私たちと楽しむことだけがベースだったのであの子の偉大さや性能の高さをいくら私が覚えていても人の記憶には残らないのだと痛感しています。
時が経ち競技に興味を失っている頃に私はキャンディのすごさを実感しました。

覚えた訓練は不思議なものでもう何年も現場から離れていても
さあやろうよと言うとすぐにできるのです。
忘れないんですね。。。でも同じことをしても
MARINよりはるかに正確な動きを表現するキャンディーには脱帽でした。
きっと私たちが自転車に乗るのと同じように、体が覚えているのでしょう。



『すぎなみWAN’S』のデモンストレーションでは、
キャンディが大活躍です。
本当はキャンディに取らせるはずだった
トレーニングチャンピオンもマリンのほうが先にとってしまい、
キャンディもお産に入ったので、
試験は通過しているものの競技会も
ご無沙汰したままになってしまいました。。。
今になってあの時頑張って
タイトルを取っておけばよかったなぁと今も悔やんでいます。。。

科目ができるようになってしまい、
ショーチャンピオンのマリンをトレーニングチャンピオンにした時あたりから、
今度はまた違う世界にわたしの気持ちは進み始めました。

そうです、2世誕生でした。
そして初めての私達の夢が生まれるのです。









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