幸せにしてもらうことを約束してもらって嫁がせてきた犬たちがいる。
子犬の時期に嫁いだ子や大人になってから嫁いでいった子たちがいる。
どの子も皆、母犬のおなかの中にいるときから「無事に生まれて来るんだよ」と何度もいい含め、
グニュグニュと動く時から育んできた大事な命たち・・・
母の胎内から初めての試練を切り抜けて生まれて来たちいさな子犬たち。
手のひらに収まるほどの大きさが、その体に宿る命の重さが解る人に託したい・・・
そんな思いを背負って育っていく。そんな思いを乗せて育てている。
母や乳母の乳を充分に飲み、兄弟や姉妹、おじやおばたち、他犬種と戯れ、
何より家族で手塩にかけて育てた子犬達。
目が開き、4本の足でフルフルと立ち上がる様は愛しいと言う言葉以外に何も見つからない。
私たちのあとをついて歩くぬいぐるみのようなあどけない天使たち・・・
ふわふわでムクムクした可愛い盛りに私たち家族の下を去り、新しい家族の一員として迎えられる。
どの仔にも多かれ少なかれ生まれたときからのそれぞれへの思いや歴史があってを忘れる事はない。
大きくなって出会えるときにソウだね君は小さい頃こんな子だったよねと言ってあげたいなといつも思っている。
だから・・・成長した立派な犬に育てていただいたことを飼い主さんに感謝しながら、
少しづつだけど君たちの笑い話やビックリした事件や忘れがたい記憶と感動を書き残しておかないとね・・・。
