●犬の歯
犬の歯は生後3週間あたりに生え始め、幼犬の時代は乳歯で全部で28本あります。生後4か月くらいから永久歯に生え換わり、多くは8か月くらいにはすべて完了し42本の歯をもちます。
犬の歯は人間の歯とは違い肉をかみちぎるために進化したもので裂肉歯といわれるものです。前歯以外がとがった形なのはそのためです。
犬が歯石がつきやすいのは唾液のアルカリ度が人よりも高いためです。これも祖先が肉食であった名残で肉食によってタンパク質の分解の度合いが違うためで、腸の長さが人よりも短いことと類似しているものと思います。つまり食生活によって体の進化は変わるので雑食となった犬の場合には大本の祖先よりは唾液のペーハーも変わったでしょうし、腸も多少長くなっているのかもしれません。
犬の歯は生の骨ならその犬種の体の大きさに準じて食べてしまえるほどの顎の力にあった頑丈さがあります。しかしながらいくら犬といえどもその歯の質も様々に違い、エナメル質が強いとか弱いとかあります。
常時生肉や生の骨を食べていない犬が体に似合わぬ本来なら食べるはずのない(食べ残すはずの部位)大きさの硬い骨をかじれば人と同じように歯も欠けたり割れたりすることもあります。飲み込んだ後に消化に手間取り嘔吐を繰り返す場合もあります。
野生種のライオンやトラ、ヒョウ、オオカミなどの食事風景を観察すると大きな骨まで噛み砕いて食べてしまうことはありません。彼らのような大きさですら残すような部位の骨は犬の歯には良いものではないと思われます。
シェルティークラスの大きさの犬が野生で獲得できる獲物を考えると妥当なのは鶏やウサギ、ネズミやウズラなと、小型の羊くらいでしょう。つまり捕食者としてはキツネやタヌキの大きさと同じはずです。
オオカミが祖先であったとしても大型ではないので与える骨も考えなくてはなりません。
生食を与える場合に生の骨も当然理想的な食材ですが犬の体の大きさや噛み割る力などを考慮し、また消化能力も考慮して与えなくては良い食材も悪い食材になってしまうので注意が必要です。
犬は裂肉歯であることを忘れずに特に永久歯になったら固いものをかじらせる習慣をつけておくことです。食べるものに限らずペットボトルでの噛み割遊びや柔らかいプラスチックのフリスビーなどを本気で噛みついても良いと教えておけば歯磨きはそう必要にはなりません。布等でも多少は効果があります。
木をかじる犬も多いですが木は消化できないので腸に詰まる恐れがあるため感心できません。
柔らかいフードを与えている場合には食後に水を飲ませる習慣を作るか、食後にガーゼなどで歯の表面をふき取らせる習慣をつけると比較的歯垢はつきにくくなります。噛む力の弱い子もいるので小さいころから歯磨きの習慣を作ることはとても重要です。
犬の歯と人の歯は多少の違いはあれど虫歯にもなりますし歯周病にもなります。人の歯の病気とそう変わらないことが起きることを忘れてはいけません。
人に比べれば歯を失っても給仕する食事の内容で犬は健康を保つことはできるので歯を抜くようなことになっても心配はいりません。
問題は悪くなっていることをほおっておくことです。
犬の歯も人の歯と同じで病気とは違うものですから治ることはありません。どんどん進行して手の施しようがなくなるものなので日々のチェックが大切です。
- 前 歯…上6本下6本 計12本
- 犬 歯…上2本下2本 計 4本
- 前臼歯…上8本下8本計16本
- 後臼歯…上4本下6本計10本
犬の歯は人間の歯とは違い肉をかみちぎるために進化したもので裂肉歯といわれるものです。前歯以外がとがった形なのはそのためです。
犬が歯石がつきやすいのは唾液のアルカリ度が人よりも高いためです。これも祖先が肉食であった名残で肉食によってタンパク質の分解の度合いが違うためで、腸の長さが人よりも短いことと類似しているものと思います。つまり食生活によって体の進化は変わるので雑食となった犬の場合には大本の祖先よりは唾液のペーハーも変わったでしょうし、腸も多少長くなっているのかもしれません。
犬の歯は生の骨ならその犬種の体の大きさに準じて食べてしまえるほどの顎の力にあった頑丈さがあります。しかしながらいくら犬といえどもその歯の質も様々に違い、エナメル質が強いとか弱いとかあります。
常時生肉や生の骨を食べていない犬が体に似合わぬ本来なら食べるはずのない(食べ残すはずの部位)大きさの硬い骨をかじれば人と同じように歯も欠けたり割れたりすることもあります。飲み込んだ後に消化に手間取り嘔吐を繰り返す場合もあります。
野生種のライオンやトラ、ヒョウ、オオカミなどの食事風景を観察すると大きな骨まで噛み砕いて食べてしまうことはありません。彼らのような大きさですら残すような部位の骨は犬の歯には良いものではないと思われます。
シェルティークラスの大きさの犬が野生で獲得できる獲物を考えると妥当なのは鶏やウサギ、ネズミやウズラなと、小型の羊くらいでしょう。つまり捕食者としてはキツネやタヌキの大きさと同じはずです。
オオカミが祖先であったとしても大型ではないので与える骨も考えなくてはなりません。
生食を与える場合に生の骨も当然理想的な食材ですが犬の体の大きさや噛み割る力などを考慮し、また消化能力も考慮して与えなくては良い食材も悪い食材になってしまうので注意が必要です。
犬は裂肉歯であることを忘れずに特に永久歯になったら固いものをかじらせる習慣をつけておくことです。食べるものに限らずペットボトルでの噛み割遊びや柔らかいプラスチックのフリスビーなどを本気で噛みついても良いと教えておけば歯磨きはそう必要にはなりません。布等でも多少は効果があります。
木をかじる犬も多いですが木は消化できないので腸に詰まる恐れがあるため感心できません。
柔らかいフードを与えている場合には食後に水を飲ませる習慣を作るか、食後にガーゼなどで歯の表面をふき取らせる習慣をつけると比較的歯垢はつきにくくなります。噛む力の弱い子もいるので小さいころから歯磨きの習慣を作ることはとても重要です。
犬の歯と人の歯は多少の違いはあれど虫歯にもなりますし歯周病にもなります。人の歯の病気とそう変わらないことが起きることを忘れてはいけません。
人に比べれば歯を失っても給仕する食事の内容で犬は健康を保つことはできるので歯を抜くようなことになっても心配はいりません。
問題は悪くなっていることをほおっておくことです。
犬の歯も人の歯と同じで病気とは違うものですから治ることはありません。どんどん進行して手の施しようがなくなるものなので日々のチェックが大切です。