パフィーはとても遊びの好きなパワフルな女の子に育ち始めました。ドッグトリックも私たちが面白がってこういうのやってとかああいうのやってとかパフィーに形を見せると真似をするかのようにがんばります。
たった一つだけしてしまった失敗は、あまりに可愛くいろんなことをするのでついついやってくれたことに対して代償のようにおやつをあげてしまったことでしょうか?我家ではもともと食べ物を使って何かを教えることはしていませんでした。おやつはたくさんあげますが、何かをした代償として食べ物が与えられることはなかった環境です。
失敗に気がついたのはパフィーが大きくなってきて呼び戻しの誘惑をかけ始めた時期です。我家の犬たちは食べ物を持った人が呼んだとしても、飼い主が呼べば、食べ物には誘惑されずに自然と来るように育っていきます。それは私たちが毎日一緒に暮らしていく時間の中の楽しい遊びの積み重ねで学んだ土台があることと、彼らの行動に対して代償とした食べ物を与えることがなかったせいだと思っています。
ところがパフィーはいい子になってるという確信を持っていた私たちにまた難題を持ち込みました。他人には食べ物で誘われても私が止めればいかないでいますが家族になるとできなくなってしまいます。べったりで育った息子でさえ、私が食べ物を持って呼ぶと彼を振り切ってきてしまいます。え???パフィーの一番ってユウちゃんじゃなかったの?じゃぁ誰?。。。実は誰でもありません。家族が持っている食べ物ならはそれが一番だったのですから…
。。。これじゃ完璧にならないじゃん(/_;)
訓練試験の科目なんかできなくたっていいんです。ドッグダンスの技なんかできなくたっていいんです。私がパフィーに求めているものは家庭犬として完璧な犬に育つことでした。
家庭犬として完璧であるということの内容は我家の場合、家族の出した命令には従うという簡潔なものです。それは家族間の間でも命令を出した人の言うことを聞かなければならないというルールなので、そのために家族で誘惑を掛け合って学ばせます。たいていはその子そのこにこの人が一番という人を決めてくるので、できない子でも一番の人の言うことだけは聞くように育てるわけです。犬たちにとって家族の中にいちばんの好きな人ができるのは当たり前の現象です。ですからその人の言うことなら何をおいても聞けるというレベルになればまぁ合格ラインと考えています。完璧はその上に…。
うちで完璧〜な犬というのは家族の中ならばだれが出した命令でも、他の家族の誘惑に負けずにしたがえるっていう犬ですから(笑)
ショーなんかどうでもよかったけど芸達者も面白いけど、またやり直しです。。。
パフィーは私にいろんな教訓を与える犬なんだなぁと笑えてしまいます。まるでマリンとキャンディーが重なっているみたい…。
私はパフィーとドッグスポーツで立て直しを図っています。なかなかいい感じに遊びの中から命令に従う喜びを覚え始めたようです。お座りして待たないと飛んでも喜んでくれないなどの単純なことから、出された命令に従うとできたときにわたしたちの喜びようがどれほどのものなのかすぐに覚え始めました。
パフィーは完璧な家庭犬へ練習しながら母親への道を歩み始めています。遊び好きな母親なのでこどもとよく遊び、良い教訓を与えます。そして何より彼女自身がわたしたち家族を大好きでいてくれることから率先してわたしたちに甘えてじゃれるので仔犬たちも大きくなってくると半端じゃなくじゃれる子に育ちます。子猫のようにじゃれる仔犬は愛らしくまた扱いやすい子に育ちます。
パフィーではあきらめたショードッグを彼女が産んでくれるでしょう。それがだめでもきっとパフィーの子からシェルティーとして良い性質の子が産まれてくると思うのです。そんな希望がパフィーによって産まれました。だってパフィーはマリンとキャンディーを足して2で割って凝縮したような犬なのですから。。。小さいころの大変さがウソのようです。パフィーは確かに我が家に残るべき犬だったようです。
パフィーの写真を撮るときはいつもお産が終わった後に遊んでいるときばかりなのでコートがなく良い写真がありません。いつか美しいパフィーの写真をタイミング良く映して貼れる日を祈って。。。
ママになったパフィーとブルーマールとトライの仔犬たち。