MAGIC WORLD - 虹の橋
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 ★2★ キャンディーはこんな子。。。  



キャンディーにはこれといって真剣に教えた事は何一つ無い。あの子はマリンと私がやっていることを見よう見まねで覚えてしまい、キャンディーとやる時にはすっかりできてしまっていることばかりだった。


そんな子だから、誰と組ましてもしっかりと自分がやるべき仕事を把握していて、下の息子と初めての出場で、小学生の部で一席をとってきたりもした。息子は初めてだからロボットのようなぎこちない歩き方で前しか見ておらず、キャンディーはというと、ただ一度の指示だけで、息子を気遣いながら決して遅れず先にも行かず顔を見上げながらちゃんとやってるから大丈夫よとさながら姉のように彼を助けてくれた。


マリンがトレーニングチャンピオンになっているのにキャンディーがなっていないのは、こうした家族での遊びに付き合ってくれていい成績を残したのはキャンディーだけで、マリンのようにポイント稼ぎのクラスに出なかったからである。


私たちも遊ぶのに金銭的にもそう自由は利かなかったから、キャンディーはノンタイトルだが、タイトルのあるマリン以上の犬の実力のある犬であった。。。実際つい最近まで、すぎなみワンズなどのデモンストレーションや、ちょっとした所で演技できるのはキャンディー以外には考えられないほど確実にこなしてくれる子だったのだから・・・それも練習など無しのいきなり本番でデモである。


そんな2人だったから、キャンプに行くとハードなハイキングにキャンディーは疲れてしまい、まだ小学生の息子がリュックサックの中身を全部私たちに押し付けて、キャンディーを背負って弱音も吐かずにハイキングを続けたりしたこともあった。こういうときは息子はすっかりお兄ちゃん気取りで、その当時の彼の口癖は『キャンディーは僕の妹だからね、守ってあげないと!』・・・守ってもらっているのは実は息子の方だったのだが・・・


守ってもらったのは私もある。


だいぶ昔のことだが、近所の川沿いの遊歩道をマリンとキャンディーと一緒に散歩していた時変な親父に絡まれたことがあった。その人はノーリードで走らせているゴールデンの飼い主にかなり頭にきていたのを注意しても聞き入れられずに腹いせで私に八つ当たりしてきたのだった。私自身もその犬が来ると嫌だなと思っていた。いい子なのはわかっているけれど、犬だけが勝手に突進してきて、後から飼い主がニコニコしながら追いかけてくるという寸法だからだ。


あんな大きな犬が凄い勢いで走ってきたら、嫌いな人はどうするんだ!すきだってどろどろにされて良い気持ちはしないといのになにもわかってない。注意しなかった付けが回ってきたのか、絡まれたのは私だった。


リードに繋いでのんびり散歩していた私にいきなり自転車の上から蹴りかかってきたその親父めがけて、獰猛なうなり声を上げて飛びかかろうとしたのはマリンではなくキャンディーだった。『待て!キャンディー』と言われたあの子は体の怒りをふるわせながら凄い形相で睨みつけ、待てと言われてその場からびくとも動かなかったが、相手の出方によってはいつでも行くわよという凄みのあるうなり声をやめなかった。『何すんのよ!』と怒鳴る私に相手はビビリながら、『犬をおっぱなして歩く方が悪いんだろうが!』と言ったがあいにく私はリードを繋いでいたので、『誰が放してるって言うのよ、警察呼ぶわよ!それとも犬を放そうか!』と怒鳴りあいになった。


手元にもたれた細いショーリードは、怒る親父には見えなかったのだろう。はっと見直して小さい声で『すみません』と言うとほうほうの定で自転車を飛ばして走り去っていった。この日の事件は家族では大いに話題になり、キャンディーは名犬第一号の称号をもらったのだ。あれ?マリンは・・・(苦笑)


こんなこともあった。


我が家の近くには公園があり高校もすぐそばにある。私の子供たちがまだ小学生だったころ、結構高校が荒れていた。公園の中で一人を取り囲み、殴る蹴るをしている所に通りかかった。やめておけばいいのに、ついつい『あんたらやるんなら一対一にしなさいよ。集団でやるって卑怯じゃん』と年も考えずに水をさした。中の突っ張ったお兄ちゃんがずいっと前に出てきて、『叔母はんはすっこんでろよ!』とすごんできた。


このときも怒りのうなり声を上げて全身の毛を膨らませ私の前に出たのはキャンディーだった。マリンは私の後ろ(笑)
ただね、キャンディーはチビだから、怖そうじゃなかったみたいだけれど、うなり声はヤンチャ坊主にもかなり効いた様だった。キャンディーの応援で強気になった私はついでにもう一言言い放った。『大人はね、子供がいけない事してるのを見たら止める義務があるんだよ!ガタガタ言わないでさっさと解散しなさいよ!』


高校生は何のかんのと悪態をつきながらそれでもどうにか帰っていった。殴られていた子は一人残されたが、『余計な事してごめんね』と言って詫びたがその子はちょこんと会釈して帰ってしまった。キャンディーとマリンを抱きしめて足がガタガタ震えていた・・・このときはシェパードなら良かったのにと思ってしまった(苦笑)後で警察に報告したら逆にこっぴどく怒られた。『何をされるかわからないんですから、黙って通報してくれればいいんです。
刺されたりしたらどうするんですか!』


なんか矛盾を感じたけれど、キャンディーがいたからはったりもかませたのであって一人だったらそうしただろう。
キャンディーが私を守るという本能で動いたのか、敵に対しての威嚇行動だったのか今もわからないが、
こういう子は我が家にたくさんいるシェルティーの中にもそうはいないのだ。


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