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★お知らせ★

s_top_dogsport.jpgこのブログは犬に関わる人たちへ【動物愛護法】と【ペット動物販売業者用説明マニュアル哺乳類版】からの抜粋と、【生き物を飼う事について】書きつづったコラムです。その時々に感じたこと、たくさんの愛犬家に気がついてほしいこと、知っておいてほしいことです。何か一つでもここをご覧になったあなたに役に立つことがあったら嬉しいです。総合サイトはMAGICWORLDです。こちらにもぜひお越しください。

2009/03/09 Mon

飼い主の責任

動物には命があります。命あるものを飼育する人はぜひ目を通してください。

以下環境省動物愛護法・ペット動物販売業者用説明マニュアル哺乳類版より抜粋。


飼い主の責任

法律にも謳われたように動物は私たちと同じように命ある生きものです。飼い主は動物の生態、習性、生理を理解し、動物に合った適正な取り扱いを行うことが必要であり、それは人間社会に動物を引き入れ、飼養下に置いた人間がとるべき責任といえます。ただ「かわいい」、「好き」だけでは飼養はできません。
飼い主はその動物に関わる全てに責任があります。ここでいう飼い主の責任には「動物への責任」と「社会への責任」の2つがあります。

「動物への責任」とは共に暮らす動物の健康、安全の保持、終生飼養、適正な環境の確保などその動物の一生に対する責任です。
餌と水を与えているだけでは責任を果たしたことにはなりません。
その動物の生態、生理に合った、そしてその習性が十分に発揮できる環境を整えることを忘れてはなりません。

次に「社会への責任」とは、飼っている動物が人の生命、身体、財産へ害を及ぼすことを防ぐとともに、周辺への迷惑の防止、自然環境への影響防止の責任です。
このため、飼い主は、飼っている動物に対して人間社会で共に暮らす上での必要なしつけや訓練、繁殖制限等適切な管理を行うことが求められます。

「かわいがる」と「愛情」は異なります。一時の感情の発露ではなく、上記の責任の裏打ちがあってはじめて「愛情」といえるのです。
飼い主責任の遂行、モラルの向上、共生への配慮が社会に行き渡ってはじめて、動物が真の意味で社会に受け入れられるようになるのだと思います。



【その動物の一生に対する責任】。。。言葉にしてしまえばなんと簡単な言葉でしょうか?でもその言葉の意味の重さを知る人はそんなに多くは無い気がします。

もしも、命ある動物の生涯について責任を持つ人たちばかりが飼い主であったならきっと【殺処分】される動物は皆無に等しいはずです。

しつけができずに問題行動が大きくなり、手に負えないと飼い主の意思で処分される犬もいます。
年をとって体が自由に動かなくなったことで手がかかるからと捨てられる犬もいます。
治療費が膨大にかかるからと捨てられた犬たちもいます。

飼うときにはあんなにかわいくてあんなに愛らしかった元気いっぱいの子犬たちは、大人になって育てられたとおりの表現をし、人と同じく老化もおき、病気も発症します。

私も犬の飼い主の一人です。

繁殖には携わり、販売する側ではありますが、自分の愛犬として、家族として向かえた犬たちは、どの子もみんな生涯を閉じるまで平等に幸せに暮らさせていくと決めて実行し続けています。

繁殖業という仕事を引退した犬たちは、全て大切な家族のまま、我が家で生涯を閉じることになるでしょう。仕事をしてくれた犬たちも、そういうことには関わらない我が家の家族として子犬の時代から生涯を送る犬も、レスキューしてきた犬たちも、どの子もみな同じ大切な生涯の伴侶ですから。。。
例え繁殖に携わろうとも、頭数は多少普通の家庭よりは多いでしょうが、愛情と世話だけは彼らに不足することの無いように・・・そんなことを願いながらの毎日が繰り返されています。

社会的責任がもっとポピュラーになる日が着たら、犬たちの未来はきっと明るいに違いありません。そのために文章にしたら少し小難しいかもしれないけれど、私はサイトやブログで自分の意見を発信し続けていくだろうと思います。

どうか犬や猫のような愛玩動物を家族に迎え入れられる人たちがこのページを読んで、【飼い主の責任】の重さを再確認してくださることを祈っています。
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