シェルティーの耳セット

用意する物 ◆バリカン・はさみ（耳の中の毛をカット） ◆ユートクバン（2.5�p幅）を右の写真のように作っておきます。 ◆エーテル（耳の中の脂分をふき取る）
耳の中のうぶ毛を綺麗にカットします。 （初めて貼るとき） 耳先の毛も切っておいたほうがいいですね。 端のほうまで綺麗に…バリカンが簡単ですが子犬が怖がるようならハサミで少しづつカットしてもかまいません。
綺麗に耳の中の毛が取れたら脂分をふき取っておきましょう。エーテルが手に入らない場合には皮膚に影響のないもので代用するしかありません。エーテルを１０倍に薄めた物､またはアルコールで耳の中の油分をふき取ります。
正方形に切った台紙になるばんそうこうを耳の中央から下に貼り付けます。耳の中のボコボコしたところにかからないように下側の角をカットしてもよいでしょう。
正方形に切ったユートクバンを耳の半分の所が 上の線になるように貼り付けます。
耳を寄せるばんそうこうを貼り付けます。 リボンやチロリアンテープなどでかわいらしくしてもよいでしょう。
両側を同じように貼ってずれていないか確認します。
輪に作ったテープを上から張ります。反対側も同じで､両耳の位置があっているかを確認します。上の線をあわせて顔の内側に 紐の部分が出るように貼りましょう。
台紙・寄せるテープ・輪になったテープの3枚が貼れました。
耳の半分の位置に折り曲げてテープで貼りつくように耳を押さえます。
両側が貼れました。
寄せるテープを額の真中に寄せて
真中に出ている紐の部分を 堅結びにします。 このときに耳と耳が真中で つくくらいに寄せておきます。⇒
こんな感じに寄せましょう。
余分な長さの部分を切ります。
耳セット完了です。

メンテナンスの行なう基準として､貼り付けたばんそうこうが浮いて来たらすぐにはがして､その日のうちに貼り付けるようにしてください。3週間くらいで貼り替えるというのはあくまでも目安に過ぎません。浮いたままでつけているのが１番耳の形を駄目にします。どうしても浮いてしまうときは私は真中に両面テープを使います。またはがして何日もつけないでいると､セットを続けても立ってしまうことが多いので歯がしたら必ず早目に貼りましょう

※耳に傷があったり、耳の中が荒れてしまったりしたときは断念しなければならいこともあります。。

立ってしまった耳をセットする事は犬に苦痛を与えるので､出来るだけ避けて欲しい物です。何故耳が立ってしまうかというと､耳の内側に軟骨がありこれが真っ直ぐで固まれば立ってしまうのです。ですからごく小さいうち､４５日から６０日くらいのまだ耳の軟骨が固まらないうちにセットしないと､上手く出来上がらないのです。手術で切る方法もありますが、どんなもんでしょう？

お耳にはいろんなタイプがあるので、中々根元が立ち上がらない仔犬はもっと遅くても構いません。もしくは立たせるセットの方法でやりましょう。

剥がれかけたばんそうこうをつけたままの子犬をよく見かけますが､これが１番耳を反り返らせる原因になっています。

折った位置が浅すぎてもたってしまいます。耳の中央あたりで折ってあればはがして立ち上がってくるとちょうど良くなります。



番外編？　特殊な耳の場合

シェルティーの耳はたいていは立ちやすいのですが、血統によっては根元から垂れてしまう物があります。小さいうちから耳の中にボール紙や薄いプラスチックで型を作り根元を立ち上げないといくらセットしても『セミプリックイヤー』にはなりません。

耳セットができる時期になったら、上記の方法でいいのですが、四角に切った絆創膏の上に立ち上げるための型を置き、その上からまた絆創膏で止めてあげます。後は同じに貼り付けていきます。根元から垂れている子はしっかりと立ち上がるまで時間をかけてセットするといいでしょう。

我家の犬たちは根元から立ち上がらない系統ではないのでいつかそういう子のセットをするときに写真を載せる予定です。