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HOME > PUPPYトップ > 子犬の馴致その1




生後二ヶ月
くらいの仔犬は何にでも興味がありますその時点までに学んだことは繰り返しの作業がないと消えてしまうほどはかない学習の部分がたくさんあります。また仔犬は人のように成長に伴ってどんどん脳の機能も高まってくる生き物ではありません。人と比べたらはるかに幼い感覚でしか行動できない生き物です。仔犬を大切に思うあまりに犬として必要な学習をさせる機会を失うことは後々の問題行動に繋がる重要な点です。


さて・・・犬同士が遊んでいるのを見ていると楽しいのは人間です。規律ができていて守れる犬たちならなんら問題は起きないようなほほえましいことでも、多くは、犬の好きな人以外にかなりの迷惑を掛けていたり、他人からは非難の目で見られているような行為が当たり前になっている場合も多いものです。


実際の所、決められた場所以外では犬は野放しには出来ない事が現状ですが仔犬を持ったばかりの人の多くの人が経験するように子犬のうちから野放図に広場で放してあそばせた方が良いなどと言う迷惑なアドバイスをする人もいます。犬同士が走り回って遊べる環境があると言う事がとても難しいのに、飼い主といつも紐で繋がれている犬たちが実際どこまで本当のシグナルをつかみ相手を理解して尊重する態度で接しているかは疑問の残る所です。


私はこうした無責任はアドバイスは笑って聞き流すことにしていますが(笑)目を吊り上げて怒らなくても穏やかに笑ってその場を立ち去れば事は済むものです。可愛い愛犬が幼いうちに多くの犬達との無謀な接触によって恐怖心を植えつけられたり、最悪な場合噛まれたりする大きな危険を私は絶対に避けています。





仔犬は恐怖を良い形で教訓として覚えられれば恐がりにはならず賢く育ちます。でも・・・悪い形が繰り返されたり、たった一度でも大きな衝撃になってしまうことに遭遇すれば一気に臆病になります。問題が有るのかないのかの判断をしようとせずにパニクってしまうため正しい学習が遅くなってしまうのです。
これは人も同じで、目の前で起きた大きな衝撃の前ではそばにいる誰かに話しかけられても多分聞こえないでしょう。いつもなら当たり前に理解できることですら何を言われているのかさえ聞こえず、内容の理解など到底できるはずもありません。仔犬が何かに驚いたり怖がったりしているときは同じような状況下になってしまったのだと知ることが重要です。


一度大きな衝撃によって着いた恐怖は・・・、【トラウマは消える事は無い】ほど子犬の心に傷として残るものです。ですから、子犬の馴致に必要なことは【恐がらせることなく理解させる】です。


可能であるのなら、一番効果があるのは同胎犬と会う機会を作り、兄弟で遊ぶ機会を作ってあげることです。犬同士が出すシグナルの学習や吠える行為による犬語の理解などは生まれた時から一緒に育った子犬同士でくんづほぐれつのバトルをしながら遊び呆ける事で一緒に多くを学びます。生まれた時から相手を知り尽くしお互いの手加減を知って育ってきている相手がベストである事は言うまでもない事です。兄弟や姉妹(または一緒に育った大人の犬達)の記憶は親犬への記憶よりも鮮明に残っているように感じます。


我が家でファミリーの人たちを顔合わせと称して紹介し、兄弟犬をもたれる方として接触させているのも住まいが近ければ、または意気投合する事で仲良くなってくだされば兄弟を合わせられるチャンスが出来ると思うのがひとつの理由です。勿論血の繋がった兄弟ではなく育つ時期が一緒だった子犬同士、同月例の同じような大きさの犬たちも犬種に限らず良い学習相手になります。あまりに体格差があったり、性質や特に育成環境が違いすぎた子犬は良い相手にならないこともあります。


ブリーダーから購入する利点は血縁の犬と出会える可能性が高いなどがあるわけで、ペットショップのようなところから購入した場合にはおおよそこうした血縁関係の犬と遭遇することすら難しいでしょう。


もちろん仔犬を購入された人がそういうチャンスを使うことができる人は極わずかで、殆どの場合とても幼い時期に親兄弟から離されてペットショップ等で販売されている子犬の飼い主になる人のほうが多いとおもいます。この場合、よほどの事がない限り兄弟や姉妹、一緒に育った子犬達の消息などわかるはずもないですし、親犬と会えるチャンスもほぼ無いと考えた方が良いです。犬同士の接触で学ばせたい事があってもドッグスクールや仔犬の幼稚園のようなところで問題のない大人の犬や同じような仔犬たちが集まっているところへ出向いていかないと難しいことになるでしょう。





仔犬は最初からほかの犬と接触がないからと言って犬を怖がるようになるわけではありません。こういう子犬の場合にはできるだけ飼い主が抱いたままの状態から多くのものを見せたり聞かせたりして少しづつ人間の社会に関わる理解を深めて行くのが得策だと思います。これを【馴致】といいます。文字通り、慣れるに致るわけです。


人は犬ではないので、この部分については親犬が子犬に学習させるようなやり方は通常の場合飼い主になる人にはできないことばかりです。では人ならどうするか?


予防注射が済むまで家からは一歩も出さないでいて、お外が解禁だからさぁ歩けと言っても、初めて出会う犬に対しても、犬同士なんだから仲良く遊べと言っても土台無理な話です。仔犬は人間の赤ん坊と同じで安全な場所から多くの事柄に触れて問題がないものであると学ぶのは同じです。予防注射が済むまでに抱っこ散歩をたくさんし、外の世界にはいろんな音やいろんな人や犬や猫や鳥や虫がいると、自転車も通るし車も通るし、触られたりすることもあると、吠え掛かる犬がいても怖がる必要は無いと徐々に見せて、感じさせて行くことが大切なのです。


毎日少しづつで良いので、静かな場所からはじめて、子犬が動揺しないように配慮しながら多くのものを経験させます。動揺したら問題はないのだと解らせる為に、大げさに騒がずに冷静に【ヨシヨシ】程度で飼い主である人間が堂々としていなければなりません。仔犬は抱いている人間が一緒に動揺してしまうと、一緒にいた事で恐い思いをしたと思い込む風潮があります。犬を飼ったからには男性でも女性でも、彼らの親になったのですから仔犬と一緒に不安なったり恐がったりするのは厳禁です。


【ママ(パパ)と一緒だから大丈夫だね】と覚えさせるには、子犬が暴れたり恐がったりするようなことに突然遭遇させないでいられるように配慮し、万が一恐がるようなことに遭遇しても、自信を持った強いママでなくてはならないのです。なぜなら母犬は子犬が危険にあった場合に自分が逃げ出すような事はないからです。母犬は身を挺して敵に立ち向かい子犬を守ります。これは犬でなくても人間も同じですね。子供をほったらかして自分が逃げてしまう親などどこにもいないはずです。飼い主は母犬の替わりなのですから、仔犬と一緒に慌てたり恐がったりしていてはいけません。


子犬は守られて安全であることを親犬の保護下から学ぶので
飼い主は母犬と同じように振舞うと
仔犬は頼る
ようになってくれるのです。
雄よりも雌の方がはるかに気が強く凛とした子が多いのは
このように子育てしなくてはならない本能からなのでしょう。

【仔犬の馴致】は
仔犬が受け入れられる
程度からはじめなくては意味がありません

馴らすと言う言葉の意味を良く考えて、
繰り返しの作業さえあれば馴れると言う勘違いを起こさず
子犬の気持ちを捕まえて正しい解釈を伝えられれば
どの子もみんな恐がりな仔にはなりません。


おおらかに育った子犬は多少横暴な犬に対しても
陽気にふるまうことができ、飼い主の大した努力無しに
犬同士がうまく付き合えるようになる子が多いでしょう。
もちろん、生まれた時から多くの犬たちの群れというグループの中で
犬同士のルールを学んで育った犬であればなおさらたやすいことです。

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