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シェルティーの毛色 クリプティックブルーその1
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クリプティックブルーと言うのは、ブルーマールでありながら、非常に大きな黒の斑紋が点在する為にあたかも
トライや、バイブラックに見えてしまうブルーマールの事です。一般的には体表面積の半分から4分の3以上黒がある場合にクリプティックと呼ぶようです。これはマール遺伝を持つ犬種には全てに起きるもので、ボーダーコリー、コリー、コーギー、オウシィー、ダックスなど多くの犬種が当てはまります。


通常見られるクリプティックブルーは、ブルーの色が見えているので、繁殖者が見間違う事はありませんが、中にはきわどく極わずかしかブルーの色が出なかったりするものも現れます。ミスカラーと間違えることもあるかもしれません。トライまたはバイブラックの仔犬の場合、誕生時にブルー色が白に見えてしまうこともあるために間違いが起きることもあります。目が開いた後ナチュラルでなければ容易にクリプティックであることは認められますが、目の色がナチュラルだった場合どんなに経験のあるbreederでも通常見分けることは不可能です。
見た目は全くトライ、またはバイブラックのクリプティックブルーでは、交配の相手をブルーマールにした場合にダブルマールが生まれて初めてわかることもあります。


目の色にマール遺伝子が作用して、片目及び両目がブルーアイで表現していれば、これは見た目がトライに見えてもまさにブルーマールなのです。ブルーアイでなくてもほんの少しマールした目であれば間違いなくクリプティックブルーで遺伝子上はブルーマールです。


通常ブルーマールの仔犬は誕生時には、白やブルーの色がある程度の大きさで見えていますが、成長するにしたがって、黒の色が強くなってきます。白だと思った部分が成長した時にブルーになってくるのはこのためではないかと思います。クリプティックブルーは、仔犬の時のほうが分かりやすい色であるでしょう。成長するにつれどんどん見分けがつかなくなります。問題はトライの仔犬にも、ホワイトファクターの関係上、小さなミスカラー(白)が出ることもあり、成長すると消えてしまう場合もあるので、これがブルーだったら、クリプティックとなるわけです。


経験の深いブリーダーは、ブルーマールを繁殖する際にこれに考慮し、出産直後によく観察して、トライかブルーマールかの判断をします。知らずにトライやバイブラックで登録してあったら、不幸なことが起こるのは必然ですから・・・つまり見た目にどんなに黒が多くても遺伝子上はブルーマールなので組み合わせの相手はトライ以外(ブルーマールは厳禁です)ではまずいのです。しかしトライ同士の交配はそう多くはないため、ブルーマールの繁殖する人は細心の注意が必要です。





◆ブルーマールです。どこにブルーの毛があるか判りますか?顔の横とおでこの部分に少しブルーの色があります。このくらいあれば普通のブリーダーは見逃すことはありません。





◆太ももの部分にブルーが入っていました。


『クリプティック』と言う言葉の意味は『隠れている』と言う意味ですから、一見してトライに見えるようなものをさすのだと思いますが、一般的には黒が多かったり変わった模様にでるものをさしているときもあります。どんなに黒が多くても色の遺伝はブルーマールなので、決してトライやバイブラックで登録してはいけないのです。次の世代にダブルマールを知らずに作ってしまう原因となるからです。ブルーマールには、多様な柄模様になる場合が多く、全体的にトライに見えるものでなくても、体の反面がトライのように黒い場合もクリプティックと総称されるようです。


この呼び方を知らなかった時代(笑)には、私や友人たちは『ナンチャッテブルー』とか呼んでいました。(~_~;)
有名な犬では Am.Ch.Shadypine's Elizabethian がいます。親がクリプティックでも、掛けあわせによってはまったくクリプティックがでない場合もありますし、親が通常のブルーの色でもクリプティックが生まれることがあります。親がきれいなブルーマールでもクリプティックブルーが出ないとは限りません。ブルーマールの柄の出方が何によって起きるのかが解明されたら、減っていく色かもしれません。


情報によれば、クリプティックが出るライン同士の組み合わせからは、クリプティックブルーは数多く生まれますしトライやバイブラックにしか見えないような固体が出てくることがあります。ブルーマールは確かに美しい色や柄で出る固体を作るのは難しいです。ブルーマールという毛色自体が、明確な斑紋があることとスタンダードに記されているように、はっきりとブルーマールとわかることがベストでしょう。今のところ生まれてきた子犬たちの情報が多ければ多いほど、クリプティックを避ける手立ては多くなります。


交配の組み合わせた色で、でるはずのない色が出てきた時に、片方がクリプティックである場合があることを覚えておくのは大切なことです。また、ブルーマールを使った繁殖は、登録上の間違いがないようによく観察して行いクリプティックブルーを人に譲る場合には、色の遺伝子のことをきちんと説明するのがブリーダーの役目だと思います。クリプティックブルーは決して珍しい毛色ではなく繁殖の難しい(見分けることが)毛色だという認識でいた方がいいのかもしれません。



ダックスではマールの遺伝子をダップルと呼びますが、マール遺伝子の存在をDNA検査で確定することができるようになったようです。



※存在する毛色を紹介していますが、スタンダード(犬種基準)に於いて認められていない毛色の普及を推奨している訳ではありません。シェルティーはシェルティーである前に犬であり、犬として持ち合わせるであろう毛色の遺伝としての説明です。しかし命の重さはどの犬にも平等であると信じていることをお断りしておきます。。。



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