頭数が多いもので混合ワクチンとの兼ね合いもあり遅くなりがちが狂犬病の注射。ようやく打ってまいりました。
病院には毎週のように顔を出しているけど、具合の悪い子と一緒に元気いっぱいの奴らを数頭づつもつれて行けるほど最近はパワーが無い。ようやくうち損ねていた残りの子たちを金曜日、土曜日と連荘で連れて行ってきた。
何で4頭づつ分けたかというと、実はハニー様が車が駄目になっていて、乗るとすく涎ダラダラになってしまうからだ。一人で連れて行くとフォローができない。せっかく載せるのならパパに運転してもらって早いところ車が良いものだと認識させたかったからだ。
犬のリハビリをするとき、自分自身が万全でないとなかなかうまくいかなくなる。気持ちが弱っているときはリハビリは時間がかかるしいい結果を生まない。Caesarみたいに切り替えができる人間ならいいんだけど、昨年以来の不幸続きはダメージが大きすぎて自分のほうがリハビリ中みたいなものだ。
ようやく気持ちの切り替えができるようになったらファンタが具合が悪くなって一時消沈。ファンタとの未来への方向性を決断できたところで気が付けば8月だった。
金曜日組は何の問題もないので楽勝で終了。ソルト・カリン・ピーター・レディの皆さんはいつだって健康状態花丸なのでブスリと打たれてまいりました(^^ゞ
土曜日組はプラスも一緒に連れて行ったのだけれどプラスだけ前回との間隔があいていないので今回は断念。一年の内に二回打つ勇気はないね。何かあったらまた立て直せなくなるから…。残りの4頭はベガとクゥ、ハニーとマルス。こいつら…やる気だけはあるんだけど、あんまり車に乗っていないからどうなるかなと冷や冷やもんだったけど、大したことは無かった。
涎ダラダラになるはずのハニーは私が鼻先においしいモノの匂いをちらつかせていた結果、ひたすらそれなんですか?くれないんですか?と引っ付き虫になっているので、「くるまはやばい」という脳に行くはずの刺激が切り替わってくれている。
鼻を使う子でよかったね。音に過敏な子はなかなか鼻を使わない。だからやたらと鋭敏になってしまうんだろう。ハニーとマルスは大食漢で食べ物命なので楽な犬たちだ。食べ物なんかどうでもいいですという犬は工夫しないと脳が切り替わらないからちょっと手がかかる。
ま・・・そのほうが面白いって言えば面白いんだけど、感じ方は人それぞれだから良いとも悪いともいえないけど私は食べ物でつられないようにしたいくらいなのでちょっと難しい系のほうが好きだ。頑張った結果っていう感じがするからかもね。それに犬から学べることが多いほうが犬に対する感謝も大きい。
教えてくれてありがとう!と思えるから。
さて話は戻って、土曜日の最大の発見。現在ベガとクゥはあと少しで5か月を迎えるんだけど、ふつう群れ(パック)の中の位置関係はもっと大きくなったあたりで決まっているよなと思っていたのに、すでにベガはハニーとマルスよりも上に立っていることが解った。
恐ろしや血統。。。こいつなんか持ってるよなって思ってはいたけれど、そういうことなんだって久々面白いなって嬉しくなった。ベガは頭がいい。人が見たらちょっとシャイな感じに見えるだろうけど彼女の頭の中ではいろんな情報が駆け巡っているように見える。解釈も早い。論理的には考えられない犬だからこそ、直感的に理解できる能力が高いことは群れの上位に上がる素質があって当たり前だ。
ある人にベガがまだとても小さい時期に面白い子だからどうですか?と勧めたことがあった。その人たちに良い結果をもたらすのではないかなと思ったから。でもその時は縁がなかったのかそのお話は破談となった。
お顔がブスだから駄目だったのかね?と家族で笑っていたけれど、いつしか彼女の後ろにマリンが見えるようになった。トライなのに、顔つきが似ているわけではないのに、体も結構大きいし、でもなんだろう?ベガの振る舞いが似ているのかな?いや走り方、体のバランスが似てる?じぶんでははっきりした物がつかめないまま、誰も希望者が来ないといいなぁと思うようになって行った。
仔犬たちが4か月を過ぎてくるまで飼い主さんが決まらずに残っていたりするとうちに残る子っていう縁なのかなと思うことがある。
毎回生まれるたびに、残したいと思っていても多くは飼い主さんが決まって新しい家庭に嫁いでいく。うちでは数年に一度くらいどうしてもこの子は譲れませんという子を1頭残すけど、たいていはどの子が良いかなぁと思いつつ、この仔と一生暮らしていきたいと望まれる家庭に嫁いだほうが幸せだろうと考えているので交渉が折り合えばほとんどはお譲りしている。
希望者がいるのに譲れない場合にはちゃんと理由をお話しする。今後の血統を残していくためにどうしても必要であるというのが一番多い理由だ。だからそんなにたくさんの仔犬をストックしたりはしない。血をつなげる価値があるか?そんなこと考えて残している。
たまたまたくさん生まれたりするとき、数が多かったとかじゃない時もあるけれど、なんでこの子にはまったく希望者が来ないのかな?とか、希望者は表れるのに何回も破談になるとか、別の子に変わってしまったとか、そんな感じで飼い主さんが決まらない子犬がたまに現れる。
何年もたってからこの子がいたからこのラインがつながったんだとか、こういう飼い主さんと出会う縁を作ってもらえたのかと、本当に不思議なことが起きていく。だから、ベガもくぅもきっとそんな子犬のうちの1頭なのだろうと思う。
ペットとして暮らしてきた子も含めて20頭の犬たちを見送った。その犬たちの中には今のベガとクゥみたいな形でうちの子になった子が何頭もいた。未来はまだわからないけれど、繋がった縁から始まる歴史が素晴らしいものとなることを期待する自分でいたい。犬は今を生きているとシザーは言っている。自分も今を生きている。。。