悲しい事故…。

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数日前、ひどく悲しい話が舞い込んできた。札幌で起きた咬傷事件同様、加害者が逃げてしまっているので、万が一にも次の被害者が出てしまったらという危機感もあり・・・。

場所は山梨のとあるキャンプ場。キャンプ場の名前は伏せておく…。加害犬種もアルファベット頭文字としておく。

生後6か月になる2キロに満たない小さなプードルの子犬。飼い主の子供がリードを持って散歩中、別の家族が借りていたブース内の貸切ドッグランのスペースに子犬だけが入り込んでしまい、その中にいた成犬のDという犬種(おおよそ20キロ)に背中から噛みつかれた。

取り返したときすでに腸が出てしまっており、獣医さんに駆け込むも脾臓亀裂を起こしていて緊急手術するも残念なことに亡くなったそうだ。噛み殺されたと言っても過言ではないように思う…。

なんでそんなことが起きたのか。。。

Dとは全く接触が無かったわけではなく子供とは事件が起きる前に和やかな雰囲気で交流していたという。Dのほうには同じ年頃に見える大きさのプードルも連れていたことで、誰もが警戒しなっかったのだろう。。。

犬に対して攻撃的な部分があるか無いかなんって飼い主にしかわからないのだし。。。

また、柵が小さな子犬が容易に入れてしまう間隔だったからこそ、犬だけが相手側のテリトリー内に侵入した形になってしまったのだろう。せめて地面から30センチくらいでも完全に遮断できる形状だったら子犬は中には入れなかったかもしれない。

沢山の不幸が重なって、そこにいた誰もが予想できなかっただろう悲しい事故だとは思う。

でも・・・問題なのは、緊急事態発生で、飼い主家族は子犬を獣医に緊急搬送している間に加害者側がいなくなってしまった事だ。

もちろん飼い主側に相手を訴える意思があれば、被害届を出し日帰りにしろ宿泊にしろキャンプ場で調べればわかることだけれど、子犬を亡くした家族は相手側のスペースに子犬を入れてしまった事での事故なだけに自分たちを責めてしまっている。驚きと悲しみのパニックで、事故当時に相手の連絡先などを聞いている余裕などなかったに違いない。被害者側は、訴えたり相手を見つけ出そうとはしていないけれど、どう考えたって問題だって思う。

どちらが悪いとかいうことではなく、なぜ加害者になってしまったのにとどまらなかったのか?これではまるでひき逃げと同じじゃないか…。

獣医を探す手伝いはしてくれたそうだけれど、もし逆の立場だったら、愛犬が亡くなってしまいキャンプ場に戻ってきたときに相手の姿が無くなっていたらどんな気持ちになるか・・・。犬を飼っていれば愛犬となったその子がどれほど愛おしくて、大切な存在であるのかは知っているはずだろう。

それを失わせてしまったのに謝罪もなく姿を消してしまうなんってあんまりじゃないかって思う。

また、どんな理由があったにせよ、人が飼育している犬が相手の犬が死んでしまうほどの力で噛みつくようでは危険極まりない。暴漢が自宅に侵入し飼い主に乱暴を働こうとしたなど、明らかに相手の非があり保護意識が働いての行動はアリかもしれないが、テリトリーとはいっても自宅ではないし、飼い主の所有する車等とも違う。
そして何より、犬同士の噛みあいもあってはならないことで、特に子犬に対してのこの行動はまともな成犬だったら普通は起こらないはずだ。小うるさくまとわりつかれても、せいぜい威嚇行動(吠える、歯を見せる等々)で収まらなくてはまずい。

Dは子守をさせられるほど利発で賢い犬種と言われている。多くのDが良い犬であるのにこうした事件が起きて飼い主の対応が不十分であれば、危険な犬種だと誤解されてしまうだろう。。。

こうした咬傷事故の中には体重差によっては噛まれた側が亡くなってしまうケースはいくつもある。問題を起こした犬種は様々だけれど、結局はやはり飼い主の問題ではないかと思う。自分も含め、パーフェクトな飼い主などいないに等しいけれど、一つ間違えば大きな事故につながりかねない「牙」を持った犬たちと幸せに暮らしたいのなら犬には相応の教育が必要だ。教育が上手く行かず問題があるのなら最初から警告を出しておくべきだし。

体が大きければなおさら力づくでのコントロールは難しいし、犬を野放しにしている環境下ならそれがたとえ囲まれた場所であっても目を放してはならないと思う。リードを付けていても犬をコントロールできるものが傍にいないで連れまわすのも危険は大きい。犬同士を接触させるにしても10倍以上もの体重差があるのなら注意深くならなければと思う。

最近は超小型犬を飼育する人も多いし、我が家にも2キロのプードルがいるので野放図に見知らぬ犬に近づけたりはさせないようにしている。

犬たちが発する信号を早く気が付いていれば回避できる事故がたくさんあるけれど、夏休みに入り、子供が愛犬を連れて歩くことも多いだろうから、そういう事を学んでいるはずも無い子供には無理な事ばかりだ。親御さんはリード付きだとしても、彼らから目を放さずに危険から守ってあげてほしいと思う。

亡くなった子犬の冥福を祈り、愛犬を失ってしまったご家族の悲しみが少しでも早く癒えることを祈って…。

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