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2009/04/15 Wed

オバマファミリーの犬

大きな関心ごとだったオバマファミリーの犬が決まりましたね。ポルトガルウォータードッグ(ポーチュギ−ズ・ウォーター・ドッグ)という犬種で、呼び名は「ポー」じゃなくて「ボー」。

見た目プードルに似た、毛の抜けにくいアレルギーのある人向きと言われる毛質の水猟犬です。

Yahooのニュース・ロイター通信によれば

捨て犬ではなく純血種、オバマ家の犬選びに失望の声も
4月14日17時19分配信 ロイター


 4月13日、オバマ米大統領一家がホワイトハウスで飼う犬が純血種に決まったことに動物愛護団体が失望を表明。写真はホワイトハウス提供(2009年 ロイター)

 [ニューヨーク 13日 ロイター] オバマ米大統領一家がホワイトハウスで飼う犬が純血種に決まったことに、複数の動物愛護団体が13日、失望を表明した。「ファーストドッグ」に選ばれた「ボー」は、生後6カ月のポルトガル・ウォーター・ドッグ。
 ニューヨーク市の動物愛護団体「Mayor's Alliance for NYC's Animals」の広報担当者は「大統領がブリーダーを選択したのは残念。保護施設から犬を引き取れば、国民に力強いメッセージを送ることができたはずだ」と悔しさをにじませた。
 一家がこの犬種を選んだ理由の1つは、娘のマリアさんがアレルギーを持っているためだとされている。
 しかし、動物愛護団体「Infinite Hope」によると、同犬種でも引き取り手のない犬はインターネットで簡単に探せるという。同団体で里親探しをする女性担当者は「どれほど多くの犬が引き取り手を必要としているかを知るためにも、大統領の娘たちが保護施設を訪れることは有意義だっただろう」と話した。
 一方、コネチカット州に拠点を置く「Farmington」の代表者スチュアート・フリーマン氏は、この犬種が保護施設に預けられることはほとんどないという。同氏はその理由として、里親が犬を手放さなくてはならなくなった時、良心的なブリーダーが引き取るためだとしている。
 一方、オバマ大統領は動物保護施設へ寄付を行うと伝えられている。


なんて記事も載っていて、確かにレスキューしてくれることもよいことだったろうけれど、本来はレスキューすることより、レスキューされる犬が減ることのほうが大切だと思うんだけどなぁって感じていました。

私の考えている「減る」というのは引き取られてではなく、「持ち込まれること」がなので、確かに今回、レスキューしてくださったらアメリカではより多くの犬が引き取られるきっかけにはなったかもしれないなとは思いますが、本末転倒だろうという感はなくなりませんでしたから・・。

人々の関心を著しくひきつけている話題の中で一つの命を迎え入れるとなればどんな地位の人だっていろんな方面から考えるでしょう。やみくもにただ可愛いからって可哀想だからって、飼ってしまうことは賢明な人ならしないはずだと思います。

日本には登録数も少ないこの犬種はシェルティーよりもずっと大きくなる犬種でプードルの祖先と一緒が起源と言われています。スタンダードプードルと同じくらいかな?かなり大きいです。登録頭数が少ない分、日本で流行しなければいいけどなぁとちょっぴり危惧しています。いつかのハスキーのようになってしまったら悲しいから・・・。

純血種は存続が難しいものです。流行犬種になってしまうといろんな問題が起きてきます。多くの犬種がその壁を乗り越えて一部の熱狂的なファンたちの努力でつなげられてきているといっても過言ではないのが純血種です。狭められた血液だからこそ独特な美しい姿態を持ち備え、特異な病気もつながっていることは否めません、絶滅した犬種もたくさんあります。

「Farmington」の代表者がおっしゃっているようにその犬種のブリーダーが、自分の産ませた子について飼い主が飼育困難となってしまったら、引き取る良心的な人が多いということは素晴らしいことです。理想はこうであっても実際には難しいことです。そしてこうしたブリーダーたちはきっと渡す時点で飼う人を犬の生涯に問題がない様な人をあえて選んでいるはずだと思います。

純血種の良し悪しは血統がたどれることや親の姿形が分かることでおおよその大きさや性質が確定していることです。飼う人が求めるものを備えた犬であることが一番でしょう。

Bo君はまだ6カ月とのこと、トレーニングされたエリートのようでしつけが入った子のようです。我が家の暴徒たちとは大違い(笑)これからも興味深くどんなfirstドッグになっていくのか、見守っていきたいなぁと思います。