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HOME > カラーヘッド・ミスカラー・パイボールド



ドッグショーには出てこないのでなかなかお目にかかれませんが、ホワイトコリーのように、頭の部分に明確な色があり、体の大半の色が白く生まれるカラーヘッドと呼ばれるカラーが有ります。
この色はスタンダードで、体表の50%以上白の有る犬は大きな原点の対象となっているので、好んで作る人は少ないと思います。アメリカでは一部のファンシャーが作出の努力をしているようです。





シェルティーには、ホワイトファクターと呼ぶ白い模様を出す遺伝子が存在し、犬の毛色遺伝ではそれをパイボールドスポットパターンとかアイリッシュスポットパターンと呼んでいます。シェルティーの多くはアイリッシュスポットパターンを固めてきた傾向があり、その反面、パイボールドパターンはスタンダードで禁止してきました。この意味はあとでわかることになるでしょう。この遺伝子(S^iまたはS^p)を持つもの同士(増幅するもの)を交配すると稀に頭部にだけ色を持つ、体が真っ白な個体や、ボディに斑紋を持つ個体が生まれてくることが有ります。組み合わせ方によったら頻繁にあらわすことも可能です。シェルティーで「ホワイトファクター(白の遺伝子)」と呼ぶのはS^iを固めてきてもカラーヘッドが出るあたりに理由があるように思います。


表現上は強く見えないホワイトファクター(S^iまたはS^p)もあり、出ないと思った組み合わせによって現れたケースもあります。祖先に、遺伝力が強いホワイトファクターを持つ犬がいると現れるようです。体表面のカラーには全く関係は無く、セーブルでもトライでも、ブルーマールでもバイカラーでも現れます。





この場合の白は何ら問題になるような遺伝的欠陥を持つことはないとされていますが、スタンダードによれば、シェルティーの場合は、牧羊犬のため、羊と見分けがつきにくいので、体表の50%を超える白は大きく減点することになっています。しかし、私にはこの理由は理解しにくいことのひとつです。実際スタンダードに書かれた体表面積の50%以上という面積はボディの部分だけに限られていないと考えるならかなり多くのシェルティーがカラーヘッドになってしまうでしょうから・・・考えようによってはボディーの部分と解釈するのが妥当かもしれません・・・。

もしくはパイボールドを持ち込まないための何かの策だったのかもしれません。現実にはS^iだけではなくS^pの遺伝子は多くのシェルティーに残ってきており、ブルーマールにも、トライにも、セーブルにも伝わり続けています。


カラーヘッドが出ることを防ぐには、祖先をたどって、ホワイトファクターの強い犬はどの犬なのかを知らなければいけません。しかし、かなりの有名犬でなければ写真や、情報は残っていないのが現状です。
カラーヘッドと言うものとパイボールドと言うものの違いの部分について解釈がよくわかっていませんが毛色の呼び方と同様に犬種ごとの呼び方の違いのようにも思えます。ボディーに大きく白い斑が出るものをシェルティーの場合にはパイボールドとは呼ばずに単に「ミスカラー」と呼んでいます。コリーではカラーヘッドのものを「ホワイト」として容認しています。


どちらにしても登録する際に、体表面積の多い色の順番で登録するように義務付けることができれば、組み合わせを考えるときに、血統証が役立つのではないでしょうか?
ちなみに我家のマリンとキャンディーの母親はカラーヘッドです。
ですからホワイトの強い血統はなるべく控えて組み合わせを考えました。実際に母犬を見るチャンスがあるからこそ考慮できる部分で血統証上だけでは判断できないのは難点だと思っています。両親を見られる環境が整ったブリーダーで子犬を購入するのはちゃんと利点があるわけです。


牛などは、ホルスタインという白黒の牛の場合、白が多ければ白黒で、黒が多ければ黒白と登録するそうです。
シェルティーも、カラーヘッドの犬を例えば、トライなら、普通はブラック&ホワイト&タンと登録する所を、ホワイト&ブラック&タンと登録することによってブリーディングプログラムが立てやすくなるように思います。こういう部分を誰かが変えてくれることを願っています。(^−^)


このサイトのリンクページの海外のシェルティーサイトの「The Sheltie Bloodlines site」 のなかのGenetics からPhoto listの最後にPiebald としてカラーヘッド及びハーレクインの写真が掲載されています。興味のある方は是非ご覧に行かれたらと思います。





※存在する毛色を紹介していますが、スタンダード(犬種基準)に於いて認められていない毛色の普及を推奨している訳ではありません。シェルティーはシェルティーである前に犬であり、犬として持ち合わせるであろう毛色の遺伝としての説明です。しかし命の重さはどの犬にも平等であると信じていることをお断りしておきます。。。



尚このサイトは知識を広げるためのサイトですので、もし間違ったことが掲載されていたら是非管理人までお知らせください。指摘は大歓迎ですが、匿名でのご指摘はご遠慮願います。ご指摘はメールでお願いします<m(__)m>

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