シェルティーの毛色　ブラックタン

シェルティーにはスタンダードの中に今でもブラック＆タンと言う毛色が公認されていると書かれています。しかし実際には海外のシェルティーのサイトを調べても、それらしい犬は見当たりません。毛色としては、トライカラーの犬の白の部分が全く無い物をさしているのだと思います。つまりダックスのブラックタンの毛色のままのシェルティーと言う事です。

ブラックタンという毛色になる犬は白い柄模様を出す遺伝子Sシリーズを有しません。ですが、生き物たちは長年、人間によって家畜化されて遺伝子プールが狭まってくると遺伝子の変異が起きるのかスポットが現れてくることは事実です。多くの家畜がこの新しい白の出現を存続してきた歴史があります。牛や馬、近年では毛皮用の狐やミンクなど多くの実例が存在し、その中で犬たちも同様であると言えるでしょう。


ブラックタンで私が見たものの記憶といえば、西部劇の映画の中で、（題名も覚えていない）確かにブラック＆タンのコリーが出演していたことくらいです。シェルティーではなくてコリーでした。もう何十年も前のことで記憶も定かではありませんが、地味なコリーだなぁという事とその当時名犬ラッシーが流行っていてコリーという犬種がポピュラーだった時代だったので覚えているのでしょう。コリーにある毛色ならシェルティーにも存在しても可笑しくはありません。海外のサイトでほかの犬種を調べていけば多くのブラックタンの毛色の犬たちを見つけることができるでしょう。シェルティーは1940年に見られたという記録があるようです。


人間が飼育するには、地味なものよりも派手なものが好まれるようなのでシェルティーの場合は次第に繁殖するのに白い毛色のある個体を使うようになり、ホワイトが入らないシェルティーはいなくなってしまったのかもしれません。
極たまにカラーやブレーズ手足、尾に白が極端に少なく出る固体が生まれます。ですが完全に白がないものはいまだ見たことがありません・・・もし写真をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非掲載に協力していただけると嬉しいです（＾−＾）

※存在する毛色を紹介していますが、スタンダード（犬種基準）に於いて認められていない毛色の普及を推奨している訳ではありません。シェルティーはシェルティーである前に犬であり、犬として持ち合わせるであろう毛色の遺伝としての説明です。しかし命の重さはどの犬にも平等であると信じていることをお断りしておきます。。。

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