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★ vol.1 ★ 犬を飼おう!


シェルティー ブルーマール バイブラック





とにかく犬が欲しい。
1992年のお正月、初日の出を見に行った千葉の九十九里海岸ではしゃぎまわる小さな子犬を見た時に頭の中に閃光のようにその思いは閃きました。絶対女の子で、娘のように育てるんだと決めていました。
室内で一緒に暮らすという希望が有り、余りに大きな犬は狭い我が家を考えれば難しいと思いました。
そして世話をする自分も、飼われる犬も具合が悪くなったりして寝込んだ時を考えると私が50歳くらいになってその犬を抱いて歩けるのはどの位の大きさなのかも考える問題になりました。


飼うからには生涯を自分の人生とともに生きるのだから途中でどんなことがあっても手放したりはしないのだからできるだけ条件を厳しくして選ぼうという事になりました。
私たち夫婦は『名犬ラッシー』や『名犬リンチンチン』のTVを見て育った年代です。
飼えるとなれば考えるのはやはりあの憧れの『ラッシー』です。
『ラッシー』をいう言葉の裏には、確かコリーの小さいのがいたよね・・・まだシェルティーという名前さえ良く知らない私たちでした。


早速『愛犬の友』と言う犬の専門雑誌を買ってきてあれやこれやと、毎日毎日写真を見ては電話をして、
ため息の出る値段に、手に届く範囲で思ったような仔犬がいないので落胆を繰り返しをしていました。
犬をお金を出して買うと言う経験の無い私たちには、なんと高額な買物だと思ったことでしょうか・・・
その当時のサラリーマン家庭の一ヶ月の手取りの給料に近い値段はやはりどんなに欲しくても手が届かないない気がするほどでした・・・・とはいうものの、やっぱりどうしても欲しい!!


雑誌に出ている写真の犬はかなり年を取っていて直子は望めなかったのです。
最初はセーブルで探しました。
日本にシェルティーを初めて輸入されたトパーズ犬舎に問い合わせをしました。
見た目がとっても自分が好きな柄でちょっと見た感じが小さな名犬ラッシーに見えたからでした。
確か名前をボギーといったと思います。
孫だったかひ孫だったかならいるわよと答えていただき、やっぱり直接の子供が欲しかっただけだったので丁寧にお断りしました。他にも数件あたりましたが、とても高価な犬(30万とか50万とか・・・)
なので直子は私たちサラリーマンが買えるような値段ではありません。
あの当時(1992年)は、繁殖を知りませんでしたから、なぜ純血種の仔犬があんなに高いのかは知りませんでした。
あの当時のはペットショップよりもブリーダーのほうが値段は高いのだと感じたものです。





ちょうどまだそのころはへそくりという事もした事がなかったのです。
そうだ!欲しい犬を買えるだけのだけのへそくりをすればいいんだ!と、こそこそと、色んなものを切り詰めて、アルバイトなんかもしたりして・・・。
そんなことをしながら一年も探した1993年のある日のこと、また一番厚い本(1月号)というのを買ってきたときに、それまで気にもとめていなかったシェルティーのちょっと変わった柄の犬が目に入りました。
前々からブルーマールという犬は変なシェルティーだなぁという認識しかなかったのですが
なぜかその犬はわたしの目を釘付けにしたのです。


それは紛れもないあの名犬『Amchマクデガタイムバンディット』でした。
後に『アンディ』を生でみる機会に恵まれ、それは感激したものです。
サイズのコンパクトな素晴らしい毛量それは綺麗な犬でした。
当然早速電話をしました。買う気充分で(笑)へそくりもたまっていましたし(笑)
でも残念なことにその時に、『アンディ』の子は生まれていませんでした。


問い合わせをした際に、ケンチェリーさんからはとっても良いお話をいただいたのですが
仔犬が4か月だという部分で、意味もなくもっと小さい子が欲しいのですとお断りしました。
聞いても聞いても思った子犬に出会えないもどかしさは、今のようにインターネットとかもなくブリーダーの情報も得られない中でどれほど不便で難しいと感じたでしょうか。。。


でも私はこうなったらどうしてもブルーマールが欲しくなりました。
今までぱらぱらめくっていたページを皿のような目で1ページ1ページ繰り返してみるうちに
1枚のページが目に入りました。
そこにはマリンの姉にあたる『ブルークリスタルオブIWASHIMIZU』の写真がありました。
『アンディ』はオスでどうしようもないくらい美しく気高い品のある毛のたっぷりとある犬でしたが、
よく考えてみれば自分は雄は飼わずに雌が欲しかったのだと気づきました。





う〜ん・・・ここに電話してみようかなぁ・・・でもまた生まれてなかったらなぁ・・・
高かったら無理だしなぁ・・・よくよく見ればシェルティーは雄と雌はだいぶ違うことに気づきました。
コートのボリューム、体の大きさ、・・・顔の柔らかさ・・・


そしてまた駄目だよなと思いながらIWASHIMIZUに電話をしたのです。
ちょうどその時電話に出た方が今のIWASHIMIZUのオーナーですが、気さくな方で、
私が一年も探していることや、ペットとして家族同然で買いたいことなどをウンウンとよく聞いてくださいました。
何度も、「娘」として迎え入れたいのですと話しました。


その時に『ア!また生まれたよ。今度はブルーのメスだよ!』という言葉に、びっくりして
忙しいのならまた後で電話しますというと、『大丈夫大丈夫』と笑っていました。
たくさん生まれてるから少し大きくなったら見にいらっしゃいといわれ、
天にも上る思いでウキウキしながら2月11日に行く約束をしました。


この電話をかけた日はわたしの父の誕生日で、『犬を買いに見に行くんだ!』と父に報告した日1993年1月24日でした。振り返ってみれば、この日が私たちとマリンの運命的な出会いの日でもあったのです。


毎日毎日シェルティーの本を買いまくり、夜中になるとこそこそと本を読み漁っていました。
仔犬の飼い方育て方、必要なもの、しつけの本・・・そして運命の2月11日がやってきました。
一所懸命貯めたへそくりの虎の子20万円をしっかり持って、いざ『IWASHIMIZU』へ!!
私たちには息子が二人いましたが、妹を迎えることについてはずっと内緒にしていました。
どの子を迎え入れられるのかを決めにいくこの大切な日に子供に気を取られなくてはならないのは困ることだったので
連れて行きませんでした。
それに…子犬は子供が選ぶのではなく、わたし達夫婦が娘として授かる子犬ですから息子たちの意見はいらないのです。
それは夫婦で共通して理解しあったことでした。


途中で道を間違えたりしながら何とか行き着いたそこに私たちを出迎えてくれたのは
あのブルーマールの『レディ』ブルークリスタルオブIWASHIMIZUでした。。。
その時の私ははじめてみたブルーマールに全身鳥肌が立ってしまい、
主人に絶対ブルーマールだからねとしがみついていました(笑)





その日、お客さんは私たち夫婦が最初でした。
おじさんとおばさんは人の良い感じで、ふわふわの綺麗な小犬たちを次々と見せてくれました。
中にはこの子はうちに残す子だから駄目なんだけど見せてあげるねとショードッグになる子犬も見せてくれました。
でも、15頭ほど見せてもらった仔犬たちの中には私が欲しいとかんじる子はいませんでした。


最後に、まだ小さいけどと生後3週目の子犬が洗面器に入れられてやってきました。
本当にまだとても小さくて、コロコロふわふわした仔犬とは雲泥の差でまるでハムスターのように見えましたが、
その中の黄色い?仔犬を、(実は兄弟がちょうどうんちをしてしまったのでそれがついてしまったため、綺麗な子だったのに黄色いうんちまみれのこだったのです)一目でこの子だと思いました。


それまでは仔犬は触ってはいけないのだと思い、(一応勉強していた)一切手をだしませんでしたが、
その仔犬を見たとたんに理性も何も吹っ飛びました。
それはパパも同じだったようです。タッチの差で私が子犬を抱いていました(笑)
おばさんは困った顔をして『この子犬は小さく生まれて寝ずに育てたから、だすかどうかまだ決められないのよ。』といわれました。


・・・・・返すことばがありませんでした・・・・
心の中は『どうしよう、他の子は考えられない・・・でも駄目だって・・・どうしよう・・・』


そのままずっと続く沈黙・・・


そこにお客さんがきました。後に大変お世話になる方です。
当時は自分たちとはちょっと違う人なんだなということくらいしか分からず、あれやこれや犬を見定めている様子はわかりましたが有名な人だとは思ってもみませんでした。
そのくらい和やかで和気あいあいとした雰囲気の中で出会ったのです。
その人たちも色々犬を見ていましたが、わたしの抱いた子犬は見向きもしませんでした。
私と主人は何をどういっていいのかもう考えられずにずっと黙ったまま・・・そのうちにパパも抱きたそうなので、
目配せして絶対この子が欲しいと心の中でいいました。


ついにおばさんが、『大事にしてもらったほうが犬のためにはいいのよね。うちにいるよりも一匹で可愛がってもらったほうがその子にはいいのかもしれないわねぇ。。。。あなたたちならこのこを幸せにしてくれそうね』といってくれました。もうその言葉を聴いたときは夢中で『絶対大事にします。毎週でも見せにきますし、どんな子よりもイイコにして見せます!』と何をとち狂ったか宣言していました。





おばさんもおじさんも大笑い!一転して場が和み何とか仔犬はわたしのものになる約束ができたのです。
落ち着いてから話を聞けば、なんと私が電話したあの時に生まれた仔犬で、(生年月日で解った)
大好きな父と同じ誕生日!そのうえ、あれほど熱望していたブルークリスタルの妹に当たる仔犬でした。
もう帰り道は天にも上る勢いでした。
『あの子と私は運命で結ばれていたとしか考えられない』という言葉をパパは家につくまでの間何回聞いた事だったでしょうか(笑)


彼女が1ヶ月になった時、一度だけ見に行きました。
たくさんお客さんがくるようだったので邪魔になってはいけないと思い、だいぶ我慢したものです。
そして1ヶ月になった彼女のひとみは両目とも深いブルーアイでした。
またしてもそこで感激する私たち夫婦。


もう名前は決めていました。『マリンブルーエンジェル』・・・
犬を飼おうと決めたあの日の海からやってきた天使と言う意味をこめて。。。
ところが、犬舎名が長さがあるので全部は入らない・・・
ガ〜ン!だいたい血統証の名前をつけさせてほしいなんってお願いする人もいなかったようです(笑)
無理な話ですが快く引き受けていただき、結局マリンエンジェルに決め、血統証に私たちの考えた名前を載せてもらえることになりました。コールネイムは勿論『マリン』・・・
まだ海のものとも山のものともつかない小さな天使は確実に私たちのもとへやってくる準備が整い始めていました。





何度となく電話をしても気兼ねなく優しく色んな事を教えてもらってそして
ついに私たちの元へマリンがやって来る日が近づいてきました。
そんなあるひ、性懲りもなくまた電話をして話していると叔父さんが突然、
『子供さんが2人いるんだからもう一匹連れて行かないかい?』と聞いてきました。『???』


冷静に聞いてみるとなにやらマリンはショードッグとしての素質がありそうであるという事、
そしてペットとして可愛がりすぎてしまうとだしたくても出せなくなってしまうように育つことが多いこと、
1頭だと運動が十分に入らないこと性格的な物を作る為にも2頭で飼うことが理想的であることなどを聴かされました。


そりゃあ欲しいけど、先立つものが・・・
それにドッグショーなんて私たちにはまったく縁がないものだと思っていましたし・・・
でもどの子なんだろうと聞けばなんとマリンと姉妹のあの真っ黒なおちびさん・・・
あの子もパパが欲しかったといってたし(笑)


言ってもらううちがチャンスとばかりに『パパに聞いてみるから10分だけ待ってください』といい、
わけのわからないパパをいう事だけ言って無理やり了解を取り付け、即効で『その子もください!』とお願いしました。
善は急げと言います。
もしももたもたしていたらあの子は私たちの家族になれないかもしれないという思いが即返事と行動させたのでしょう。


こうしてキャンディも我が家に来ることになったのです。

vol.2へ続く…。


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