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ヒカルvol.1…チョコタンの天使
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ヒカルは我が家にいる巨大ミニチュアダックス、ジャイアンの兄弟として生まれてきました。
ヒカルの母親はモモちゃん。
モモちゃんはレッドです。お父さんに選んだ子はレッドの素敵な犬でした。生まれてきた子犬はヒカル以外は皆レッドです。ヒカルだけがチョコレート色として生まれてきました。両方ともチョコレートの遺伝子を持った犬だったのです。


同じチョコレート色でも何となく薄い色合いでイザベラという色のようにも見えるし不思議な色の子でした。俗にいうボケチョコという色だったのだと思います。生まれた時は皆と同じように元気いっぱいでおっぱいをたくさん飲みました。むくむくと大きくなって来ます。ただひとつ目が開くのがほかの子に比べてとても遅かったのです。


ふつうの子と少しでも違う部分があるときになって仕方がなくなります。毛色のことも含め、目が開いてこないヒカルに不安をかんじ、良く抱いていることが多くなりました。抱くたびに、ほかの子を抱いた感触と何かが違う気がします。それは日を追うごとにはっきりと私の掌に感じられるものになっていきました。

ヒカルの鼓動はほかの子より早く、胸を支える手の平に振動が大きく伝わってきます。聴診器で心臓の音を聞くと明らかに他のこと違う雑音がします。心臓が悪いのだとすぐにわかりました。生後2週間のころでした。
すぐにかかりつけの獣医さんに相談すると、その大きさでは調べようもないし雑音が聞こえるのなら悪いことは間違いないだろうとのこと。でも心臓が悪いと言っても様々な病気があります。見た感じはほかの子と変わらないヒカルに不安を感じつつも、大方、動脈開存症あたりだろうと考えてある程度の大きさになったら心臓にコイルを入れる手術をすればきっと長生きできると思いました。


日ごとにヒカルは大きくなり、元気いっぱいほかの子と飛び跳ねて遊びます。目も可愛く開き、毎日抱いてばかりいたからかママっ子の可愛いやんちゃ坊主になりました。もちろん他の人に渡すなんって考えられません。ヒカルは当たり前に我が家の子となりました。このときにはまだジャイアンも行く先が決まっていなかったので二匹でよく遊んでいました。
ほかの子たちがいなくなり、ジャイアンとヒカルだけが残った日、すでに2カ月を超えていたので予防注射ができるかどうか診察に病院へ行きました。


今思えば、この日病院に行かなければよかったかもしれないと思います。


ヒカルは病院で念のために取るはずだったレントゲン検査の最中に発作を起こし、心筋梗塞に近い状態になって生死をさまよいました。vol.2へ続く。。。



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