2018年よろしくお願いします。

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新年早々、悲しいお知らせから始まった我が家ですが、長い年月犬たちと関わって生きていますので、積み重なった年月の分、新しい出会いと共に悲しい別れもまた経験することとなる覚悟をもって2018年をお付き合いいただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

レオンやベルたちをお渡しした当時は、まだまだ飼い主さんも数少なく、私たちも犬連れで全員連れ出し、よく出かけていたころで、仔犬のオーナーさんたちは私たち家族を中心にみんなで集まることが良くありました。SNSなどという便利なものも無く、やっとホームページが盛んになり、日記と呼ばれるCGIを使えるようになったころです。突然の出没情報など掲示板(BBS)に出して、来れる人だけ集まろうねと競技会やキャンプやオフ会や、毎年必ず新年会もやっていたなぁと思い出します。長電話は必須だった時代でした。。。

人は会う回数や話す回数が多ければ多いほど親密になるもので、それは犬との関係も全く同じで、俗に言うコミニュケーションは、目と目を合わせ、顔の表情を読み取り、聞こえてくる相手の声からの情報の多さが脳に記憶され、積み上げられていくのではないかと思います。今のように言葉だけのお付き合いは、文章の書き方や読み取り方で正確に相手に情報が伝わらないことも多々あり、言葉で濁した本心を読み取らないと信頼関係を築くことは難しい時代です。

犬達も毎日密に関わることが重要で、片時も傍を離れないでいる事が時には依存を生み出す場合もありましょうが、話しかけることによって自分を理解してもらい、体を触ることを許され、いつか貴女の意のままにと絶対の信頼を得る事が出来た後は、多少のアクシデントや悪戯事には目も潰れ、暮らしの中の笑い話に変えることもできてしまうのだろうと思います。人も犬も付きあうという事は同じなんだなぁと痛感します。。。幸い犬たちはスマホは使いませんし、何より人と言葉を交わす事が出来ない分、直接かかわった結果しか出さないので、心が楽だなぁと思います。

ベルを嫁がせてから16年近くの年月が流れ、16年の間には私自身にもいろんなことが起きました。たいていの事は飼い主さんたちには関係の無い事としてスルーできる事ばかりですが、中には一人では修復が難しく長い時間がかかってしまった事もありました。愛した犬たちが決して亡くなったりせず、病気にもならず、年老いていくこともなかったら、心は折れずに済んだかもしれないけれど、愛犬や嫁がせた犬たちの死によって太いロープのような信頼感は一本、また一本と切れて行きました。

昔のブログを読み返すと、おせっかいだと言われようともああだこうだと歯に衣着せずに言いたいことを言って、やりたいことをやって、結果を出して、それが信頼につながっていたのだなと改めて思います。その信頼があればこそ人は多少の事は乗り越えて頑張っていけるけれど、一度切れ始めたロープを束ねていた糸たちは頼りにしていた一番の犬たちが亡くなるということで自分の人生から欠けてしまう事で加速度的に切れていきました。

今でも、マリンやダッシュが生きていたら、ファンタがいたら、サンダーがいたらパフィーもメロディーも大事な大事なノンや蘭もメグ・七瀬…みんな、誰も欠けることなく私の傍にいてくれたら、私はくじけたりはしないのにと、苦しくなる時、助けてくれた犬たちを思い出し、そんなことを思う日があります。

犬達に頼られる存在にならなければ、良い関係はできない。いつも母親でいることが彼らに答える最高の有り方。命あるうちはそうだったのに、みんな天使になってしまったら、一番頼っていたのは自分だったと気が付く。。。その存在の大きさが、悲しみの深さが愛した証なのかもしれない…。

だから、頑張って頑張って命を看取った後は、涙が枯れるまで泣くほうがいい…。少し時間はかかるけれど、あの子と暮らした時間の重さが辛い時間を消して幸せだった想い出だけに変わる日が必ず来るのだから。。。

今年は戌年、自分もずいぶん年を取りました。ついこの前半世紀生きてしまったと笑ったばかりなのに…。いつまでも犬と共に生きて居たいと思います。頑張れるだけ頑張ろうと思います。今年亡くなった我が家から嫁いだ多くの犬たちの冥福を祈るとともに、新しく産まれてくる犬たちに良きパートナーを見つけ出し、新しい家族の人生に花を添えられるような犬を育てようと思います。

今年も沢山の年賀状を、可愛い写真を添えて送ってくださった飼い主さんたちがたくさんいました。一枚一枚眺めては、幸せにして貰っているんだねとうれし涙が流れます。
涙は悲しみの時だけではなく、嬉しい時にも流れるのだと改めて気づかされる新年。

犬の一生は人の一生の約7分の1です。15年という月日は思っているよりずっと早く過ぎていきます。犬たちが元気で輝いて動ける時間は10年と少し…。小さな子犬が10年たったら60歳近い年齢になってしまう現実を、その年齢になれば老化という問題と病気にかかる確率が高くなってしまう現実を忘れずに、彼らの若く素晴らしい時間を有効に使っていきたいと思います。

我が家から嫁いだ子たちが旅立った後、気持ちが落ち着かれたのでしょう、今年はまた仔犬を迎えたいから子犬情報楽しみにしていますと数件お話をいただきました。きっと天国から神様に言いつかってこの世に産まれて来てくれる子たちのためのメッセージだとありがたく仰せつかりました。

今月末に可愛い子犬達が無事に産まれてくるように健康管理に気を付けて良いお知らせができるように頑張ろうと思います。

皆様にとって2018年が素晴らしい年となりますように、犬たちにとって日本の社会が住みよい幸せな場所となって行きますように、今年もよろしくお願い申し上げます。。。

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