たったひと月で・・・。

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人心地付いたなと思えるくらい元気になっていたのに、昨夜はやっとできなかったことをやって、安心して抱いて眠れたのに、ヒヨちゃんは天使になってしまった…。

なんかおかしいと気がついて、先生に相談したら助からないと言われてちょうどひと月だった。一日ごとに繰り返す死への恐怖の時間。今日はもう駄目だと思うと復活する。病院の先生にも不思議がられたひと月だった。

まだ目も開かない時、命の火が消えそうなその時は、もう頑張らなくてもいいよと言い聞かせた時もあった。最初から無理な話…4か月くらいまで育たなければ手の打ちようがないと知ったのは1週間たったころだった。

みんながどんどん大きくなって行ってもヒヨちゃんは大きくなれなかった。みんなが目が開いてもヒヨちゃんの目は固く閉じたままで、いつしか目やにが出るようになった。お湯で湿らせた脱脂綿でそっと拭いていくうちに、ある日突然ぱっちりと目が開いた。片手のひらにすっぽり収まる小ささで可愛くて可愛くて、少し元気な時にはじゃれてくるようになって、この子を生きさせるためにできることは何でもしようと思った。

まだ手のひらに乗るほどの350グラムのヒヨちゃんは、おっぱいを一杯飲んで姉妹たちとちょっとだけ一緒に遊んで、私の掌の中で一緒に一晩眠り、今日の朝になって具合が悪くなった。この前も復活できたのだから、もう遊んだりもできるようになったのだから、きっとまた元気になると思っていたのに何をやっても全て効果はないままになった。小さな体でトコトコ歩けていたのに、歩くのが大変になって行った。。。

今回は駄目なのか?いやヒヨちゃんは絶対頑張れる、だって毎日毎日そうやって過ごしたひと月だったのだから…。夜ヒヨちゃんを抱いて寝るとき、明日の朝には冷たくなっているんじゃないだろうかと思いながら、朝になるとおはようとばかりにじゃれかかってくることにホッとしていたのに…。

夕方、パパをお迎えに行くために車で外に出てすぐにヒヨちゃんは息子に看取られて天使になった。そんなに早く逝くと思っていなかったから知らせを聞いて言葉も出なかった。涙だけ流れ落ちて行った。

可愛くて可愛くて、まるでジェニーが生まれ変わってきたのかと思うくらい可愛かった。。。ヒヨちゃん、助けてあげられなくてごめんね、未熟なママを許してね。でも産まれて来てくれてありがとう。ほんの少しの時間だったけどママにはとっても幸せな時間が有ったよ。天国に着いたら神様にいっぱい美味しいミルク貰うんだよ。そして大きくなって美人さんに育って、いつかまた生まれ変わらせてもらっておいで。その時は丈夫な体を貰っておいで。何時までも待っているからね。ゆっくりお休みヒヨちゃん…。

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