原点回帰 back to the source

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クゥちゃんのブルーの女の子、すでにだいぶ前からうちの子に決定していたが、名前を決めかねていた。いくつかの候補をあげて悩む。マリィ・アリス・パール・ジェシカの4つに絞って、ほぼほぼ【パール】に決まりつつあった。血統名までも(苦笑)

ちびすけが産まれて来て数日で残したいという気持ちが固まった時、私にとって最高の犬となったマリンを超える犬で有ったらという希望がつけたい名前にも影響する。

パールに絞った理由は、彼女の見た目に合っていた感覚と、マリン=海なので、パール=真珠(海の宝石)で関連性があったからだ。

これにしよう!と決めてから数日呼び続けてみたが反応が良くない。まぁまだ小さいしすぐに覚えられるものでもないだろうしと気にしなかったが、何気なく「マリン」と呼んでみると「何?」という顔で振り返った。

犬にも生まれ変わりがあるのかは知らないし、人だって証明されていないのだからおかしな話だが、柄や見た感じがそっくりなわけじゃないけれど、ブルーの両目で私が間違えないように生まれてきたのかもしれないなと考えるようになっていった。

たびたび、パールとマリンを使い分けてみるとやっぱりマリンに反応する。。。どうしよう・・・と悩む。ちょうどその時、兄弟の男の子を希望している方から、呼び名を以前の子と同じにつけるのはどう思うかという質問が来た。もちろん亡くなった子の代わりにするのではない、でもこの名前を付けてあげたいと言っておられた。私はぜひその名前を付けてあげて欲しいと答えた。

愛犬を亡くし、その子の存在が大きければ大きいほど、長い間呼び続けてきた名前を口に出すことは長く続く。我が家でもことあるごとに亡くなった犬たちの名前はしょっちゅう出てくる。犬たちでさえ亡くなった子の名を聞くとあっ!という反応があり、亡くなった日がまだ何年も前でない時は仲が良かった犬の場合どこにいるの?と探す素振りが有ったりもする。

呼び名とはそれほど記憶に深く刻まれ、重たいモノとなる。

余りに記憶に鮮明な彼らの名は、我が家では残す子犬に使うことは無かった。どうしてもつけられなかったというのが本当の所だ。嫁いだ犬たちや、嫁いだ先で寿命をまっとうしすでに使われていない名前の場合どうしてもつけたいと思った時に一度だけ選んだことは有る。

それはハニーと一緒に我が家に来たマルスだ。初代マルスはレインの兄弟でブルーマール。かなり大きくなるまでうちにいた仔で、どうしてもこの子をと頼み込まれて同胎でオスメスでブルーマールを置くことを悩んだ結果、うちにいるより幸せにして貰えるからと嫁がせた。

でも私はマルスがレインよりも好きだったせいか、ずっとずっと後ろ髪をひかれる思いがくすぶり続けていた。ハニーと一緒に彼がうちの子になった時、初代マルスは天使になっていた。ひょんな縁でうちの子になったマルスにこの名前しかないと思った。色はセーブルだけど、やっとママの元に持ってきたよと言われた気がした。
今、マルスは私の可愛い可愛いパートナーの一頭となっている。あのまま初代マルスがうちに居たらきっとこんな感じだったんだろうなと思うくらい私にべったりだ。

 

くぅちゃんのちびっこが「マリン」の名前には反応し「パール」には反応しにくいのは他に理由があるのかもしれないけれど、彼女が求めている名前なのだと思うことにした。

でも家族はどう思うだろう。「青い瞳のマリン」・・・家族に大きな影響を与えた犬の名前をこの子につけても良いと言うだろうか。

長男はにやりと笑ってたぶん最後はそういうと思っていたよと言った。「俺は最初からマリンだと思ったよ」だって…。なんだよそれ…。早く言ってくれればいいじゃんか。。。そういえばパールにしようと思うと言った時、ふぅ~んパールねぇ~って乗り気じゃなかったっけか?

最後はパパ。

実はまだ「うちの子にします宣言」をしていなかったので・・・。ブルーの女の子はナビが残ったばかりだから言い出しにくい。叱られるかなぁとか思いつつ、たまたま関西から知人が来たので顔を見せるチャンスを使い、パパに抱っこさせて「この子マリンっていう名前にしようと思うのよ」といったら「原点に戻るかぁ~。良いんじゃないの?」と言ってくれた。

これで名実ともに新マリンはうちの子になった。

初代マリンから始まった血統を繋ぎ続け、新マリンは7代目の子だ。奇しくも初代マリンが亡くなって今年で7年目。

「7」は仏教では 迷いの世界「六道」(地獄 餓鬼 畜生 修羅 人 天)を一歩踏み出したことを意味する数字と言われている。私は仏教徒じゃないけれど、なるほどなぁと思う。

初代マリンを迎えた時にもいくつかの布石の様な偶然が重なったことを考えれば、「運命」を感じざるを得ない。私は妙にこういう事は信じてしまいがちなのだ。

まだ2か月に満たない子犬に夢を抱く。山の物とも海の物とも結果もない幼くいたいけな子犬がどんなシェルティに育っていくか、いや、育てていけるか、未来に多少なりとも光がさした気がしている。

たった1頭の子犬を残すのに、名前をつけるのに、何とまぁ大げさなと思う人もいるだろう。でもうちの場合、残すとなった以上生涯を共に暮らし最後のその日を迎えるまで一緒に居る子なのだ。ブリーダーをしていても、思ったようにならないから他に出すことは前提にないだけに、全身全霊で考える。そして可愛い可愛いわが子の為に悩む大親バカであることをご理解いただきたい。(^^ゞ

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