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2009/03/07 Sat

我が家流・犬たちの世話

たくさんの犬と暮らしていると御世話が大変でしょう?と聞かれることが多いものです。
でも、問われた後自分でそうかなと考えてみても大変だと感じたことはありません。
私にとって犬たちとの暮らしは人と暮らすことと何も変わらないために大変さが身にしみないのかもしれません。


犬のお世話って何をしているかなと考えて書き連ねてみましょう。


一番気を使うのがご飯です。ドッグフードをメインと考えても、犬たちにはそれぞれ体に合うとかあわないとかの成分もあります。
食材の問題もあるし、添加物のこともあります。理想的な食事は人が食べるものを使って調味をしないでバランスよく犬が必要な栄養素を備えてよく食べるものを作れることです。


1・2頭ならできることも我が家のように大所帯ではそうそうはやってあげられません。
できるだけ一日のご飯の半分を手作り食に変えるようにしています。

我が家のメニューや作り方はほかのブログで紹介しましょう。


次にしているのは手入れといわれるグルーミングです。
シェルティーは特に毛が命だと思うのでブラッシングは欠かせません。
若い子はいつもつやつやと光り輝き、健康な被毛を表現しますが犬によって毛質も硬さや太さも違うのでブラシの掛け方にも工夫があります。

基本的にブラシは軽く持って叩くような感覚で軽く入れていきます。
通常のブラッシングはこんな感じ。
抜け毛が出るような時は念入りに根元までしっかり入れていきます。
時によってはコームで地肌を見ながら少しづつとかして毛を抜きます。

通常スリッカーブラシは使いません。
あれって実はかなり痛いんですよ。ピンブラシも力を入れたら痛いのです。
犬は気持ちが良ければブラッシングが大好きになるし、決して逃げたりしません。
美容院で髪をとかしてもらう時に気持ちがいいのと同じです。
犬が転寝してしまうようにブラシをかけられるのがベストです。


爪切りは我が家の場合には血が出るように深く切ることはありません。
赤ちゃんの時から豆に切っていき、爪切りは痛くないものと教えます。
我が家の爪切りは犬をあおむけに寝かせて自分の両太ももの間に挟み寝かせた状態で前足右、左、後ろ足右、左と足をもって爪をちょんちょんと切っていきます。

犬は暴れることもないし仰向けにおとなしく寝ていられるように幼いころから繰り返しているので大変な思いをしたことはありません。
長い爪になっているときは「魔女の爪」と笑いつつ、ある程度切った後週一くらいの割合で少しづつ詰めていきます。

決して一度で短くしたりはしません。


犬の爪は伸ばしてしまうと神経と血管も一緒に伸びてしまいます。
詰めたければ最初は血管が通っていないぎりぎりまで詰めて、その後は豆に1ミリくらいづつ詰めるしかありません。

また爪切りをするときはなるべく外に出る機会のない時が理想です。
万が一にも間違って血管を切って出血してしまうような場合には完全に傷がふさがるまで外には出さないようにしています

これは日本の土壌に破傷風菌が存在しているからで、犬の爪に傷があれば破傷風菌に感染しないとは限らないからです。破傷風に感染したら、まず助かることは稀です。よほど早く気がつかなければ治療しても手遅れが多い病気の一つです。


パッドの毛もバリカンやはさみを使って豆に切っておきます。
室内でも滑ったら足腰に悪いですし、外に出ると伸びた毛に汚れがつくので足をふいたり洗ったりするのに手間がかかるからです。
爪切りと同時にすることが多いです。
あおむけに寝かせたほうが楽に切れるので。


毛のカットはシェルティーは主に耳周りと足回りのみです。
あとはひげを切る子はそろえます。
ダックスは切る部分はほとんどありません。
ポメラニアンも耳先くらいです。


シェルティーの足回りは後ろ足のかかとの部分の長い飾り毛をスリッカーで立たせて長すぎる部分を切りショー用の子と同じようにトリミングします。
パウダリングはしないのですぐにペッチャンコになっちゃいますが、知ってるからやっているといった感じです。

たまにまじめにやってみようかなと練習することがありますが、その時はショー出陳と同じように全部やります。
軽く汚れをふき取ってスプレーで水分を入れて全体像を見た後、軽くブラッシングをします。
気になる部分をカットしたらコレステロールを入れて毛を立たせる準備をし、パウダーを打ち込みます。
首周りと足元はとくに念いりに打たないとつぶれてしまうので時間がかかります。

大方出来上がったら立てたい部分を逆毛を立てるようにして持ち上げてシルエットを作ります。
犬によってどこを強調するのかポイントがみな違うので面白いものです。
犬は迷惑そうなことが多いですが「かっこいいねぇ〜、美人だねぇ〜」とおだてながらやらせてもらっています(笑)

出来上がるとついでにハンドリングの練習も兼ねて少し走ってみたりポージングの確認をしたりします。
犬によって教えることが違うので大変ですが楽しんでいます。


シャンプーは全部自宅でしています。
ドッグバスがあるので腰が痛くなることは少なくなりました。
肛門腺を絞った後、まずお湯で肛門の部分だけ別に下洗いしてしまいます。
肛門腺を絞るので洗っておかないと最後まで臭いがとれません。

全身にお湯をかけて湿らせた後軽く下洗いとしてシャンプーを薄くつけて全身をおおざっぱに洗い流します。
次に地肌を洗うようにして全身をマッサージするように洗い上げますがシェルティーは毛が絡まないように毛は押し洗いの要領で、指先だけ地肌に当ててこするように洗うときれいに洗えます。

顔と足回りを最後にして洗剤の残りがないか確認しながらよく流します。
汚れのひどい子の場合にはもう一度洗うこともあります。


次にコンディショナーを付けますが、毛が抜けている子の場合、つけたらコームで少しづつ下に向かって毛を梳かしつけます。
抜けた毛はお湯を流しながら梳かすと面白いように落ちていきます。
ぬるめのお湯で犬の体に負担がないようにしながら痛がらせないようにゆっくりしっかりコームをかけます。

コンディショナーは毛が滑らかになるタイプのものなら完璧に流してしまうので何でもよいと思います。
我が家の場合にはショーに出すときはあえてコンディショナーを付けずに仕上げてからにします。
時間が経つと多少なりとも吹いた毛がしぼんじゃうからです。


車用のセームの大きなもので水分をほぼ落としたあとバスタオルにくるんで乾かす作業に移行します。
我が家ではいらないベッドパッドや綿毛布を下に敷き犬を寝かせて、バスタオルで水分を取りながら、まず全身をある程度乾かすようにドライングします。

たいていはうとうとしていて中には寝息を立てる子もいるくらい穏やかに温かめの風を送って乾かします。
犬は耳の中に風が入るのをとても嫌います。
人と同じです。
そこに十分注意し耳の後ろ等に風を送るときは耳をふさいでかけるようにします。
大方乾いたらピンブラシを使いながら地肌が見えるように毛の根元から乾かしていきます。

全身どこも同じようにです。
ドライアーの温度は最初は高く次に中間の温度で、犬の息が荒くなるようだったら冷風に変えます。
おおよそ完璧に乾いたら犬を開放しますが数十分後にもう一度毛の根元に指を入れて湿っていないかの確認をします。
湿っていたらまたドライアーをかけます。

シャンプーで大切なことは細かい部分までよく洗うことと、すすぎをしっかりとしてあげることです。
犬は人よりも皮膚が薄いので洗剤が残ると大きなトラブルにつながることもあります。
特に腰から尻尾にかけての部分に洗剤が残りやすいので最後までよく流すようにします。


シャンプー剤も犬の体に合うものを使えばよく、成分的にきついものを使って洗う回数を減らすよりも、汚れ落ちは悪くてもたびたび洗っても表面の油をとりきってしまわないようなものを選ぶのがよいと感じています。


病気だったり、年齢的にシャンプーすること自体(お湯につけること)が体に大きな負担がかかるようになると我が家では犬を洗わないことにしています。

湯拭きといってお湯で濡らしたタオル等で体をふくことで保てる間はそれをしますが、それも難しくなったときにはブラシのみで保たせます。
きれいにしておくことも大切ですが体力を奪うことのほうが寿命を縮めるようで怖いからです。

病気や年老いた子の場合、若い犬のように外に行くことは減ってしまいますし、汚れることも少なくなります。
その犬の負担にならないように手入れをしてあげることが大切だと思います。

下痢などでどうしようもない時はその部分だけを流したり毛自体を切ることもあります。


あとは日常の状況として、まず朝起きるとお早うと声をかけ、みんなが起きだすとおトイレの掃除があります。

夜中のうちに排泄した子もいるので汚れたものを取り換えてきれいにして、「みんなおしっこしてくださ〜い」と声をかけるとトイレに入ってくるのでした後のシーツを次々敷き変えていきます。
そんなに時間はかかりません。

次にお水を入れ替えます。
みんなが飲んで減ってしまえばまた入れますがたいていはすぐには飲みません。


人の仕事(朝ごはんを作って食べるとか下の部屋で洗濯するとか)を大方終えたらその日によってブラッシングをしたり、耳の掃除をしたり、爪を切ったり、パッドの毛をそろえたり、シャンプーしたり、様々に必要性の高いものを全部の犬にしていきます。

一度に全部の犬をするようにしているのはやり忘れが出ないようにするためです。


シャンプーはさすがにシェルティーだと1日に2頭くらいまでしかできませんし続けて毎日することはありません。
ダックスはまとめて数頭ずつ終わらせます。

トイレシーツ等は汚れたら代えるの繰り返しです。


日によって外に散歩に連れ出すこともあるし日がな一日庭で遊ばせておくこともあるし、室内でぐだぐだと一日を終えることもあります。

ふつうのお宅のように毎日決まった時間にお散歩に行くことはありません。

あとしていることは犬たちにご飯を作ってあげることくらいでしょう?
手作りも半分くらいあげているのでここはちょっとた変な時もあります。
刻んだりするのがね(^−^)


ご飯を配るときに二階の子はバリケンに入れる手間があります。
ご飯を食べたら出さなければなりません。

また誰かがヒートになると男の子組と女の子組で時間で入れ替えをしますからこの時期はちょっと大変です。


夜はある程度の時間で電気を消せば多くの犬は寝てしまいます。
一緒に寝ているので何かしなくてはならないことは特別にはないのです。


日中は私の行動に合わせて犬たちも動いたり休んだりしているだけで、ほかには散歩等の場合も練習に遠くに出掛ける場合も息子と二人で交代にしており必ず家にどちらかがいることにしてあるのは大変な部分かもしれません。

頭数が多い分、何事にもかかる時間は長いでしょう。

気がつけば毎日一日が終わっています。
あと洗濯物は確かにものすごい量です。
これが我が家のいちばんの仕事かもしれません。


病気の子がいたり、介護に多くの時間と手間がかかる子がいたりするときはこの限りではありませんが、ほかに何をする趣味もないので(笑)獣医さん通いがなければそう大変に想うことはありません。

海外旅行や誰かとランチが趣味でもないし、どこかに行く時は犬と一緒に行きたい私です。


暇があれば犬の写真を撮り、犬と遊び、絵を描き、ウンチを拾い、洗濯物を干し、掃除機をかけ、犬のご飯を作る毎日です。
お世話をお世話と思わずにすごしてしまっている毎日を送っています。

地域ごとに異なるごみ出しのルール等で分別するほうが私にとってはずっと大変な作業になっています。(苦笑)