2023年を振り返って

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今回はかなりの長文になります。ご容赦を。。。

今年も残すところあと18日になりました。色々なことが起きるのはいつものことながら、気持ちを立て直すとまたすぐに落ち込むことが続き、なかなかブログの更新ができずにいました。

老犬がたくさんいる暮らしは何事もなく穏便に時が過ぎれば有難い毎日となりますが、そうは問屋が卸さないわけで、健全だった犬たちも寄る年波には勝てず病魔と闘う子も現れます。手術や治療に明け暮れ、日々の投薬や食事の管理などに追われているうちはまだ幸せで、その子が旅立った後の空虚感は何度経験しても軽いものは一つもなくしばらくの間、何も手につかなくなります。

今年数えてみれば45頭見送っていました。どの子もみんな愛おしい子ばかりです。血を繋げられた子もいれば途絶えた子もいる中にまた新しい命を携えて我が家の一員になる子たちの登場は喜びに満ち溢れるものでもあります。お空組となった面々を思い浮かべ、新しい命に彼らの面影を見いだせた時、血統を続ける意味を再確認します。

私自身もいつの間にやら還暦をとうに過ぎ、今年の誕生日で64歳になります。夏に左手首を骨折し、まだ完治しません。ほんの少し犬のリードワークを左手でした結果また腫れてしまいリハビリ生活中です。昨年は足の痛みで歩くこともままならない時を過ごしました。年を取ったのだと実感しています。

息子と犬たちはDISCDOGで過行く時間を謳歌し、練習の賜物でスモールドッグクラスでは優勝も経験できました。familyたちも同様にフリスビーで犬と遊ぶことの楽しさに結果がついてくるようになりました。そんな中、数年前までドッグショーにも参加していた面々がまた行ってみたいねと希望が出され、我が家もパワーをチャンピオンにしてあげたいと密かに思っていたため、重い腰を上げる運びとなりました。

ドッグショーに一番張り切っていたのは、なるママでした。彼女は数年前に大怪我をしました。千葉の我が家には来れなくなるかもしれないというほどの大怪我でしたが、危機を脱し、たゆまぬ努力で怪我を克服し、車を運転できるように復活し、怪我をする前のようにフィールドに通えるほど回復しました。DISCの練習も再開できましたが、元々はドッグショーを楽しんでいた人です。愛犬のなるちゃんもおやつのもらえるショーの練習が好きで張り切り方が違います。だいぶブランクがあるけれど、行かなくちゃ何も始まらないねと盛り上がりました。

どんなことをするんだったっけ?とお手入れの道具を持ってきては笑わせてくれた彼女は天使になりました。あんなに行きたがっていたショーが開催される2日前に逝ってしまいました。

ショーの練習に来た日曜日が彼女の元気な姿を見た最後になりました。その2日後、倒れたと聞き、動揺したまま病院へ駆けつけました。何もできることもなく、返事をもらえない問いかけに、ただただ涙しか出ない私たちはなるちゃんを預かって家に戻りました。彼女があれほど楽しみにしていたショーになるちゃんをショーに出すつもりでした。そしてショーの日までは頑張ってくれるのだと信じて。。。

出陳予定は土日両日のショーでした。その2日前の朝なるちゃんにヒートが来ました。次のヒートが来たらなるちゃんをママにしてくださいと頼まれていましたが、まさかショーの前に来るとは思いませんでしたが、それは予兆でもありました。その日の昼頃に彼女が天使になった知らせが届きました。。。

ちょっとしたことで涙が出そうになりながら久しぶりのショーに参加してきました。一番仲良しだった英ちゃんがなるちゃんの分まで頑張りました。その結果を見ていた応援団が次のショーに参戦することになりました。なるママが願っていた通りになりました。familyで楽しくドッグショーをしたいねといつも言っていました。一人でも多くの人が犬と何かを楽しめるといいねと言っていました。

今年最後のショーでは一日目に出陳した我が家の繁殖犬5頭すべてがカードをもらうことができました。パワーは残りのカードが1枚になりました。エリちゃんも腹痛をこらえてカードゲットしました。ジュニアクラス、ジャスパーがジュニアBOB、ベストドッグBOS、ジュニアBIS戦で5頭のピックアップにかかりました。流石に最後の3頭にはなれませんでしたが素晴らしい成績です。英はこの日オープンクラス1席でカードゲットし、ニューチャンピオンです。ベストビッチになり、BOBになりました。グループ戦では敗退しましたが、こんなことは滅多に起きることではないので、たぶんなるママがお空から見ててくれて応援してたんだねと話しました。

我が家で誕生する子犬たちを希望してくださる方にお譲りしても、懇意に何年もに渡り頻繁に会って、お付き合いし続け友人となる人はそんなに多くはありません。なるママは貴重な友人の一人でした。今もまだ彼女が笑って「ひしださん!心配かけてごめんね。」と訪問してくるような気がしてなりません。彼女の願いが叶うのかまだわかりませんが、あれほど切望していたなるちゃんの血を繋げていけるよう頑張ろうと思います。なるママ、なるちゃんのことは心配しないでお空から見守ってあげてくださいね。ドッグショーにもDISCの大会にも出陳しますね、なるちゃんが出るときは力を貸してくださいね。ゆっくりお休みなさい。。。

どんなふうに彼女のことを書いたらよいのかずっと考えていましたがこんな形になりました。山ほどの思い出とともに書き残さなければならないはずのことを全部は書けません。書ききれないほどのたくさんの思い出が、写真や動画と共に残っています。

今回載せる画像はなるママが、ドッグショーでお揃いで使おうねと作ってくれたバスタオルです。これからもショーには必ずなるママが一緒に行くのです。。。

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