ジョニィーが天使になりました。。。

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遠く、和歌山に嫁いだファンタの兄弟のジョニィーが3月21日午後9時50分、天使になりました。。。

ジョニィーはレインとキングの間に産まれた5頭のうちのたった1頭の男の子でした。女の子に囲まれて育ったせいか小さい時は優しく穏やかな子でした。和歌山県は遠く、車でお迎えに来て頂き大いに嬉しかったことを覚えています。

MAGICFAMILYのオフ会はどうしてもこちらで行われることが多く、遠方に嫁いだ子はなかなか会うことができません。そんな中、こんなに大きくなりましたよと一度連れてきてくださったことがありました。

飼い主さんを一番好きな子に育ててくださいねという願いどおり、ジョニィーはオンリードッグになっていました。当時我が家ではDISCDOG全盛期、ジョニィーもフリスビーを楽しんでいて披露してくれました。

訓練も盛り上がっていた時期で、我が家までレクチャーを受けに来られない人たちの為に、動画を送ってもらい、一緒に見ながら問題点を見つけ、解決策を伝えるという「MAGIC流赤ペン」なるものを考案し、ジョニィーは良き生徒でした。
会うことはできなくても動画の中から見えてくるジョニィーと飼い主の関係、良い点悪い点、伸ばしてもらいたい部分、治すべき部分、ジョニィーが醸し出す雰囲気からつかめる多くの情報は、言葉だけでは決して伝わってこない大きなものでした。

嫁がせた犬たちはいつしか完全な大人になり、数年の間年賀状だけの付き合いとなる日々が続き、そして重ねた年月の後半には、我が家で暮らす犬たちと同様に高齢による体の不具合の事や病気になった知らせなどが届くようになっていきます。それが私の望みであり、便りが無いのは元気な証拠として受け止めている呑気な実家です。
ジョニィーからは数年前に一度発作の様なものを起こして倒れたと緊急の電話が入ったことがありました。突発的なものだったようでその後は落ち着きました。

病気になったと知らせを受けても、実際に何ができるわけではないだろうけれど、少しでも役に立てる情報を伝えられればと思い、病気について、診断や治療について、また介護について、知る限りのことを伝えたいと思う日々…。

何ができるのか、何を犬は望むのか、どこまですることがベストな選択なのか、犬が「幸せだ」と感じることはなんなのか…。私なりの勉強して得た知識と経験値から覚悟しなくてはならないことについても話してきました。

今年、私は年賀状を出せませんでした。孫の誕生、子犬の誕生、嬉しいけれど忙しい事を言い訳に、年賀状が出せなかったようなことを言っていたけれど、実際はサンダーの死が受け入れられなくて、年賀状に載せる写真を作る時に号泣してしまうのでやめたのです。いなくてはならないサンダーがいない事は今もまだ受け入れられていません。
私から出すことが無くても、ありがたい事にそういうときもあることを知っている多くの飼い主さんや友人からは毎年近況報告を兼ねて沢山年賀状が届きます。その中にジョニィーの飼い主さんからも届いていました。

飼い主さんの結婚式という晴れ舞台にジョニィーがリングドッグを勤め上げた写真が貼られていました。

リングドッグとは、結婚する二人に誓いの指輪を運んでくる役目をする犬の事です。愛犬にこの役をしてもらえたらどんなに嬉しい事でしょうか…。ジョニィーはとても誇らしげで、飼い主さんは輝くばかりの笑顔で、素晴らしい写真でした。私は家族に「見てみて、ジョニィーがリングドッグやったんだって!偉いねぇ~、ちゃんと教えて育てたことがこういう形に残るなんって最高だよね~」と大騒ぎしました。

ジョニィー2015-06_2

それから3カ月半過ぎ…。

久し振りに見慣れた彼女の名前でメールが届きました。そこにはジョニィーが昨年から腎不全と闘って来ていたこと、頑張って頑張って結婚式のリングドッグを務めてくれたこと、ジョニィーが新婚の彼女たちと一緒に暮らしていること、頑張れるだけ頑張ったけれど、残った時間があまりないことなどが知らされていました。
腎不全についてはうちの犬たちも数頭戦い続けた病気なので昔の日記に私がやってきたことやそのほか諸々全て書いてあるので彼女はジョニィーに最善の方法を選び、昨年2月に2か月の命と言われながら1年以上も長生きさせてくれました。お金も時間も手間も大変だったでしょうし何よりも精神的な辛さは計り知れません。そして・・・ジョニィーの望みどおり、彼女の腕に抱かれ、眠るように静かに彼は犬生の幕を閉じました。

 

その日、私は心の中に湧いてくる言葉をそのままありがとうと言うメモに書きとめました。。。

 

其々の場所で、それぞれの犬と人の時間は過ぎていく。

母犬の命を削って産まれた小さな命、生まれ育った我が家から巣立ち、新しい家族に愛し慈しまれて成長し、大人の姿になって再びその姿を見る。立派になった姿に言い知れない喜びが沸き起こる。
時を重ね、会うことも減り、元気の便りを楽しみとし、いつしか重なる年の終わりにその命の限りの知らせが届く…。その悲しみと苦しみは、我が愛犬と同じく…。

時が来て、愛した者に抱かれ、苦しむことなく目覚めることの無い眠りについた知らせは、深い悲しみと共に託した命を愛し続けた者への大きな感謝をもたらす。

ありがとう、ありがとう、ありがとう…。
私たちがこの世に生み出した命を全うさせてくれてありがとう。幸せに暮らさせてくれてありがとう。
犬の一生という長い年月を私たちと付き合い続けてくれてありがとう。
貴方と出会えたことに感謝します。。。

 

彼女から頂いた写真とメールを使う許可をいただいたのでお名前・お顔など一部を除き掲載します。

ジョニィーが幸せだったことをここに残しておきたいのです…。

 

2016年3月21日午後9時50分、ジョニィーは亡くなりました。
最期の最期まで本当によく頑張ってくれました。
超がつく程、甘えん坊でママっ子で、頑張り屋さんのジョニィーは自慢の息子です。

最期は私の腕の中で、旦那にも見守られながら。
笑顔で…もう頑張らなくていいんだよ。大丈夫だよ。安心してね。大好きだよ。ありがとう。
伝えたい言葉をジョニィーに伝えることができました。
本当にゆっくりと穏やかにジョニィーの鼓動が聞こえなくなりました。

最期のときを私の腕の中で迎えさせてあげたい。
ジョニィーを我が子として迎えた時からの願いでした。

ジョニィーは人の気持ちが分かる子です。人間の言葉を話せるのでは?と感じる程、私たち家族の思いを汲み取って応えてくれます。
私だけではなく、家族それぞれに掛け替えのない存在で誇りに思っています。

私も心身ともに滅入っているときにジョニィーが支えとなってくれました。
ジョニィーがいてくれたから、ジョニィーのために頑張れたと思っています。

ジョニィーが亡くなったあと、旦那に言われた言葉があります。
「君にとってはジョニィーが一番だからね。誰よりも何よりも大切な存在だからね。でも、それでいいんだよ。」
新婚とは言え、ジョニィー優先の生活でしたが、旦那は常にサポートして私の思うようにさせてくれました。
そんな旦那だからこそジョニィーも新居での生活を受け入れてくれたのだと思います。そして、お互いに認め合っていたのだと思います。

また、ジョニィーはお利口さんだったので皆んなに愛されていました。
散歩コースの家庭菜園をしているお宅では、ジョニィー専用の畝を用意してくれ、もぎたての野菜や果物を食べました。
犬嫌いで有名な近所のおばあさんにも、この子は人の話をよく聞くから好き。とまで言ってもらいました。
ジョニィーが元気の源。と言ってくれるお宅もあります。

菱田家のマジックがかかったジョニィーは、MAGICファミリーの一員として私たち家族はもちろん、周りに笑顔をたくさん届けてくれました。

ジョニィーを我が家に送り出してくださり、本当にありがとうございました。
ご家族の皆さまにもくれぐれもよろしくお伝えください。

ファンタさん、ルナさん、ジョニィーと仲良くしてあげてくださいね。強がるけど本当は甘えん坊で寂しがり屋なんですよ。

そして、ミルキィさん、ルリさんが、ジョニィーたちの分ももっとご家族の元で穏やかに暮らせますようお祈り申し上げます。

*今日、旦那と実家の母とでジョニィーを天に送りたいと思います。
まだすぐ隣で寝息が聞こえてきそうな感じです…。

 

カサブランカの良い香りが広がっております。
ジョニィーもクンクンして「杉並のお母さん、ありがとう」と言っていると思います。
ジョニィーは季節の風の香りや花の香りを嗅ぐのが大好きでしたから。

 

今はジョニィーが傍に居ない悲しみに沈んでいます。
ついジョニィーが居るつもりでに話しかけてしまったり、ジョニィーの姿を探してしまったり…。もっと一緒に居られたんじゃないか?と嘆いたり…。

でも、ジョニィーは逝く日を自分で選んだ気がします。
亡くなる直前の3連休。年度末で仕事が立て込んでいることもあり、1日だけジョニィーを実家に預けて仕事に行こうかと悩みました。
でも、ジョニィーと一緒に居ることを選びました。旦那も仕事を休んでくれ、3人でずっと一緒に居ました。お天気が良くお庭で日向ぼっこを楽しみました。3日間、私の膝の上を独占したジョニィーです。

3連休の最終日の朝、病院の先生から「今日かもしれないので心積もりはしていてください。」と言われた後、実家にジョニィーを連れて行きました。先生からの言葉を伝えましたが、ジョニィーの顔付きがあまりにしっかりしていたので「まだ大丈夫そうやん。ジョニィー、まだ頑張れるわなぁ。」と、声を掛けられ穏やかな表情でフワフワと尻尾を振っていました。
帰り際、車まで見送りに来た両親の姿が見えなくなるまで、ジッと2人を見つめていたジョニィーの横顔が忘れられません。

ただ連休明けには、私たち夫婦も実家の両親も仕事が忙しくなりそうで、ゆっくりとジョニィーの傍について居られない不安がありました。

ジョニィーが亡くなったのは3連休の最終日の夜9時50分でした。
夜中ではなかったので、実家の両親もすぐにジョニィーに会いに来れましたし、中学生の甥っ子も駆けつけました。

旦那が言いました。「天晴れな最期だったね。自分も最期はこうありたいと思った…。突然亡くなるのではなくて、ある程度こちらに覚悟する期間を与えてくれて…。連休も始めの日ではなくて最終日だからその分一緒に過ごせたし。そして、寝たきりにならず皆んなに手をかけさせることなく…。すごいねジョニィー。なかなか真似できることじゃないよ。」

本当にその通りだと思います。
こんなにお利口な子と一緒に暮らせたことを心から感謝します。
ジョニィーから「ママ、がんばれ!」と言われている気がして、昨日から仕事にも出ています。仕事中は気が張っている分、帰宅後は我慢せずにジョニィーを想い泣いています。

いつの日かまた、ジョニィーみたいに心が通じ合える子と暮らしたいと思える日が来ましたら…是非ともと思っています。

ブログ、ジョニィーのことを書いてあげてくださいね。きっとジョニィーも喜ぶと思います。

添付写真は結婚式の日に、「本当はジョニィーが君の隣に立ちたかったはずだから。」と旦那に勧められて撮ってもらったものです。
得意げなジョニィーの表情を見てください。

ジョニィー2015-06_1

長い間、ジョニィーを慈しみ、愛情を持って育て続けて来てくださったことに感謝します。ジョニィーが我が家に産まれて来てくれたこと、あなたとご縁が繋がっていたこと、きっと天国にいる犬たちからの采配であろうと思うのです。またいつかジョニィーが愛した貴女とあなたの旦那様とのご縁があることを願っています。ジョニィー、いっぱい頑張って偉かったね。君は素晴らしいMAGIC・Sheltieだったよ!

ゆっくりお休みなさい…。

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コメント

  1. 石松幸子 より:

    昼時、ふと読み始めたものの…。涙が溢れてきて…。

    合掌…。
    ジョニィーくん…
    良かったね、優しいママと出会って、そして暮らせて…。
    ジョニィーの若いママも、ジョニィーくんはきっとママのことずーっと見守っていますよ…。
    そして、又、いつか生まれてきて…。
    ジョニィーくん、良かったら、もしかして一人ポッチでいるかも知れない、九州育ちのルナも仲間に入れてやって下さい。

    • MAGIC より:

      メッセージありがとうございました。きっとジョニィーもジョニィーのママも喜んでくれていると思います。
      天国の虹の橋のたもとにはうちの子たちがたくさんいます。ジョニィーもルナちゃんもきっと一緒に居ますよ。女の子大好きなダッシュ君が、もしも一人ぼっちでルナちゃんがいたら大急ぎで仲間に入れていることでしょうから。(^^ゞ