君たちに会いたい…。

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今年に入って、「やすらぎの里」という石坂浩二氏主演のドラマを見続けている。なかなか味のあるドラマだ。
先日、ドラマの中でこんな掛け合いが有った。

「向こうに行ったら、逢えなくなった人たちと会えるんだよな」

「もし会うのなら、若い時の相手が良いよなぁ~」
と言う内容のせりふだった。

その後、一人が「もし女房と会うのなら、俺は若い時の彼女じゃなくて、亡くなる前の年老いた彼女と会いたいな」と言った。

そのセリフを聞いた途端、涙がぽろぽろ零れ落ちて行った。

自分も逝ってしまった友人とか、祖父母や義父・義母がいる。でも彼らよりももっと切実に会いたい相手は、子供同様の愛犬たちだ。

亡くなった時はそれぞれで、かなりの高齢で老衰死のような子もいたし、まだ若いのに病魔との戦いに敗れた子もいる。産まれて数日で命を落とした子もいるし、可愛い盛りに旅立った子もいる。

その中で、天使になった彼らは、病気や年齢との戦いでやつれた姿よりも、彼らの一生のうちで一番元気ではつらつとしていた姿に戻っていることを望んでいたはずだった。

でも・・・彼らと一緒に生きた長い時間で培われたものは、年を取ったという現実の証明でもあるだろう。本当に会えるなら、私の事が解らなくなってしまう少し前の姿に会いたい。病気でやつれてボロボロになった姿のほんの少し前、彼らが私の傍から消えてしまうという事実に気が付く少し前の姿に出会いたい。

その時が彼らにも自分にも一番幸せな時だっただろうから…。

逢いたいなぁ…みんなに…。

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