ジャイアンの信頼を復活する。

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完全に不信感いっぱいになったジャイアンには決まった薬を飲ませなくてはならない。ジャイアンは薬を何かの食べ物にくるんで与えても、よく噛んで確認しながら食べるから、薬だけを綺麗に吐きだしてくれる。普段はがっついているくせに、こういう時はまるで狼の食事風景見てるみたいなだって思う。

狼は何でも丸呑みしちゃうように思われていうけれど実は食べ物に警戒した時くちゃくちゃとよく噛んで中身や味?を確認しながら食べる…そんな光景を大昔の「野生の王国」もしくは「ナショジオ」「アニマルプラネット」当たりで見たことがある。狼だけじゃなく豹とかもそうだ。もちろん、ジャイアンではなくてもシェルティーもやる子がいるけどね。。。戦時中、大型野生獣に毒を盛ろうとしたけれど、食事に混ぜても受け付けずに餓死させた話は有名だ。動物を舐めちゃいけない。

最初から警戒心強い生き物たちは、一度ヤバいと感じたら完全拒否をする。彼からすれば危険なものを食べさせられてたまるもんかといった事なんだろうから。。。力づくで飲ませようとしても無駄だし、せっかく築いてきた信頼関係があっという間に壊れかねない。年寄りならなおさらだ。そしてくるむ食べ物を変えれば変えるほど食べられる物としての認識を変えてしまうので始末に悪い。

そこでくるむ食べ物をあれこれと変えずに好物は取っておき、さっさと薬の匂いを封じ込めるカプセルを使うのが一番理想的だと思うようになった。

ジャイアンは案の定私が差し出すカプセル入りの肉塊を怪訝そうに眺め、しばらくの間匂いを嗅いでいたがそっと咥えると意を決したようにパクリと飲み込んだ。変な味がしない、変なにおいもしなかったたった一度の経験でジャイアンは考える。もう一つのカプセル入りの肉の塊は差し出すと同時にパクリと飲んだ。「偉いね、ジャイアン!!」と頭を撫ぜるといつもの信頼しきった目に戻っているのが解る。良し、これで一つの問題は解決、次はドッグフードだ。

たぶんジャイアンの頭の中はフードの匂い=病院で閉じ込められた記憶に他ならない。なので退院当日の夜は我が家でたべていたフードに変えると完食した。次の日の朝は半々にして少々残したがOKとし、夜にはほとんどが処方食に変えてもいつものように尻尾を振りながら食べてくれた。

とりあえずこれで薬の投与と食事に関しては問題が無くなった。あとはドッグフードだけではなく食事について少し考えてみようと思う。やっと気持ちが落ち着いた。。。

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