予想外の状態

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今朝、病院に行ってきた。モリーは膀胱炎ではなく、膀胱と腸のあたりに大きな腫瘍ができていてそれが邪魔をして排尿できなかった。頻繁にトイレに駆け込みつつ出るものが出ないことと、精神的なストレスも加わったせいか朝には血便が出ていた。とりあえず抗生剤の注射を打ってもらい、排尿できるように管を通そうとしたが通らず…。圧迫すれば何とか排尿させられるので今日はそれでやり過ごすことにし、手術日を先生が検討してくれることになった。すぐにでもしてもらいたかったけど明日も明後日もいっぱいだそうで、すごく不安。。。早く手術日決めたい。。。

問題はナナセのほうだった。ステロイドの影響か歯のほうにバイ菌が入って感染しものすごく痛がる。昨夜の状況よりも朝のほうが酷かった。熱もかなり出てきているし、ぐったりしていたので慌てた。抗生剤の注射を打ってもらい感染源が落ち着いたらすぐに抜歯するよう予約した後、血液検査の結果が出てそれどころではなくなってしまった。

内臓的な問題は一切ないにもかかわらず、貧血が酷すぎて麻酔がかけられる状況ではない。前回の検査の後から2か月。考えてもあまりに急激な落ち方なのでいくつかの検査をしてくれた結果は再生不良性貧血かもしれないとのこと。まだ、溶血性ではないのでレインのようにはならないけれど、やれることと言ったら何があるかはすでに経験済みなので一気に落ち込んだ。先生の所見では入院させ輸血し、根本の原因(骨髄性なのか別なのか)を探る検査をし、病名を確定させ治療に入る・・・当たり前の事だ。

だけど・・・

15歳2か月、甘ったれなナナセを病院に置いて行くのは忍びなかった。多くの個人病院は当直がいない。夜は犬だけになる。。。

やれることは輸血のみ。輸血したからと言っていい結果につながるはずも無くタダの一時しのぎなのは義母やレイン・ジェニー・ミール・クリスの時に経験済みだ。少しでも良くなるようになんとかしてもらいたいという気持ちと、入院治療を選択すれば、血を取るためにも入れるためにも針も刺され、レントゲンを撮るのに抑えられる、必要な処置として輸血や点滴の為にはエリザベスカラーも巻かれるだろう・・・そして、治療という名のもとにケージに入れられる現実とで、どうしたらいいのか結論にたどり着けない。

そのうち、感情が爆発してしまったのか、先生の顔を見てたら涙が出てきてしまった。

レインとかサムみたいに病院で死なせたくないんです…。必ず良くなるのならどんなに痛がっても、苦しんでも、治療を選ぶけれど、予後がはっきり解っているのに、そこまでして生かせておきたいという我儘は言いたくありません。今はナナセが少しでも痛みが消えて楽に過ごせること、暖かい場所で人や仲間と一緒にできる限り一緒に居られることを選んであげたい…。そういいたくてもなかなか言葉にならない。

長年付き合いのある先生だから、気持ちは通じる。

「菱田さんが選んだ方法が一番ナナセには良い事だって思うヨ。僕らはできることは何かと聞かれてこれとこれがありますよと提言するのであって、こうしなくてはならないという事ではないのだから…。今までの経験から犬に何を選ぶべきかを決めて良いんだよ。」というようなことを言ってもらい心を決めた。

モリーは早急に手術をお願いします。ナナセは炎症と痛みを止める治療を優先し、輸血は状態が落ち着いてから考える、今日は家に連れて帰るから…。

この決断をどう捉えるかはそれぞれで良い。私には私なりの犬への気持ちがあって、もしもナナセの状況が自分だったらと考えてみて、もしも結局死んでしまうのなら今のこの痛みを何とかして欲しいし、できる限り家に居たいと願うから・・・。

休診日なのに、本当にお世話をかけてしまいました。ナナセとモリーを診てくださってありがとうございます。<m(__)m>

 

 

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