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子犬を育てるときから老犬になってしまっても、飼い主が忘れてはいけないことがひとつだけあります
仔犬でも成犬になっていても彼らが良いことをしたとき(特に飼い主から出された指示をこなせたとき)心から喜んであげるということです。私が犬たちと暮らす中で一番大切にしていることです。特にシェルティーは本気で喜ぶとすぐにその気持ちが伝わります。


仔犬のしつけにはじまり、成犬の訓練でも良く聞く愚痴が、飼い主(自分)はこんなに褒めているのに犬が喜ばない、喜んでいないということがあります。実際、話だけだとほめているのに何で喜ばないのかしらと不思議に思うことですが、実際に見させていただくと、確かに傍目から見たら飼い主さんは形は精一杯褒めてあげているけれど、心からかなぁ?って疑問に感じることが多いものです。そこで、よ〜く話していくとやっぱり本心からよろこんではいないことが多いのです。本心からじゃなくちゃその気持ちは犬には伝わっちゃうわねということでしょう。(苦笑)また、人はとかく一度出来たことは『出来る』と決め付けてしまいその上を求めてしまうからなのかもしれないし自分が思ったとおりの動きにならないことを伝え方が間違えたのだと認めようとしないのからかもしれませんが。
相手は幼稚園児だと思っていればそこまで厳しくならずにすむものですが、なかなか実際は難しいようです。


犬は人と違って特殊な能力があります。それは現在では人の体に出来た癌を発見したり、てんかんの発作や心臓発作を事前に教えたりするような人の体から発せられる特殊な匂いや電流のようなものを察知したりする能力を持つ犬がいることでもわかりますし、ごくごく身近なものでは飼い主の帰りがわかるとかのように、飼い主の足音から発せられる電気信号をかなりの距離からキャッチできたり、飼い主に対して発せられる危険を察知できたり、地震がわかったり、テレパシー以外には考えられないといったものまでまぁ色々とあるものです。


もともと、人間は犬の持つ能力で勝てるものと言ったら知能の部分と七色が見えることくらいだけで、鼻も利かないし、目だって動体視力はかないません。耳で拾う音も問題にならないほどの違いがあり、走ったとしても、まず子犬にだって負けるでしょう。犬は同じことを同じ時間に数回繰り返すだけで時計を見なくても時間がわかります。アジリティーのようなコース、DISCのルーティンも正しいものを1度か2度こなすだけですべて覚えてしまう記憶力の高い生き物です。飛ぶ能力だって自分の肩の高さくらいなら練習などしなくてもどの犬だってほとんど飛ぶことができるのです。たとえ数日でもとても愛されて犬の記憶に刻みつけられれば数年会うことがなくてもちゃんと覚えています。


こんな特殊な動物を相手に、人を騙すかのように簡単に騙せるはずがないとは思えないでしょうか?人は言葉巧みに笑顔で接しているとかなり簡単に騙されてしまいますが、あいにく犬はこういうことにかけてはそうは行かないわけなのです。犬にはポーカーフェイスは通用しません
犬は人が発する本当の心の動きを実に良く察する動物だと思います。それは緊張感や昂揚感から発せられる匂い等が嗅げるのか、フェロモンのようなものが出るのがわかるのか、心拍数の変化に気がつくのか、血圧の変化に気がつくのか、微妙な癖のようなものの動きで見つけてしまうのか、いまだ科学的に証明されていないのです。とりあえず表情ではだませないことはうちでは証明済みです。(笑)


犬は自分に対して人が媚びているのかも知っているし、表面だけでよろこんで見せているのかも知っているし、悲しみの深さや、心の深い傷にも敏感です。考えてみれば実に恐ろしい動物ですね(苦笑)こういう動物とうまく付き合う方法がひとつだけあるとわたしは考えています。それはなにはともあれ本心で付き合っていくことでしょう。


相手が犬ではなく同じ人間だと思えばおべんちゃらが聞かない相手に何もおべんちゃらは言いません。そんな事をしても無駄ですから(^−^)媚びへつらった所で、『それが何ナノ?』と言う相手に媚びたって仕方がないはずです。そんなことをしていたら『私は自分で好きにやるわ!』と言い放つのが犬なのです。(笑)人と同じなんです。感情を騙せない能力をもつ長けた犬相手に、何もそれ以上もがいて騙そうとすること自体が無駄な努力じゃないかと思います。


もし犬相手ではなく人だったとしたら何かをして欲しいと頼まれ、それをこなしてあげたときに相手が形だけよろこんでいるのがわかってしまったらどんな気持ちになるでしょう。本当はちっともよろこんじゃいなかった。実際は心の中ではまったくこんなことも出来ないのかしらとか思っていたらね・・・騙すという表現はおかしいかもしれないけれど、本心が犬に伝わってしまうのですよと言いたいのです。要するに形ばかり褒めたところで飼い主が本当に嬉しくてこの子ってすごいわって思わない限り、犬にはうれしい気持ち・心が通じないよといいたいのです(笑)


犬に何かを教えるときに人は必ず最高に嬉しいと思う瞬間を必ず感じます。それは初めて教えたことが出来たときのその喜びと感動です。これを毎回犬のために本心から同じように喜べる人が犬との関係に早く成功していくのではないかと思います。その犬を本当に大すきじゃなくちゃそれは表現できないと思うし、だからこそ飼い主だから作れる関係というのが存在するのだと思います。


犬は何のために人からの指示を聞くのでしょう?わたしは飼い主さんによくこの問いを出します。褒められたいからじゃないでしょうか?って答える人が大半です・・・(~_~;)わたしは質問し、いつもこの答えを聞いたあと必ずコウ答えることにしています。


『あなたを大好きな犬なら、あなたのよろこぶ顔をみたくて、あなたを喜ばせたくて、あなたの指示をこなしてくれるんですよ。人のように自分が褒められたいからじゃないんです。。。犬は人よりもずっと献身的な動物なんです。だから、飼い主は犬に答えてあげて欲しいと思います。その心を汲み取って・・・』


犬と素晴らしい関係を作った人ならきっとこの言葉の意味を理解してくれるだろうと思います。飼い主自身が自己中心的な考えや行動では犬の心は開きません。代償行為での行動ではなくできるということは、恐れや恐怖からではなく行動してくれるということは、信頼しているということに等しいと思います。


人が本心から喜ぶと言うことは感じたことがあるはずのあの感激を、うれしさを思い出しそのたびに同じように想うことです。これが結構難しいので、多分毎度『初心に帰れ』ということになるのかもしれないですが・・・


まぁ愛犬親ばかナンバーワンを自負する人なら、きっといつもどんなことでも大喜びしているだろうとは思うけれど
何かに躓いたら思い出すと役に立つかもしれない、MAGICスタイルpart2でした。(*^。^*)
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