白・HAKU…。

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昨年の2015年7月12日。ダッシュとデイジーの間に産まれた白は12歳3か月で天使になりました。私の予想と違って余りに早い別れでした。。。白が病気である知らせを貰ってすぐに、我が家のサンダーも体調を崩し、状態は芳しくなく、時を同じくしての二人の闘病生活では、まだ若い彼らをを思っては涙が止められず、看病をがんばっていたNORIさんの胸中を思うと自分と同じように夜が来るのが怖いだろうになどと想像しては、頭がいっぱいになり、結果、何も手につかなく・・・。
当時、白の状態の改善に役立つことや治療など白にとって何が一番必要で何をやってあげることが大切であるか役に立てるかもしれないことを思いつくままに伝えていたような気がします。。。

白の病状、頑張っている様子など、途中経過はたびたび伝えてくださって一喜一憂していたのが一年も前であるとは・・・。亡くなったのはまるで昨日の事のように鮮明なままだから…。
白が亡くなった知らせは予想よりもずっとずっとショックが大きく、彼のことを書けないまま1年もたっています。

彼の動画や写真を穏やかな気持ちで見れるように気持ちが落ち着いた今、改めて彼とのことを書いておこうと思います。若く美しい彼の姿と共に・・・。

2003年4月7日誕生。白は名前とは裏腹にまっくろでタンのマークがほとんど見えない地味な毛色の男の子でした。飼い主のNORIちゃんの希望はブルーマールの雄だったのに、私が勘違いして、先に「アトム」の飼い主さんを決めてしまい、トライの白がパートナーになりました。
まさかの失態に、本当に申し訳ない事をしたと次の子を待ってもらうように話したけれど、何かの波長が合ったのか、やはり運命の赤い糸が結ばれていたのか、「この子と暮らしていきたいです」と言ってもらい、白を抱いて「良い人に選んでもらえて良かったね!」と喜んだことが昨日の事のように思い出されます。
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彼女が決めた名前を聞いた時、真黒な子だったからあえて印象的に「白(ハク)」なのか?と思ったら、「千と千尋の神隠し」の川の化身「白」からもらったという素敵な名前でした。

白は子犬の時からメキメキ大きくなって、スタンダードサイズを有に超えたけれど、のちにフリスビードッグとして素晴らしい結果を出す犬に成長していきます。頑丈でタフな彼だったからこその結果なのだろうと思います。
子犬時代は溺愛?と思うほどそれはそれは可愛がられて育った子でした。1歳くらいになってから訓練を模索し、一緒に大きな競技会会場での試験を受けました。やる気満々の犬で動きは素晴らしいのに、あたふたする飼い主に「次は?次は?早く言ってよ!!!」と、まくし立てる賑やかな子に育ちました。

いつかは父親のダッシュのようにフリスビーができる犬にと頑張ってくれたおかげで、白はボーダーコリーたちと互角に戦い結果を残すようになって行きます。若く元気な飼い主の要求通りに、抜群の動きと体力を備え、少々おしゃべりな所もあったけれど見事な写真や動画をたくさん残してくれました。今もまだ動画サイトに彼の雄姿が残されています。(NORI&HAKUで検索)

一度、ファンタとの間に子供を期待しましたが、女の子が苦手だった白との間に子供ができることは有りませんでした。返す返すも残念です。JCC埼玉展では何回かお昼の休憩中にイベントとしてDISCDOGを一緒に披露してくれた白でした。当時DISCができるシェルティーは何頭か育っていましたが、大柄でダイナミックで一番カッコ良かったなぁ~…。
たくさん写真があるけれど当時は動きの速い白の写真が上手に撮れずにピントがぶれるばかりで歯がゆい思いを沢山しました。

白は毛色が地味だったけれど誰よりも華やかに生きた犬だと思います。シェルティーだってフリーフライトはできるんだよとダッシュやサンダーが見せたモノよりもドッグダンスの業なども取り入れてずっと華やかで煌びやかな演技を披露してくれました。

数年前、多くのシェルティー飼いの人たちにフリスビーの楽しさを知ってもらおうと「AIRMAGIC」というサイトを別枠にし、チームを立ち上げた時もありましたが、「家庭犬としてベストにしてから」という私の希望と、「DISCDOGとして早く練習させたい」というメンバーとの間に意思の疎通ができなくなりチームが消滅したことはとても残念でした。あの当時、NORIさんが作ってくれたサイトはとても素敵で、TOPに貼ってあったDISCDOGFLASHはまた見たいほど素晴らしい出来でした。。。

多くの犬が年を取り、競技から離れた現在、ようやく当時の意図が伝わり、「何が伝えたかったのか今になって解る」と言ってもらえることは今後の犬たちに有益でしょうし、白たちDISCDOGからもらったご褒美の一つだと思っています。

犬との人生の最高な時期は、ほんのわずかです。それまでに泣いたり笑ったりしながら一緒に学び育っていく、そしてそれが数年後に大きな成果に変わって現れる、それがあったら、無いよりもずっとずっと人と犬は幸せになるのではないかと思います。

ダッシュを失い、今もまだ彼の思い出を胸に抱き続けるパパや、サンダーを失った私が途方に暮れ、なかなか新しい子たちに目を向けられずにいたように、白を失ったNORIさんの悲しみはずっと続くのかもしれません。それほど彼らは飼い主の人生に決して消えない巨大な花を咲かせたのだと思います。

ダッシュが多くの子を残したように、白にもサンダーにも子孫を残してほしかったけれど、叶わぬ夢となりました。でもいつかきっと、彼らを彷彿させるような見事なDISCDOGのシェルティーがきっと現れるでしょう。それを飼い主が望むことによって、すでに経験値を積んだものがいて、何をすべきかを伝えられれば、ダッシュ達よりももっと早く完成するかもしれません。。。

大きめのシェルティーだからこそできる多くの楽しみ、頑丈な体と強い精神を持った、白の様な素晴らしい犬にまた逢いたいと願いつつ…今天国にいる白と、彼を立派な犬に育てて最期を見届けてくれたくれた飼い主のNORIさんに感謝を込めて、ありがとう!!!!!

NORIさん・・・悲しみが癒えたら、また逢いましょう。
白やダッシュ・サンダーの想い出を沢山語り明かしましょう…。

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