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2009.04.27 Monday

ドッグショーへ出よう!ショードッグへの道

ドッグショーに犬を出すのって難しそうですよね・・・でも本当は意外に簡単なんです。出陳したい団体に加入して犬を登録し、出陳の申し込みをすれば純血種の犬なら誰でも出せるのですから・・・

問題は、出陳しても他の犬や出陳者に迷惑をかけずにリンクの中にいられる犬かということではないでしょうか?そうしてもう少し欲を言うなら勝ったり負けたりして楽しむ事が出来るかと言う事です。勝ち負けを望むならそれなりの犬質の犬を求めなければなりません。犬質についてはその犬種の専門家に実際に愛犬を見てもらって評価を受けることが大切なのですが、通常子犬の段階でははっきりとしたことはいえないのが現状だと思います。パピークラス以上になればおおよその成犬のクオリティーの予想が立つ時期に入りますから7・8ヶ月以上になったら見てもらうといいと思います。

私は犬を飼う楽しみの1つとしてドッグショーに参加していますので、勝てば嬉しいけれどそれよりもまずは出陳できることが目標です。勝ち負けにこだわらなければいざ出陳!ではショーに参加できるようにするにはどういう風な子に育てれば良いかそれが『ShowDog』への道です(*^^)v

 ShowManner(リンクではどうするの?)

  • 【1】
    誰に触られても平気な子に育てましょう。審査員は、男の人のときもあれば女の人のときもあります。優しく触ってくれる審査員もいれば、そうでない場合もあります。どんな人にも臆せずに触られる事が平気なら、カッコ良くたっていることができるものです。



  • 【2】
    人の左側を引っ張らずに人に合わせて歩けるようにしておきます。速度が変わっても遅れず出すぎずといったところでしょうか・・・大切な事は犬が楽しそうに走っていることかもしれません。そして、シェルティーはトロットの歩様を見せるので、ギャロップをしないようにします。ワンワン吠えたり飛びついたりするのもさせないようにしましょう。一般的にショーを見ていると速く走らせる事が良いように見えることもありますが、実際にはその犬の一番綺麗な走り方を見せる方がより良いのですから、速く走りすぎて綺麗に走れないのでは何にもなりません。その子の綺麗に走れる速度を考えてハンドリングしてあげます。



  • 【3】
    高い台の上に立つ事を教えておきます。シェルティーは通常審査のときにトリミングテーブルの上に立たせて審査を受けます。小さい頃から高い台の上に乗せて慣らしておかないと、台の上にたつ事すら出来ません。これを教えるときに大切な事は、台の上が安全な所であると言う事を教えなければなりません。ですから、決してぐらぐらしている台に乗せてはいけないのです。それでなくても高い所が苦手の犬ですから、怖がらせてしまうと後が大変です。


  • 【4】
    ポーズをつけることを教えます。スタンダードにのっとり、シェルティーの基本的な形に近づけて立たせます。1人でやるときは、鏡などの前でやると良いですね。鏡を使う事によって審査員の側から見える形も把握できます。犬が小さいうちは、ひざまづいて抑えて形作る方法もありますし、リードワークで立たせるフリーステイができればなおさら良いでしょう。




  • 【5】
    馴致と言って何事にも動じない強い精神力をつけておく事が最大のポイントだと言えると思っています。特にシェルティーは繊細な神経を持つ犬が多く、注射が終わって外に出る時期に上手く馴らしていかないと怖がる事を覚えてしまった犬は非常に難しくなってしまいます。
    商店街や大きな通り沿いなどにチョコチョコで向いて大きな音や、突発的な出来事に対応できるように育てておく事は、ショーに出す出さないは別にしても大切な事なのです。踏み切りの前で、電車がとおる音にも動じないようになればたいした物でしょう


  • 【6】
    お手入れが平気な子にしておきます。
    ショーにでるときは、ある程度綺麗にトリミングし、グルーミングして出陳します。ひげやツメは綺麗にカットしますし、コートも綺麗にブラッシングしふわっと美しく見えるように色んなお手入れをします。ですからブラシは嫌いよ!と言うのでは困ってしまいます。はさみが怖くても困りますよね・・・出る以上は毛玉などがあるのも審査員の方に失礼になるのではないでしょうか・・・当然綺麗にシャンプーしておきます。


  • 【7】
    ショーマナーと言うのは、団体によって、食べ物を使っても良い所もあれば、ダメな所もあります。私個人はどちらかと言うと食べ物を使わない方が好きなのですが、使っても良い団体では、きちんとできたごほうびに使ってあげると犬は張り切るように思います。カッコ良くステイのポーズが決まったら誉めてあげる事を忘れてはいけません。食べ物が欲しくて凝視している表情と、私って素敵でしょうと言うのをアピールしている表情は少し違うように感じているのは私だけでしょうか・・・


  • 【8】
    リンクの外では、できるだけ無駄吠えをしないでいられるといいですね。お手入れをする以外はたいていサークルか、バリケンなどに入っている事が多いのでおとなしくしていられたら直良いと思います。


  • 【9】
    会場を借りているので、おしっこやうんちは、きちんと自分で始末する事がお約束になっています。JKCでは会場で犬を置く場所にはブルーシートなどの敷物を敷くことが必要です。お手入れのときに出る毛や、お昼を食べたときのごみなども責任を持って持ち帰りましょう。これを守らないと、ドッグショーをできる会場がなくなってしまうことにもなりかねません。ショーにでていなくて観戦だけでも、愛犬を同伴するときは、何処にでもおしっこをさせてしまうのは控えるのがマナーだと思います・・まして出陳しているならなおさらでしょう・・・



  • 【10】
    他の犬にけんかを売ったりしない事・・・これも大切な事です。



  • 【11】
    大人になるまでこうした事を教えて育てていなくても、時間をかけてきちんと教える事によって可能になります。焦りすぎてあきらめてしまう場合が多いようですが、努力しなくてはマナーは入りません。ただ仔犬のうちから目的を持って教えていた犬とそうでない犬では明らかな差が出来てしまう事は事実なのです。問題は教える人間側にあるものです。



以上のような事を心がけて育てる事は、何もショードッグだけでなく広く一般の飼い方に通じる所が多数あるはずなのです。ですから、楽しみの1つとして、愛犬が規定に入っている場合はあなたもドッグショーにチャレンジしてみたらいかがでしょうか?

両親にタイトルが無い事など関係ありません。もちろんあることに越した事はありませんが、良い犬は何もタイトル犬からしか生まれるわけではないのです。もしかしたらあなたの愛犬もチャンピオンになれるかもしれません・・・ドッグショーを観戦するだけでも、自分の愛犬がどのくらいのレベルにいるのかをつかむ目安になるでしょう。犬を見る事のできる人に教えて貰いながら観戦すると犬の見方が判るようになるのが早いように思います。

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