2016年を振り返って…。

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2016年に入ってすぐ、我が家には新しいメンバーが増えた。新マリンとギャバン。もうじき1歳になる。あっという間に過ぎる時間。ギャバンは見た目も中身もサンダーに良く似てきた。マリンはキャンディーに性格が似ている。新しい時代がそこまで来ているようにも思えるけど、まだ何も手についていない。

今年は色々悲しい事・辛い事が多かった年だった。最長老だったミミが逝き、後を追うように七瀬が逝ってしまった。我が家に残したダッシュの唯一の娘のメロディーも9月の終わりに旅立った。
私自身が一番輝いていた時代を知っている犬たちが、だんだん、だんだんいなくなってしまう現実。

我が家のパック(群れ)に影響力の大きい子が亡くなると途端に皆が体調不良を起こす。メロディーが逝った後、10月11月と次々に犬たちが体調を壊し、人心地がついたのは12月に入ってからだった。

同時期に、嫁いだ子の中には体調不良の知らせから相談を受け、結果、大きな病気が発覚した仔もいる。彼女は今も飼い主さんとともに病気と闘っている。犬は、良い飼い主に恵まれて、良い獣医と出会えれば、頑張れるだけ頑張ってくれるのだ。いつか、その体がここに無くなろうとも、その心と頑張った記憶は消えることは無い。犬は人と違って寿命が短い。そしてやってあげられることにも限界がある。その中で獣医の資質の違いや技術の差、飼い主への配慮など、幸せな時間を続けるために、何がどこまで必要である事なのかの判断はとても難しい。。。

この秋、父が倒れた時、もう今回は駄目かなという気持ちが心をよぎるくらい弱ってしまったけれど、弟夫妻の至れり尽くせりのおかげで今は自宅に戻って元気に毎日を過ごしている。
叔母は余生を好きなように生きるのだと豪語していたけれど、検査で癌が取りきれることが判明し、急遽方向を変えて手術に臨み、今はすっかり回復した。仕事しようかなという発言に驚いたり呆れたり…。それだけ元気になった事は嬉しい事だ。

人が救われる陰に、色んなことが積み重ねられ結果につながったのだろうと思いつつ、それを犬に求めることが正解なのかどうなのか今も答えは出ない。80歳、90歳まで有に生きられるようになった人間、5.6歳だった寿命が14.15歳まで伸びた犬。その後ろにある膨大な医療費と診断や技術の違い…。考えなければならないことや、知っておかなければならないことは年々増えている。

 

今年も、お嫁に行った子たちのあの子もこの子もそれぞれの天寿を全うし、天使になった…。

クッキー(ダックス)・レックス・蘭・青藍・あとむ・アイス・かがり・ニコ・・・みんな良い子で大切にしてもらい沢山愛してもらった。飼い主さんの悲しみの深さは、解りすぎるほど解る。

私自身もまた長い長いペットロスの状態から抜け出せずに毎日を過ごしている。孫が二人に増え、新しい犬を増やし、にぎやかな毎日のはずが、何かというと苦しくて辛い。必ず傍にいた子がいない事は昔とは確実に違うということで、やったことがあることでも、初めてのチャレンジでも、何かをするときの実感が、犬たちに求めるモノや与えるモノの違いを生み出す。これでいいのかという自問自答は毎晩答えが出ない。。。

時の流れが、欲するものを変える中で、その時間の蓄積で欲するモノと必要なモノの違いを明確にした気もする。悲しみの沼は思うよりも簡単には抜け出せないけれど、愛した犬との思い出が悲しみを超えて喜びのほうが大きく、後悔や反省を乗り越える時が来たら、また新しい一歩が踏み出せるだろう。

 

そんな気持ちにさせてくれた大事な人が先月旅立った。
最後に連絡を取ったのは夏だった。逢いたいねと言いながら逢わないままになってしまった。私の大事な子犬を素晴らしい犬に育て上げてくれて、とってもとってもカッコ良かった。妹くらいの年齢で、良く意見がぶつかったけど、おととし、白の病気がきっかけとなり、連絡を取り合うようになって、互いに理解し合え元の関係に戻れた。。。口うるさくて、細かいことをいろいろ言ってごめんねと詫びたけど、もっといろいろ教えてくださいと言ってくれた。。。

私が助けてもらったことは数知れず、色んなことに器用な人で、いつか大成するだろうと期待していた。私のHPの製作にも大きく貢献してくれた。完成後にもここはこうならないか、ああならないかという素人のわけのわからないようなダメダシや我儘を辛抱強く聞いてくれて改良してくれた。

彼女を知る仲間たちでお花を贈った。あなたと出会えたことを感謝していますと…。10年ちょっとの付き合いだったけど、凄く密で深かった。。。友人と思っている人が亡くなったのは二人目…。酷く辛くて悲しい。どうにもならないのに怒りに似た感情が湧きあがる。どうして彼女が逝かなければならないのか…。

初めての競技会の時あんなことがあったよね~、DISCの大会でデビューしたころこんなだったね、遠征し、温泉入って酒を酌み交わしシェルティーチームで参戦したね、シェルティーとフリスビーでこんな風に遊べるんだよって何回もイベントやったね、かっこいい写真撮りたくて、良く集まったね、新年会は楽しすぎて飲みすぎてばかりだった・・・。

それぞれがそれぞれの想い出を語る時、みんな笑顔で想い出を語るのに、笑いながら泣きながら、彼女がこの世にいない事を悲しんでいる。

たった1頭の犬が多くの出会いを生み出してくれる。その犬を生み出した我が家を中心として、いろんな方向に広がっていく。我が家が何時もその「核」でいることが、何が有ろうとも変わらない事実であることを心に留めて「君と出会えてよかった」と言ってもらえるような犬たちを生み出し続けて行きたいと思う。

2016年、ブログ更新もままならないままの私と、お付き合いいただきありがとうございました。来年はNORIさんとの約束のHPの更新作業に従事し、犬たちの育成に尽力しようと思います。春にはまた新しい子犬と共に新しい人との出会いを期待しています。

皆様良いお年をお迎えください。

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