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★6★ キャンディーの異変。。。
続々と生まれる仔犬達・・・その教育係をこなし、仔犬の飼い主さんたちが来るたびに一番お行儀良く、いい子に振舞ってくれたのはキャンディだった。おとなしく控えめでそれでいて一番印象に残る子だったのだと思っている。そのうちにエリーが我が家の子になり、メグがやってきて、ミミも仲間入りし、我が家は大所帯となった。 ヤンチャなダッシュの遊び相手になって一緒にボールの取り合いをしていた時にダッシュのほうが倍近く体もおおきくなっていたので、ぶつかった拍子に思いっきり吹っ飛んでしまい足を痛めてしまった・・・(実際はこのときに背骨を傷めていたのだけれど)こうして・・・大好きなボール投げもあまり思いっきりできなくなってしまったのは5歳のころだった・・・ 6歳を過ぎたころ・・・ある日キャンディーの様子がおかしくなった。悲痛な声を出してよろよろとトイレの方に行き横たわったまま荒い息をしていた。あわてた私はすぐに獣医に飛び込んだ。歯茎は真っ白・・・心拍は異様に早かった・・・俗に言う極度のショック状態である。早くしないと愛ちゃんの二の舞になる。。。血相を変えて病院へ飛び込んだ。 緊急治療で一命は取り留めたものの、何が原因なのか調べたが結局わからなかった。一番怪しいと思われたのは心臓で、専門医に心臓を調べてもらったが、異常は見つからなかった。カラードップラーで心臓の中も見せてもらったが、怪しい部分は何一つなく、あれは一体なんだったのだろうか・・・原因はわからないが何かの強い衝撃があって一時的にショック状態になったのだろうという事だったが・・・ 今後麻酔は無理だろうという判断はその時に出た。体の大きさや、原因がわからないことが起きた以上今後はかなり慎重に取り扱わなければならないからという判断だった。 大好きなフリスビーもボール投げもかけっこも、 もうできないのかと悲しかったし、 何よりキャンディーがかわいそうだと思った。 あまり長生きできない子かもしれませんネェという 獣医さんの何気ない一言がどんなに私の胸を苦しくしただろうか・・・ キャンディーは死なない。 どうしてそんなことを言うの? ・・・まだ6歳にしかなっていない。 そんな事があるはずがない・・・ それから確かに気をつけて暮らしてはいたけれど、 結局はいつもと同じ生活だった。 キャンディーは元気だったし何一つ変わることはなかった。 ある日・・・背中の形が気になって レントゲンを取ってわかったことは、 脊椎ヘルニアを起こしていることだった。 あんなにまっすぐだった背中が なんとなく曲がっている気がして、調べてもらったのだ。 急になったものではなくだいぶ時間がかかって ここまで変形したんでしょうという判断だった。 もしかしたらあの時、その痛みでショックを起こして 心臓がおかしくなるほどだったのではないかと気がついたのだ。 脊椎ヘルニアももしかしたら ダッシュと遊んで足を痛めたと思った時に、 思いっきり吹っ飛んだのだからその時になっていたのかもしれなかった。 ショック症状を起こしたときに、 獣医さんの見落としだと思ってもそれを責める気にはなれなかった。 いつも一生懸命にやってくれている獣医さんだって人間だから間違いがある。 あのときになんでわからなかったのだと責める意味が今あるのだろうか? キャンディーがそれを望むような犬ではなく、 彼女がいつも通う獣医さんを好きできてくれることが答えなのだと 思うことにした。 どちらにしてもこの先はできるだけ 背中に負担のかからぬように、 静かに暮らしていかないとと考えはじめていた。 キャンディー自体も決して無理はせずに、それなりに幸せな日を送っていたと思う。何時になってもどんなに犬が多くなっても、我が家に一番はキャンディー以外の誰でもなかったのだから・・・ |