七瀬、ありがとう…。

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七瀬の体を天国に返してきた。最後のお別れをして・・・泣かないように我慢していたんだけれど、お坊さんが七瀬の名前に興味を持って、名前の由来を聞いてくれたので、話しているうちに号泣してしまった。。。

頭の中に産まれたばかりの姿や幼くお茶目で可愛かった姿が浮かんでは消えた。

七瀬はブラックタンだけどタンマークが小さくて地味な顔だった。形がとっても綺麗なのに地味だなぁと思ったので当時気に入って聞いていた歌手の「相川七瀬」がとっても可愛い人だったので、地味でも可愛い子になってほしいと名前をいただいた。

ショーに出そうかなとか考えたけど、もっとやせさせろと言われて断念。5キロ以下にするには私からしたら可哀そうだったから。良く食べよく遊び穏やかでおとなしい子だった。アスカとは対照的な静かな子だった。子育てが上手くてシェルティーの子犬達はメグと同じに良く面倒を見てくれた。七瀬が入れば仔犬たちはいつもピカピカだった。

依存性も低くて待ても教えてもいないのにできて(アスカはあまりできない)ほとんど吠えなかった。

年を取っていつしか一番吠えるようになったのはつい半年くらい前だ。ご飯の時間が近づくとどうにも我慢が出来なかった。耳が遠くなっていたから言葉で制御はできなかったけど姿を見ないと吠えるのだけは止められなくなった年老いた七瀬はそれはそれで可愛かった。ご飯が大好きで小躍りして喜んだ。

ダックスは寒がりだ。七瀬は夜は必ず私の右側の背中にくっついて寝た。左側にアスカ、枕元右にアラレ、枕元左にメロディー、足元にジャイアン・シンちゃん。朝起きるまでいつも七瀬はくっついていた。

今から思えばすでに病気が始まっていたのかもしれないなと思う。貧血で寒かったんだろう…。

暖かい日はとっても元気なのに寒い日は良く羽毛布団にくるまっていた。そのころに治療していたらもっと生きられたかなとか考えてしまう。

でも、七瀬に輸血という最後の手段をやめ、家にいることを選んだことには後悔はない。もしも私が病気になって痛くて耐えられないような状況ではない限り、残された時間をギリギリまでいつも通りの生活を送り、家の中の好きな場所で、大好きな者たちに囲まれて、ほんの1時間ほど横になったまま穏やかに死ねたら本望だから…。

七瀬の死に方は私の理想だ。寝たきりにならずに、寝ずの看病をさせずに、最後の最後まで一緒に居ることを望んむ者たちといられた。だから七瀬には感謝しかない。これからの愛犬たちを見送らなければならない日が来たとき、七瀬の時のような決断ができるようにいられたらと考えている。そして自分が逝くときも七瀬のようでありたいと願っている。

七瀬、ありがとう。。。

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