11時くらいから何となくしんどそうに見えたのでベッドを作って温かくし入れてあげたのにしばらくすると出てきてしまう。
昼過ぎ、12時半くらいだったろうか、好きな場所を選びながら室内を歩いていた七瀬が気に入った場所を見つけ横になった。敷物を重ねてその上に乗せてあげた。そんなところでいいの?と聞き、尻尾を振るので七瀬が良いなら良いよと声をかけて息子と昼食をとった。
なんかもう難しいかもしれないんだと話すとそうかぁ…と言葉少ない。15年を超えて一緒にいる愛犬が天使になりそうだといわれて言葉も出なかろう。アスカが看護師やっているから写真とっておこうかなと言うと元気なうちしか撮れないよと言われ、撮ってみた。
七瀬!と呼ぶと顔を上げる元気はある。さっきまで歩いていたという事実が余裕を持たせていた。。。シャッターを押して、七瀬の反応を見て思わずごめんねと言いながら、何をやってるんだろうと思った…。かなり頑張ってこっちをむいてくれたのが判ったから…。
1時半過ぎ、先週から七瀬の容態が悪いので翌日に、そのまた翌日にと、延ばしに延ばして1週間も延ばしてしまったガスの警報機の取り付けの人が来た。
犬が具合悪いからやっておいてねと言って七瀬の傍に戻る。まだ30分くらいしかたっていないのに凄くしんどそうな顔をする。
苦しい?と聞くとぱたぱた尻尾を振る。黙って頭を撫ぜながら余計な体力使わせてるかもと涙が出そうになる。さっき写真なんかとらなきゃ良かったと反省。
人が来ているし、七瀬がちゃんと意識があるから今は泣けない。奥歯を噛んでこらえた。
終わりましたと声がかかり、判を押して説明を聞いて、電力がどうのこうのというので申し訳ないけど今緊急事態だからとお断りし帰ってもらった。
ただそばにいることしかできない。身体を撫ぜることしかできない。
2時半、呼吸が急に荒くなった。慌てて二階の息子を呼ぶ。涙がせきを切ったようにあふれる。もう良いよね、もう我慢できない。七瀬が逝くことを受け止めたくない、悲しいよ、辛いよ、嫌だよ…。でも・・・ありがとうね、ママの子になってくれてありがとうね。
二人で七瀬の最期を見届けた。穏やかな静かな逝き方だった。傍にいなかったら誰にも判らないような静かさだった。
七瀬の横にメグやミミがいるような気がした。お迎えに来てくれたの?
私の横にいたアスカとジャイアンがもう息絶えている七瀬に寄り添ってまるで守っているかのようだ。1時間ほど納得するまで泣いて、七瀬を送るためのお花を買ってくるからお願いねと家を出た。
山ほどのカサブランカとピンクのオリエンタルリリーを花のところだけ切って供える。七瀬をお花でいっぱいに飾り安置してお線香をたいて・・・改めていろんなことを思い出す。
七瀬が可愛くてお利口だからどうしても譲ってくれってごねられたこともあったねぇ~…。七瀬はうちで一番かっこいいダックスだったよね。年をとって耳が遠くなる子が多いのに七瀬は最後まで聞こえていたね。
毎晩一緒に寝ていたのに今晩はもうベッドには来ないんだね。まだ寒い日が続くから七瀬が温めてくれれば良く眠れるのに…。
お休み七瀬…。ママの横ではなくこれからは神様の横でゆっくり休むんだよ。。。でも、まだ七瀬が死んでしまったなんって受け入れたくないよ。。。
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