シェルティーはラフコリーに似ていますが、大元をたどればスコットランドのボーダーコリーに遡るという説もあり、シェットランド島に輸送され、賢く、長毛の犬種として小さく固定化された、ラフコリーとは親戚筋にあたる犬種です。外観をラフコリーに似せて作り上げる努力をする為に、時々ラフコリーの小型の物とクロスされてきました。ラフコリーとの関係は、ポニーと普通の大きさの馬とが、いくつかの共通点を持つように類似した部分を持っています。しかしながら、明らかに違う犬種であるものも示されています。
シェルティーは小さくラフで、ロングコートのWorkingDogです。健全で、機敏であり、強健でなければなりません。見た目に均整が取れ、一つ一つの部分として見えるものではなく全体のプロポーションが大切になってきます。雄は雄らしく筋質豊で逞しくあり、雌は雌らしくあるべきとされています。
シェルティーはコリーよりもはっきりとした、明確なストップが望まれ、コリーにはこれは望まれません。又バランス的にシェルティーよりも、コリーの方が小さな目を強調します。シェルティーはバランスと、均整が取れていることが最も重要とされていますし、第2に健全なWorkingDogとしての、表情、美しい頭部を求められてきます。コリーでは、頭部の特質のみが極端に強調されているという違いがあります。
なぜならシェルティーはシェルティーであることが『健全で、機敏で強健でなければならない』からです。美しく、性能を落とさないシェルティーを維持する為には当然の事だといえるでしょう。ですから、シェルティーをコリーの大きさに拡大したら、粗野な物になってしまいます。かといって、コリーをシェルティーの大きさに縮小したら、弱々しく決して力強さの感じられないものに映るでしょう。
シェルティーとコリーは見た目には類似しているように見えるでしょうが、この2つの犬種にはプロポーション、気質、サイズなどスタンダードとしてあげられる事の中に同一でない物の多さに驚かれる事だと思います。