犬のタイトル・ドッグショーチャンピオン

ドッグショーとは犬の姿かたちの審査会のことでいわゆる品評会です。人で言ったら「ミス・コン」みたいなものでしょうか？多種にわたる犬種が作られ、その犬種の理想的な形・能力・資質を定めたその犬種の理想像の規定書が「スタンダード」（犬種基準書）です。そのスタンダードにのっとって出陳された犬を評価する場がドッグショーなのです。ドッグショーにはまた別に出陳された犬の評価だけでなく、作出したブリーダーに対しても評価・賞賛する場でもあります。JKCで最大のショーは「FCIアジアインターナショナルドッグショー」でアジアで最大と言われています。


こうしたドッグショーが行われることによって多くの犬種が確立され、現在多種の犬を見ることができるようになりました。もしもドッグショーがなかったらきっと純血種と呼ばれる犬たちの数はもっと少なかったのではないかと思います。ドッグショーの始まりは愛犬自慢です。1859年にイギリスで発祥したドッグショーは開催を重ね、多くの問題を無くしながら1873年に初めてのケネルクラブを発祥させます。日本では1913年になって初めて開催されました。その後1949年JKCの始まりのケネル団体が出現します。そして現在に至るわけです。詳しくはJKCのサイトをご覧ください。


ドッグショーといってもショーのスタイルがいろいろ分けられています。

このように多種に別れたショーがあるのはいかに参加する頭数が多いかです。通常一番参加しやすいショーはクラブ展と言われるオールブリードショー（全犬種展）ではないかと思います。一番多く開催されていることも関係するかもしれません。単犬種のspecialtyshowでも100頭くらいは有に集まります。アジア最大規模となれば2000頭以上集まるのです。

ショーはトーナメント方式で行われますが、簡単なショーのスタイルとして、通常雄は雄、雌は雌で争います。クラスは年齢で分けられていて最初の評価を受けるショーは年齢のクラス別です。そこで1番になると次はウィーナーズ戦というクラスの1番の犬たちだけで戦い、又1頭を選別します。この選ばれた犬がチャンピオンたちが並ぶクラスの最後尾に並ぶ権利を与えられ一緒に審査をしてもらえます。ここで勝った犬がBOB（bestofbreed）と呼ばれる性別別の1番です。
ウイナーで上がってきた犬がチャンピオンを破って勝ち上がることをオーバースペシャルといい、チャンピオンに引けを取らない良い犬であると評価されたわけです。

単犬種のショーの場合、性別別のBOBが戦いその日のBIS（BESTinSHOW）が決まります。ほかの犬種と一緒に戦う全犬種展や・規模が大きなインターなどの場合少しシステムが変わり、グループ戦と言って犬種のいちばんが並び戦うものが入ります。詳しいことはJKCのサイトをご覧ください。

チャンピオンになるには全犬種展のクラス別のショーで本犬を含めて3頭以上出陳された中で勝った時にもらえるCCカード（チャンピオンチャレンジ・サーティフィケイト・オレンジ色）を4枚取得し、その中にMCCカード（メジャーCC・赤色・FCI、単独展、連合会展などの大きなショーで発行されるもの）も1枚取得しなければなりません。最初に取得したCCから、最後のCCを取得するまでの間が4年間の有効期限があります。また、2名以上の審査員から取得したものとされています。


チャンピオンになるためにはこのカードを取得しただけではなれません。このほかに訓練試験のCD1に合格・登録し、DNAの登録を済ませ初めてJKCチャンピオンの称号を与えられます。当然ですが犬の所有者はJKCの会員でなくてはなりません。

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